高付加価値を生む樹脂(プラスチック)成形品における加飾技術と最新技術および製品への応用・事例

〜シボ加工、フィルムインサート、テキスタイルインサート成形の最新技術と製品への応用例〜

加飾技術で活躍する講師陣が、最新技術と成形品への適用例について具体例を基に解説する講座

・製品の高級感を演出する加飾技術を応用し、自社製品の高品質、高付加価値化を実現しよう!

講師の言葉

第1部

 加飾成形として適用されるシボ加工方法の種類と使用用途について解説致します。試作及び量産の各分野で採用可能なシボ加工技術であるエッチング加工、バナトーン加工、セラシボ加工、リアルサーフェーステクノロジー加工、セラマット加工、ナノフィール加工の6工法において、各工法の詳細、特徴、使用用途を展示された製品を基に分かりやすく解説致します。

第2部

 自動車市場や家電市場、モバイル市場で普及が進んでいるプラスチックの加飾成形に関して、フィルムインサート成形とスクリーン印刷インキを用いた手法を詳細に紹介する。
 また、ミラーインキや透明性インキなど製品の高付加価値化に貢献できる最新のスクリーンインキのトレンド・用途展開・環境対応についても合わせて報告する。

第3部

 樹脂製品へのテキスタイルインサート成形は、昔から多くの企業が挑戦してきました。しかし、実用技術は少なく、現在まで安定生産に至ったとは申せません。今回完成したテキスタイルインサート成形技術は高級感(観)を表現する樹脂製品への加飾技術が集約されており、基盤樹脂のテキスタイルへの浸潤範囲を限定するコントロール技術が根幹になっております。
 日本には古くから優れた繊維加工技術が存在し、この技術を縦横に活用されています。繊維の機能性を付加することにより、適応範囲を拡大すると共に素材の持味をそのまま生かした 「CMF Design」 を具現化する技術です。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年02月25日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・自動車、電子機器、家電などプラスチック成形品の高品質・高付加価値化に関心のある技術者・研究者の方
予備知識 ・プラスチック成形技術に携わっていると理解が深まります
修得知識 ・試作及び量産の各分野で採用可能なシボ加工技術の事例 ・フィルムインサート成形の概要とポイント ・テキスタイルインサート成形技術の概要と製品への応用
プログラム

第1部 シボ加工による立体感・高級感付与

1.エッチング加工の工法と特徴、使用用途
  (1). 工法
  (2). 特徴
  (3). 使用用途:自動車分野(インスト・ドアー・ピラー・シート廻りの量産用金型試作用金型)

2. バナトーン加工の工法と特徴、使用用途
  (1). 工法
  (2). 特徴
  (3). 使用用途(新柄開発)

3.セラシボ加工の工法と特徴、使用用途
  (1). 工法:
  (2). 特徴
  (3). 使用用途(化学的腐食では無理な微細な模様を再現が必要な場合)

4.リアルサーフェーステクノロジー加工の工法と特徴、使用用途
  (1). 工法
  (2). 特徴
  (3). 使用用途(セラシボ再現性確認、コンセプトモデルへの使用)

5.セラマット加工の工法と特徴、使用用途
  (1). 工法
  (2). 特徴
  (3). 使用用途(量産している部品でグロスが高く勘合部品とのグロス差が質感を落としている物、製品に塗装を施してコスト高になっている物への加工)

6. ナノフィール加工特徴、使用用途
  (1). 工法
  (2). 特徴・使用用途

第2部 フィルムインサート成形(FIM)によるプラスチックへの加飾技術
   
・品質・機能性向上/高付加価値成形品の実現/成形事例

1. プラスチックとインキを融合させたソリューションの提案
 
 (1). FIM/IMDとは

2. 加飾立体形状製品の作製
  (1).FIM/IMDの特徴

3. フィルムインサート成形用スクリーン印刷インキの特徴
  (1). 射出・圧空・真空成形などの成形耐性
  (2)各種成形樹脂(PC、PC/ABS、ABS、PMMAなど)への接着

4. ミラーインキによるメッキ代替の提案
  (1). 環境対策
  (2). 工程削減

5. 応用事例、用途展開
  
・高透明性インキによる鏡面表現のデザイン性向上
  (1). 自動車部品
  (2). 家電
  (3). パッケージ
  (4). 携帯電話
  (5). オーディオ製品など

第3部 CMF Designを具現化する新技術 SOLIDUX

1.CMF Designで開く樹脂製品インサート加飾
  (1). CMF Design とは
     a. 時代の要請 ― 本物の時代
     b. SOLIDUX で実現するCMF表現 ― 上質感(観)を表現する技法

2.SOLIDUX の開発経緯
  (1). 基盤樹脂層と加飾テキスタイルのアンカー効果
  (2). アンカー効果をコントロールする技術 SOLIDUX
  (3). 加工補助材の発明

3.構造と種類
  (1). 射出成形対応タイプ 
     a. Type 1 ― 樹脂表層タイプ (加飾テキスタイル内装)
     b. Type 2 ― 加飾テキスタイル表層露出タイプ
  (2). 熱プレスタイプ
      a. Type 3 ― 樹脂フィルム両面カバータイプ (加飾テキスタイル内装)

4.製造工程
  (1). Pre-Setting ― 加飾テキスタイルのSOLIDUX適合加工
  (2). Pre-Forming ― インサート成形向け賦形加工
  (3). Heat-Press ― 両面樹脂フィルムカバー (内装加飾テキスタイルの安定化)
  (4). Injection Molding ― 既存金型使用 及び 新規金型のインサートゲート処理

5.対応可能分野、製品への応用
  (1). 現在の状況 ― 量産品対応
  (2). SOLIDUXの可能性・未来 ― 加飾から機能性へ

キーワード 樹脂 プラスチック プラスチック成形 シボ加工 フィルムインサート成形 FIM スクリーン印刷 高透明性インキ 鏡面 CMFデザイン 加飾テキスタイル 樹脂フィルム
タグ プラスチック
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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