市場ニーズとオープンイノベーションに対応した技術開発戦略とマネジメント

〜 経営に貢献する研究開発活動、 市場の課題ベースの開発の実現、研究開発テーママネジメント、新規事業マネジメント 〜

グローバルスタンダードになっている市場のニーズベースの開発戦略を実践するための講座

・従来の技術開発に対する考え方から脱却し、経営に貢献する価値創造型の研究開発活動に転換しよう!

講師の言葉

 円安の恩恵により日本企業の業績は好転しているがこれが本質的な価値創造能力の向上による喜ぶのは早計である。日本企業の企業能力を向上し本質的な企業価値増大に結ぶ付けるためにはイノベーションの促進によるしかないことは明白である。しかしながら欧米の先進企業のみならず新興国の企業が技術を経営目的実現のための手段と明確に捕らえているのに対し、日本企業は依然として技術そのものを目的として開発に取り組んでいるところが目に付く。これは事業の開発の仕方に対する考え方の違いが大きな要因の一つになっている。今後とも日本企業の有する優れた技術は有力な武器となるが、問題はこの活用の仕方である。言い換えれば、グローバルに躍進している企業の開発活動の考え方が多くの日本企業においては実現されていない。言い古された言葉であるが「右肩上がりの時代は終わった」と言いながら、実際は右肩上がりの時代の開発の考え方や進め方から脱却できていないのである。すなわち“自社の強い技術の活用”ベースに考える開発戦略からの脱却の遅れである。自社に技術的強みを持たない中国企業との競争に負ける、という現象を考えてみれば、発想の転換が求められていることは明白である。そこで求められているのはグローバルスタンダードになっている“市場の課題/ニーズベースの開発戦略である。
 同時に早期の事業開発を実現するために、自社技術に偏重しない考え方、すなわち“オープンイノベーション”への対応の強化である。
 本セミナーは、多くの企業の開発に対するコンサルティングに豊富な経験を有し、「第5世代のテクノロジーマネジメント」、「イノベーション人材がリードする日本企業の「真」成長戦略」などの著者が、直接第一線で活躍している設計者、技術者、研究者に対して、経営環境の変化の実態の理解とそれに対応する事業開発活動のあり方およびその具体的な進め方などグローバルスタンダードな考え方・進め方について、幅広い視点から解説・共有化するものである。
各種業務の担当者・管理職を問わず、経営からの視点を理解して開発業務に取り組む際の参考になる情報・考え方・手法を適用することを意識したセミナーである。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年03月14日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・設計・生産現場で活躍するスタッフ、管理職の方 ・研究開発活動の第一線で活躍する研究者、技術者および管理職の方 ・研究開発企画担当および事業企画担当者および管理職の方 ・全社の経営企画担当者及び経営企画担当管理職の方
予備知識 ・予備知識は特に必要ありませんが、イノベーションの促進により企業価値の増大へ貢献する開発のあり方に対して現状からの脱却を指向する課題認識を持っていること
修得知識 ・変化する経営環境と日本企業のおかれている現状の再認識とそれへの対応の考え方  −「研究開発マネジメント」から「テクノロジーマネジメント」への発想の転換の必要性と意味  −市場ニーズ/課題ベースの研究開発活動の重要性と考え方・進め方  −市場ニーズ/課題の把握へ向けたマーケティングの考え方と進め方 ・ 価値創造型の研究開発活動の進め方  −「死の谷」「ダーウィンの海」などに出会わない開発の考え方  −市場を重視した開発活動の重要性  −価値創造型開発に対応するテーママネジメント(ステージゲート法)の考え方と進め方  −市場ニーズ/課題ベースのロードマップの作成と活用の考え方・進め方  −市場ニーズ/課題の把握に向けたマーケティング活動の進め方  −オープンイノベーションの重要性と促進へ向けての取り組み方  −変化の激しい環境における新規事業戦略のあり方・進め方  −ビジネスモデル変革の重要性と考え方・進め方
プログラム

1.経営に貢献する研究開発活動
  (1). 変化する経営環境と日本企業の状況
  (2). イノベーションとテクノロジーマネジメント
  (3). 研究開発マネジメントからテクノロジーマネジメントへ

2.経営戦略/事業戦略と技術戦略
  (1). 事業戦略と技術戦略の一体化
     a.”死の谷””ダーウィンの海”と出会わない事業開発
     b.”垂直統合”と”水平分業”
  (2). 時代の変化に対応する技術戦略
     a.実現技術偏重から(商品化技術)重視へ
     b.独自技術の危険性と活用へ向けて
     c.コア技術とプラットホーム技術
  (3). 市場ベースの発想の開発活動
     a.グローバルスタンダードとしての市場ベースの発想
     b.市場のニーズ/課題ベースの発想の有効性
  (4). 市場の課題ベースの開発の実現へ向けて
     a.市場ベースの発想に基づく研究開発テーマ発案の考え方
     b.市場ベースの発想に基づく開発のツール(MPTロードマップ)の意味と作り方

3.オープンイノベーション研究開発スピードの重要性および意味と向上へ向けて
  (1). オープンイノベーションの意味と考え方
  (2). 加速するオープンイノベーションの実態
  (3). オープンイノベーションの促進へ向けて

4.研究開発テーママネジメント
  (1). テーママネジメントの考え方
  (2). 研究開発テーママネジメント手法
  (3). ステージゲート法の効果的活用へ向けて

5.研究開発活動におけるマーケティング活動
  (1). 研究開発活動におけるマーケティング活動の位置付けと重要性
  (2). 研究開発活動におけるマーケティング活動モデル
  (3). 研究開発活動におけるマーケティング活動の担当部門
  (4). 研究開発活動におけるマーケティング機能強化へ向けて
     a.市場訪問制度
     b.顧客を呼び込む仕掛け
     c.マーケティング活動への特許の活用

6.新規事業マネジメント
  (1). コア技術戦略とピポッド戦略
  (2). ビジネスモデルイノベーションの実態と重要性
  (3). HOWの重要性

キーワード 研究開発 オープンイノベーション テクノロジー・マネジメント 市場ニーズ テーママネジメント コア技術戦略 ピポッド戦略 
タグ 営業・マーケティング特許・知的財産技術経営研究開発商品開発新事業
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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