状態監視技術の基礎と異常検出・信頼性向上への応用 〜演習・デモ付〜

〜 振動診断・赤外線サーモグラフィー診断による状態監視と異常解析の検出技術 〜

・機械・電気設備の健全性評価や開発設計へのフィードバックに活用できる状態監視技術が学べる講座

・振動診断、赤外線サーモグラフィーによる状態監視技術をマスターし、機械・電機設備の高信頼性を実現しよう!

講師の言葉

第1部

 近年、機械設備の小型化や高性能化が進んでおります。設計者や保全管理者は、常に振動の問題に直面し、高度な対応を要求されています。そして機器の振動問題解決は、関係者の悩みの種とも言えます。
 振動の基礎では、異常状態で発する振動を確実に検出するために必要な基本技術を詳細に解説します。状態監視(簡易診断)の信頼性を高めるために振動測定方法と判定基準の確認、傾向管理図の推移の推定法などを詳細に解説します。異常解析(精密診断)では不つり合いや心狂いなど構造系の振動発生するメカニズムの解説と、発生する振動スペクトルを示します。
 転がり軸受や歯車装置など摩耗系の振動発生のメカニズムと発生スペクトルを詳細に解説します。

第2部

 近年、赤外線サーモグラフィ装置は小型・軽量化と低価格化が進み、様々な分野での普及が進んできております。本セミナーでは最近注目の高い、赤外線サーモグラフィ装置を利用した機器状態監視による電気・機械設備の健全度評価技術について、赤外線サーモグラフィの基礎から実際の運用まで解説します。
 赤外線サーモグラフィ装置は短時間で効率良く計測が行え、熱画像として結果を表示する、大変有用な機器ですが、その使用には赤外線や計測に関する専門知識が必要です。
 本セミナーでは、初心者の方でもわかりやすく、実機によるデモ実演等を交えながら説明いたします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年08月19日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械設備や電気設備の設計開発、設備診断、保全等に携わっている技術者 ・回転機械の状態監視を検討中の方や非破壊検査技術に関心のある方 ・赤外線サーモグラフィを使用した設備診断の実施を検討中の方や非破壊検査技術に興味がある方 ・機械の設計開発、振動診断に携わっている保全技術者
予備知識 ・関数電卓(sin、cos、logなど)を使えると理解が容易です
修得知識 ・状態監視技術と異常診断技術の応用範囲を拡げるための知識 ・赤外線サーモグラフィ計測の基礎 ・赤外線サーモグラフィを利用した設備診断の基礎知識について習得することができる
プログラム

第1部 振動の基礎と回転機械設備の状態監視への応用 (演習付)

1. 振動の基礎
  (1). 振動の種類・・・変位、速度、加速度、半速度、半加速度
  (2). 振動の大きさ・・・実効値、ピーク値、p-p値
  (3). 振動の高さ・・・振動数、スペクトル解析、周波数分解能、周波数レンジ、ライン数, 測定時間

2. 状態監視(簡易診断)
  (1). 相互判定
  (2). 相対判定・・・傾向管理、管理値
  (3). 絶対判定・・・判定基準、SwRI

3. 異常解析
  (1). 不つり合い 不つり合い量、遠心力、静的不つり合い、偶力不つり合い、動的不つり合い
  (2). 心ぐるい 面開き、心ずれ、ミスカップリング
  (3). 転がり軸受、包絡線スペクトル、損傷特徴周波数
  (4). 歯車 かみ合い振動数、側帯波
  (5). 誘導電動機 すべり、すべり周波数、電磁振動

第2部 赤外線サーモグラフィの基礎と電気・機械設備の状態監視技術への応用 (実機によるデモ付)

1. 赤外線サーモグラフィの基礎
  (1). 赤外線とは、赤外線サーモグラフィとは
     a. 赤外線を利用した温度計測の原理
  (2). 温度と赤外線放射の関係

2. 熱の伝わり方
  (1). 伝導、対流、放射

3. 計測に影響を及ぼす様々な要因
  (1). 放射率
     a. 放射、反射、透過の関係
     b. 放射率が変化する要因(材質・表面状態・角度・温度・波長)
  (2). 機器性能
     a. 視野・空間分解能・計測分解能
     b. 温度分解能
     c. 温度指示精度
  (3). その他
     a. 大気の影響

4. 赤外線サーモグラフィによる設備診断
  (1). 状態基準保全(CBM)について
  (2). 赤外線サーモグラフィ診断技術の概要
  (3). 熱画像の判読
  (4). 熱画像の評価手法

5. サーモグラフィを使った設備診断デモ実演
  (1). サーモグラフィによる電気設備サンプル熱画像計測
  (2). 熱画像の解説

6. 熱画像解析ソフトを使った画像処理

7.事例紹介
  (1). 電気設備、機械設備の事例
  (2). サーモグラフィの応用事例紹介
     a. 電子機器
     b. プラント
     c. 構造物

キーワード 状態監視 異常解析 不つり合い 心ぐるい 赤外線サーモグラフィ 状態基準保全 CBM
タグ プラント機械
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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