インダクタ・トランス設計の基礎とパワーエレクトロニクス機器への応用とトラブル回避のポイント

〜 Ap法とKg法によるシステマチックなインダクタ・トランス設計手法、パッシブコンポネンツ(変圧器・インダクタ・キャパシタ)のパワエレ応用、ありがちなトラブルとその回避策 〜

  • 確かな設計手法として確立されているAp法、Kg法からパワーエレクトロニクス応用の注意点まで解説する講座!
  • さまざまなパターンのインダクタ・トランス設計について習得し、パワエレ部品・製品の安定化や高効率化に活かそう!

講師の言葉

(第1部)
 本講義では磁性素子設計の基礎理論を解説し、磁性素子設計のためのコア選定法としてよく知られているAp法、Kg法を具体的設計例題を交えながら説明します。Ap法、Kg法は日本ではあまり知られていない部分もあるかと思いますが、世界的にはよく知られた方法であります。利点はいろいろありますが、「システムチックに設計できる」というのが最大の利点と考えています。
 基礎理論を抑えることで磁性素子設計の直感を養うことができます。さらに設計の具体例を通して、さまざまなパターンの磁性素子設計が可能となります。
 これらを抑えておけば磁性素子のサイズ、損失を実装前にある程度見積もることもでき、パワエレ回路設計の効率化が期待されます。

(第2部)
 ミドル〜ハイパワー用のパッシブコンポネンツ(変圧器・インダクタ・キャパシタなど)について、一般的な正弦波環境で利用される場合とパワエレ応用で利用される非正弦波環境の場合を分けて紹介します。そして、それらの違いを明確化しながら、パワエレ応用での特異な点や注意すべき点を解説します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年08月02日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・自動車部品、電子機器、重電、パワエレ関連の技術者の方
予備知識 電気に関する基礎知識があれば理解できるよう、基礎から説明します
修得知識 ・磁性素子設計のための基礎知識 ・コア選定法 ・磁性素子設計手順  (電卓があればできるシステマチックな設計手法) ・パワエレ応用での特異な点・注意すべき点
プログラム

第1部

1. 磁性素子設計の概要
  (1). 自己インダクタンス
  (2). コアのパラメータ
  (3). 表皮効果・近接効果
  (4). フリンジング効果

2. インダクタ・トランス設計技術
  (1). Area Product(Ap)法
  (2). Core geometry (Kg)法
  (3). Ap法、Kg法を用いたインダクタの設計例
  (4). Ap法、Kg法を用いたトランスの設計例

第2部

1. ミドル〜ハイパワー・パワーエレクトロニクス
  (1). 産業応用パワーエレクトロニクスの基礎
  (2). パッシブコンポーネンツ

2. 変圧器のパワエレ応用
  (1). 変圧器の基礎
  (2). 正弦波交流回路用変圧器
  (3). ミドル〜ハイパワー・パワエレ用変圧器
    a. 整流器用変圧器
    b. 電圧形インバータ用変圧器
    c. その他の用途の変圧器
    d. 特殊変圧器

3.インダクタのパワエレ応用
  (1). インダクタの基礎
  (2). 正弦波交流回路用インダクタ
  (3). ミドル〜ハイパワー・パワエレ用インダクタ
    a. 整流器用インダクタ
    b. 電圧形インバータ用インダクタ
    c. その他の用途のインダクタ
    d. 特殊インダクタ

4.キャパシタのパワエレ応用
  (1). キャパシタの基礎
  (2). 正弦波交流回路用キャパシタ
  (3). ミドル〜ハイパワーパワエレ用キャパシタ
    a. 交流キャパシタ
    b. 直流キャパシタ
    c. その他の用途のインダクタ

5. よくあるトラブルとその回避策
  (1). 変圧器の偏磁・磁気飽和(レーカの思わぬトリップ、変圧器焼損など)
    a. 偏磁・磁気飽和の発生原因・防止策
  (2). インダクタの磁気飽和によるインダクタンス不足(パワエレ回路の動作不良、過電流発生など)
    a. インダクタが発生するインダクタンスとは、正しいインダクタンスの設計・測定法
  (3). 電解コンデンサの利用制限項目(リップル電流、運転温度と寿命など)
    a. 電界コンデンサ設計・選択に必要な項目(電圧定格、キャパシタンス、運転温度と寿命、容量抜けなど)
    b. なぜ電界コンデンサを使うのか

キーワード フリンジング効果 Ap法 Kg法 インダクタ設計 トランス設計 パッシブコンポーネンツ 正弦波交流回路 キャパシタ
タグ スマートグリッドパワーデバイスモータ回路設計発電
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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