接着技術の基礎と接着剤の最適選定および 強度、耐久性向上とそのポイント

〜 接着のメカニズム、接着剤の選び方と使い方、接合部にかかる応力と特性、接着接合部の表面処理、異種材接着のポイント 〜

・接着のメカニズムを理解し、最適な接着剤の選定と使用法を修得するための講座

・接着のメカニズムを理解し、被着材の表面処理と最適な接着剤の選び方を修得し、信頼性の高い製品開発に活かそう!

講師の言葉

 本講座はニ部制で構成されている。

第1部は、接着剤の「選び方・使い方」、その表面処理と接着接合部の設計、と題して接着の基礎から接着作業、評価に至る基礎事項についてわかり易く説明する。

 第2部は、最近のキーワードになっている「異種材料の接着」について取り上げる。

本講座の異種材料は金属とプラスチックで、自動車のプラスチック化を意識して、接着技術について述べる。

 「接着のメカニズム」では、何故接着するの?の疑問に答える。そして「接着剤の選び方&使い方」では、接着作業 の中で最も重要である接着剤の選び方について、何を基準にして接着剤を選定したらよいかを詳説する。また使い方についても接着剤の性能を100%引き出せる方法を詳説する。

 被着材の表面処理については、表面処理の必要性および原理、実際の表面処理方法について、金属、プラスチックス、ゴムについて詳述する。接着接合部の設計においては、接着の長所、短所を考慮した接合部の設計について過去の経験を基に詳説する。

 最後に最近注目度の高い異種材料の接着について、今まで勉強したことに関連づけてわかり易く解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年09月23日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・ 接着剤ユーザーの設計者、技術者及び接着剤メーカーの技術サービス及び開発・営業の担当者 ・自動車、車両、電機・電子部品、船舶などの産業で構造接着(強靭な接着)に携わっている方 ・異種材料の接着や接合および構造接着、接合に関する問題を抱えている方
予備知識 ・特に必要としません、基礎からわかりやすく解説します
修得知識 ・接着のメカニズム ・接着剤の選び方&使い方 ・接着材の表面処理 ・接着接合部の設計 ・現場で役立つ接着技術 ・異種材料の接着例 ・異種材料の接着、構造接着に関する基礎知識と近年の最先端技術について習得できる
プログラム

-接着剤の「選び方・使い方」、その表面処理と接着接合部の設計-

1.接着接着剤の基礎

   (1).接着、接着剤とは・位置づけは?

   (2).接着剤の長所・短所

   (3).接着剤の分類

     a.主成分による分類

     b.接着強さによる分類と接着剤の特性c

     c.接着剤のコンセプトによる分類

     d.機能性接着剤の種類

     e.短時間接着剤

2.接着のメカニズム

   (1).接着理論の分解図

   (2).ぬれと接触角

   (3).接着の仕事

   (4).溶解度パラメータとは

   (5).接着界面の強さ

   (6).金属結合と水素結合

   (7).接着剤と被着材面の分子同士の結合

   (8).二次結合(ファン・デル・ワールス力)とは

   (9).力学的な接着効果(アンカー効果)

3.正しい接着剤の選び方

   (1).接着剤選定の基準

   (2).被着材の性質を知る

     ・金属・プラスチック・ゴム・ガラス&セラミックス・木材

   (3).接着剤の使用目的を知る

   (4).実用条件を知る

   (5).法規制を知る

   (6).接着作業の流れを知る

   (7).接着作業(塗布、乾燥、硬化)

4.接着作業

(1).接着作業のフローチャートと留意点

(2).接着作業のトラブル発生要因

(3).接着剤の塗布

(4).接着剤の固化・硬化

  a.VUV / UVによる硬化

 b.高周波加熱による接着剤の硬化

 c.マイクロ波加熱による接着剤の硬化

 d.超音波による接着剤の硬化

5.接着接合部の設計

   (1).接合部設計の基本 

   (2).接合部に掛かる応力の基本形

   (3).基本応力の特性

   (4).せん断試験片の応力分布

   (5).せん断試験片の板厚、ラップの長さ

   (6).接着剤層厚さの影響(スポットウエルドボンディング)

   (7).接合係数とは

   (8).フィレットの効用

   (9).接合部設計上の注意

6.被着材の表面処理

   (1).表面処理の目的

   (2).被着材表面の異物

   (3).表面処理の工法

   (4).金属の表面処理

   (5).プラスチックの表面処理

   (6).プライマーによる表面処理

   (7).ゴムの表面処理

   (8).表面処理効果の判定

7.接着の評価

   (1).接着強さ試験方法

   (2).標準的な接着試験片

   (3).接着強さを低下させる要因

   (4).接着物の硬化物で測定される代表的特性

   (5).接着・接着剤の信頼性評価

   (6).耐久性試験一覧

  (7).引張りせん断疲労試験

 (8).くさび衝撃試験

 (9).非破壊検査

-異種材料の接着-

1.金属とプラスチックの接着

(1).接合手法の長所・短所

(2)何故、異種材料の接着なの

(3).接の阻害因子

(4).金属表面状態の模式図

(5).金属材料の特性

(6).表面処理の必要性

(7).表面処理の工法

(8).金属の表面処理

(9).プラスチックの表面処理

(10).軟鋼板とCFRPの接着

(11).軟鋼板とPPの接着

(12).火炎処理とイトロ処理

(13).PA(ポリアミド)の接着・接着剤・表面処理

(14).フッ素樹脂と他材の接着

キーワード 機能性接着剤 接着メカニズム 接着剤選定 表面処理 耐久性試験 異種材料接着
タグ プラスチック表面処理・めっき強度設計
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日