におい(香り)の定量化と問題解決・商品開発への応用

〜 官能評価、機器分析と効率の良い問題解決・改善へのアプローチ 〜

・においの本質を理解し、問題解決へのアプローチや商品開発へ活かすための講座

・官能評価や機器分析を駆使して、においの問題を解決するための技術が学べる特別講座!

講師の言葉

 まず、においの本質を理解することにより、においの何を求めたいのかを明確にできるようにする。また、複合臭の場合には、注目する成分を絞る必要があります。その手順を説明するとともに、用途に応じて官能評価、成分分析、におい識別装置の使い分けを説明します。
 最後にこれらのツールを使って、建材、室内、繊維、食品、飲料、プラスティックなどのにおい問題へのアプローチ法を説明します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年08月05日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 化学・環境・異物対策
受講対象者 ・業界を問わず、においを定量化し、問題を解決しようとする方 (香粧品・洗剤・薬品・食品・飲料関連の研究開発者・商品企画・マーケティング部門の方、におい(香り)をセールスポイントにした商品開発に関わる方、室内環境におけるにおいの問題に関わる方、におい分析でお困りの方)
予備知識 ・基礎から説明するので、予備知識は特に必要ございません
修得知識 ・においを定量化し、製品への活かし方や問題の解決ができる
プログラム

1. においの本質
  (1). ガスとにおいとの違いとは
  (2). 人の嗅覚メカニズムとその機能
  (3). におい物質濃度とそのにおいの強さの関係
  (4). においの強さの単位
   ・臭気強度、臭気濃度、臭気指数 その意味と定義
  (5). 検知閾値、弁別閾値の意味とその求め方
  (6). におい質の単位
     a. におい物質とにおいの種類
     b. においは、最低どれくらいのにおいがあれば、全体のにおいが表せるのか
     c. においのする物質は、すべてにおいに関与しているのか
     d. 官能によるにおい質の表現
     e. QDA法とそこで使われるにおい質表現
  (7). 複合臭は、なぜ分析が難しいのか
     a. 相乗・相殺効果は、なぜ起こるのか
     b. マスキング現象はなぜ起こるのか
     c. 嗅覚メカニズムからみたマスキング効果と順応
     d. 複合臭でにおっている成分はその一部
     e. 複合臭からにおっている成分だけを抽出してくる方法
  (8). 異臭、悪臭、香気の違いは何か
  (9). 快・不快度はなぜ数値化がばらつきやすいのか −ばらつきへの対応方法−

2. においの定量化方法
  (1). においの定量化方法における歴史
     ・日本における悪臭防止法の変遷/悪臭22物質(物質濃度規制)と

三点比較式臭い袋法/日本と海外のにおいの強さの決め方の違い
  (2). においその定量化方法の種類
     ・官能評価法/機器分析/センサ方式

3. 官能評価法の種類
  (1). 分析型官能評価と嗜好型官能評価に違い
  (2). 官能評価の種類とばらつきを低減させる工夫
     ・3点比較法/SD法/QDA法/臭気指数測定方法/ダイナミックダイリューション法/
      建材、室内臭、自動車室内臭のにおい強度の決め方(ISO)
  (3). 希釈混合装置を用いた官能評価
     ・検知閾値の測定法帆/弁別閾値の測定方法/マスキングの定量化方法/
      希釈混合装置を用いた方法のメリット

4. 機器分析の種類と特徴
  (1). 成分分析(GC,GCMS)装置
     a. その原理と応用/2次元GC,GCMSと、そのメリット
     b. GCMSMSのメリット
     c. 成分分析に使われるサンプルの濃縮方法の種類と比較
     d. 複合臭・複合香における成分の単離・同定方法
     e. におい嗅ぎGC,GCMSとはまたその応用
  (2). においセンサ-法
     a. においセンサの種類
     b. においセンサ利用上の注意点
  (3). におい識別装置法
     ・複合臭とにおい識別装置の存在理由/原理/解析方法と主な応用

5. おいしさ、風味の定量、快・不快度の定量にむけて
  (1). 口中香(レトロネーザルアロマ)とは
  (2). におい質の定量化方法
     ・フレーバーホイールとQDA法
  (3). 他の5感と嗅覚感覚は、どこまで干渉しているのか
  (4). おいしさを定量化するには
     ・におい、風味の位置付け/異臭と風味劣化/多変量解析とその有効利用法
  (5). 快・不快度を客観化できるか

6.臭気・悪臭の定量にむけて
  (1). 異臭の場合 異臭分析システム(GCMS)の利用による異臭物質特定
     ・希釈混合装置による、異臭の混入実験
  (2). 悪臭の場合 希釈混合装置を用いた臭気指数測定
     a. におい識別装置を用いた臭気指数測定
     b. スタンダードモードとユーザーモード
     c. 偏位臭マップとその利用法
     d. あるにおい質のみを切り出す方法とその事例
     e. におい識別装置が、におい測定で有利になる事例

7.どのように効率よくにおい問題を解決していくか
  (1). その考え方と実際の評価・改善のアプローチ手順(ケーススタディ)
     a. ケース1 異臭の原因追求
     b. ケース2 劣化程度判定
     c. ケース3 商品群のマッピング
     d. 陥ってはいけない落とし穴

キーワード 嗅覚 QDA法 複合臭 官能評価 においセンサ レトロネーザルアロマ 
タグ 感性・脳科学・認知工学
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
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