プラスチックトライボロジーの基礎と適用事例 および製品開発への応用

〜プラスチックの摩擦摩耗、トライボ材料の優位点、材料選定のポイントと注意点および適用事例〜

・複数の講師陣がプラスチックトライボロジーの基礎から材料選定、製品適用までをわかりやすく解説する講座

・プラスチックトライボロジーに関する必要不可欠な基礎知識とアプリケーション事例を学び、製品開発へ活かすための特別セミナー!

講師の言葉

第1部

 高分子(プラスチックス)材料のトライボロジーに関する基礎研究から応用開発研究まで30余年間携わって来た講師が、豊富な研究データを用いて、初心者から高分子トライボ材料に携わる技術者までを対象に分かり易く解説する。
 初心者に向けては高分子材料のトライボロジーに関する必要不可欠な基礎知識を習得させ、実際に高分子トライボ製品を使用する技術者に対しては基礎知識の整理と注意事項を認識させ、新しい高分子トライボ製品の開発を試みる技術者に対しては必要な注意事項について解説する。
 更に、これから高分子トライボ製品を利用しようとする人に対してもその使用心得について解説する。 

第2部

 近年、金属やセラミックの代替材料としてエンジニアリングプラスチックが使用されています。摺動部材としては低摩擦係数、耐摩耗性、耐熱性を有するプラスチックが必要とされています。プラスチック単体のみならず、添加剤を配合することや、ポリマーアロイ化することで、摺動特性を向上させたグレードも使用されています。
 本講義では各種プラスチックの特性、複合材料の特徴、測定データ、アプリケーション事例を中心にご説明させていただきます。実際に使用されることの多いPA、POM、PTFEといったエンプラから、250℃以上でも使用可能なPEEK、PAI、PIの高耐熱スーパーエンプラまで幅広くご紹介いたします。
 材料選定の際にお役に立ちます情報をご提供させていただきます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年05月25日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料
受講対象者 ・これから高分子トライボ材料に取り組もうとする初学者の方 ・既に実際に高分子のトライボロジーに携わっている技術者の方にも基礎知識の整理と製品開発研究の一助となる ・素材選定にお困りの方、プラスチック摺動材料について知見を深めたい技術者の方
予備知識 ・予備知識なしで理解出来るように、分かりやすく講義致します
修得知識 ・高分子のトライボロジーについての基礎から応用までの必要不可欠な知識が得られ、高分子トライボ製品の開発研究への一助となる。 ・プラスチックの基本特性 ・摺動特性の理解
プログラム

第1部 高分子(プラスチックス)のトライボロジー特性の基礎 (10:30〜15:20)

1.はじめに

2.高分子(プラスチックス)のトライボロジー特性の基礎
  (1). 他材料(金属,セラミックス)材料との特性比較
  (2). 高分子の摩擦と摩耗
     a. 摩擦のメカニズム
     b. 摩耗の種類とメカニズム
     c. 摩擦試験機とその特徴と使用上の注意
     d. 限界PV値とは, その意味と測定法
     e. 摩擦表面の観察から解ること、その注意
     f. 使用限界温度
  (3). 分子構造や分子量とトライボロジー特性との関連性
     a. ポリアミド(ナイロン6, ナイロン66, ナイロン46, ナイロン46, ナイロン9Tなど)
     b. ポリエチレン(低密度ポリエチレン, 高密度ポリエチレン, 超高分子量ポリエチレン)
     c. ポリテトラフルオロエチレンのトライボロジー
     d. その他の高分子
  (4). 高分子トライボ材料の優位点と課題点
  (5). 高分子トライボ材料の適材適所と製品開発に向けて
     a. 複合材料化
     b. 表面改質
     c. 適用上の注意
     d. カタログの作成と見方(単位,試験機,適用条件など)
     e. 高分子のトライボ製品例

3.おわりに

第2部 トライボロジープラスチックの開発と材料選定および適用事例 (15:30〜17:30)

1. プラスチックについて
   (1). プラスチック全般について
     a. 種類
     b. 特徴
     c. 成型方法
     d. 使用例
   (2). プラスチックの摩擦
     a. 摩耗種類とメカニズム
     b. 摩耗特性

2. トライボロジープラスチックの開発
   (1). トライボロジープラスチックの代表例
     a. 汎用プラスチック (UHMWPE, PET)
     b. 汎用エンジニアリングプラスチック (PA, POM)
     c. スーパーエンジニアリングプラスチック (PTFE, PI)
  (2). 添加剤による改質法
     a. 無機系(炭素、BN, MOS2等)
     b. 有機系 (テフロン)
  (3). トライボロジー特性に及ぼす因子
  (4). 材料選定のポイントと注意点 (強度、耐熱性、使用環境等)
  (5). データ集
     a. 測定例
     b. PVデータ
     c. 摩耗、摩擦係数データ
  (6). 適用事例の紹介 (軸受け、ローラー等)

キーワード プラスチック トライボロジー トライボ材料 ポリアミド ポリエチレン ポリテトラフルオロエチレン 表面改質 摩耗 耐熱性 使用環境 摩擦特性
タグ プラスチック高分子トライボロジー材料歯車
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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