手戻りを起こさない要求仕様の書き方と品質向上策 〜PC実習付〜

〜 派生開発へも応用できる USDMを用いた要求仕様記述作法 〜

・抜け漏れやあいまいさのない要求仕様を書くための講座

・顧客の要求を確実に捉え、「仕様変更」を起こさない仕様記述法を修得し、手戻りの未然防止と品質向上を実現しよう!

*PCは弊社でご用意いたします

講師の言葉

 「仕様変更」の多くは、要求を捉えそこない、仕様を漏れなく書けなかったことによります。要求を適切に把握し、そこから適切に仕様を導き出せれば(あるいは逆に、仕様に対応する要求を適切に把握できれば)、理解しやすく、設計に落としやすくなり、結果として手戻りが起きにくくなります。USDM (Universal Specification Description Manner) は要求と仕様を適切に表現するための手法です。単なる記法に留まらず、何に着目し何をどう書くのかということが定められており、これを適用すれば、要求仕様だけでなく、それに基づく以降の成果物の品質も上がります。上流成果物の品質を上げることにより、設計、実装、テストの段階で発見される問題を低減し、手戻りという無駄を省けるようになるのです。
 本セミナーでは、まず要求仕様にまつわるよくある課題を概観し、それらに対応するための勘所を押さえます。ついで、USDMの構造や記法を示し、なぜそのような構造・記法になっているのか、それが要求仕様記述の品質確保にどのように役立つのかを解説します。そして、USDMによる記述例を見ながら、勘所の一つ一つを理解して、現場に戻っていただきます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年06月13日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・ソフトウェア開発に従事している技術者、およびその支援者の方 ・特に要求を開発する枠割、仕様を記述する役割、仕様を基に設計を行なう役割を持つ方およびそれらの活動を支援・改善する役割を持つ方
予備知識 ・ソフトウェア開発一般に関する知識。特別な知識は必要ありません
修得知識 ・要求仕様に関する課題と勘所がわかる ・USDMの主な概念が理解できる ・USDMの作法に沿うことによってなぜ要求仕様の品質が上がるのかがわかる ・要求仕様の抜け漏れやあいまいさの見つけ方と対処の仕方がわかる ・派生開発が適切に行なわれるようにするための要求仕様の書き方がわかる
プログラム

1.要求仕様の課題と対応
  (1). 要求仕様に関する主な課題
  (2). 課題への対応の勘所

2.USDMの主要概念
  (1). USDMの主要概念
  (2). USDMの記述形式

3.要求と仕様:何を書くべきか
  (1). 具体的であること
  (2). 合意できること
  ・振る舞いと範囲を表現するポイント
  ・仕様を表現するポイント
  ・USDMで要求と仕様を書く効果
  ・暫定仕様と認定仕様

4.要求の理由と説明:コードになるもの、理解の助けになるもの
  ・理由を要求とセットで記述する
  ・理由と説明の例
  ・理由を活用する
  ・理由と説明を書く効果

5.階層化、分割とグループ化
  ・要求と仕様を階層で表形式で表現する
  ・要求も適宜、階層化して表現する
  (1). 分割の種類:時系列、構成、状態、共通
  (2). グループ化
      ・シナリオ機能と単純機能

6.要求仕様の記述例 1
  ・適切に分割した要求仕様

7.様々な場面での対応
  (1). 仕様を書かずに実装することの落とし穴:
      ・仕様変更時の課題
      ・手戻り時の課題
      ・手戻り時の対応
  (2). あいまいな仕様への対応
      ・あいまいな仕様の課題
      ・理由、範囲、述語の確認
  (3). 派生開発(改造)への対応:追加と変更の区別
      ・追加なのか変更なのか
      ・「変更」はbefore&afterで書く
      ・派生開発時の仕様書作成のステップ
  (4). 設計へのつなげ方:トレーサビリティマトリクス
      ・TM(トレーサビリティマトリックス)
      ・TMの活用
      ・追加/変更ごとに設計する
      ・変更設計書

8.要求仕様の記述例 2
  (1). あいまいな要求への対処
      ・あいまいでなくす
  (2). 派生開発への応用
      ・追加と変更を峻別する
      ・追加機能要求仕様書と変更要求仕様書を書く

9.まとめ

キーワード 要求仕様 USDM 構造化 仕様変更 手戻り 派生開発 トレーサビリティマトリクス
タグ ソフト品質ソフト教育組み込みソフト仕様書・要件定義
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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