複合材料における力学的特性と信頼性設計・評価への応用

〜複合材料の損傷と破壊、信頼耐久性、設計許容指針の評価方法〜 

・通常の材料力学の考え方では捉えきれない複合材料の耐久性について学び、製品開発へと活かすための講座

・複合材料の材料特性・評価方法を修得し、材料開発・材料設計、製品への応用に活かそう!

講師の言葉

 複合材料とは、使う素材(材料)の組み合わせやその形態を変更する事で簡単に、その特性を変える事ができる材料です。これを言い換えると、材料設計を変更すると特性を大きく変えてしまう材料でもあります。またある特性を改善しようとすると、逆に別の特性を劣化させてしまい、結果として当初に意図した特性の改善効果を得られないような事も生じるのが複合材料の設計の場面の特徴です。
 従って、材料設計の技術としては複雑かつ多因子を持つ煩雑な手法となるのですが、これも言い換えると、自由度の大きい世界でもあります。特に複合材料の耐久性を語る場合には、その支配要因が内部き裂である事が多く、それぞれの内部因子に対して通常の材料力学の考え方では設計指標にならない場面が多々存在します。
 本講義では「複合材料の用語は知っているがその原理や特徴を知らない」と言った方や、複合材料の力学設計や力学評価に携わろうとしている方に複合材料の評価や設計の助となるポイントを平易に解説します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年06月12日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・自動車、飛行機などの輸送機器、機械、電子部品など複合材料を用いた製品の設計開発、品質保証・品質管理、 生産技術、製造技術等に関わる方や複合材料における研究開発、材料設計に関わる方
予備知識 ・複合材料の構成や構造に関する基礎知識・材料力学の基礎レベルの内容(応力やひずみや弾性率の概念)
修得知識 ・複合材料の力学的特徴や、その設計に必要な評価方法の考え方を修得します
プログラム

1. 複合材料序論
  (1). 複合材料とは
  (2). 複合材料のしくみ
      a. 構成形態、内部構造
      b. 強化材、母材、副資材の役割り
  (3). 複合材料(複合化)の目的、歴史
  (4). 複合材料(複合化)の力学的利点
  (5). 複合材料の種類、種別、分類
      a. 材料構成の違い
      b. 強化形態の違いによる分類
      c. 力学的特性の違いよる分類
      d. 製作方法の違いによる分類(その特徴と特長)

2. 複合材料の力学序論
  (1). 縦弾性変形の計算方法(複合則)
  (2). 横変形(ポアソン比)の計算方法
  (3). せん断変形の計算方法
  (4). 曲げ引張りせん断連成の計算方法

3. 複合材料の損傷と破壊
  (1). 3つの内部損傷
  (2). 内部損傷が生じるメカニズム(原因)
  (3). 損傷の検出および検査方法

4. 複合材料の信頼耐久性
  (1). 信頼耐久性の支配要因
  (2). 繰り返し疲労およびクリープに伴う長期損傷メカニズム

5. 複合材料の設計許容指標の評価方法
  (1). 汎用的な限界試験法,耐久性試験法
  (2). 破壊力学手法を用いた限界試験法、耐久性試験法

6. まとめ

キーワード 複合材料 強化材 縦弾性変形 横変形 ポアソン比 曲げ引張りせん断連成 内部損傷 検査方法 信頼耐久性 繰り返し疲労 限界試験法 耐久性試験法 破壊力学
タグ プラスチック高分子
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
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