判決例から学ぶ他社特許対策と明細書の書き方

〜質の高い特許の取得および他社特許対応への応用、有効性判断と障害特許の無効化へ応用〜

判決例を通して質の高い特許の取得と適正な判断に基づくパテントクリアランスに活かすための講座

判決例から抽出される実務上のヒントを、攻撃する側と防御する側の両方の視点で学び、特許技術力を高め、他社特許へ適切に対応しよう!

講師の言葉

 近年、特許を巧みに活用してビジネスをうまく展開する企業が増えてきた。こうした企業に対抗するためには、第一に、有効な特許を取得することが必要である。単に特許を取得すればよいのではない。他社に対して参入障壁を築く、事業に貢献できる、質の高い特許の取得が必要である。第二に、他社競合特許へ的確に対応することが必要である。具体的には、他社特許を無効化する証拠を集めたり、自社のビジネスが他社の特許の権利範囲から外れていることを確認したりすることにより、パテントクリアランスを確保することが必要となる。
 質の高い特許の取得、適正な判断に基づくパテントクリアランス、これら両方を適切に行う“特許技術力”を身につける方法の一つとして、判決例の研究がある。判決例は、特許技術力を高める題材の宝庫である。
 本セミナーでは、いくつかの判決例を紹介し、そこから抽出される実務上のヒントを、攻撃する側と防御する側の両方の視点から提示する。判決例は、ソフトウエア、機械、制御、化学、バイオの技術分野からとりあげる。
 本セミナーは、法律家のための判決研究セミナーではない。ビジネスを強力に推進するためのツールとして特許の活用を考える人のために、実務上のヒントを提供するためのセミナーである。特許の実務に詳しくない方から、特許実務の専門家までを対象とし、わかりやすく、具体的に、判決例から導かれる実務上の指針・ヒントを示す。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年06月23日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・研究開発担当者、知財担当者、経営者の方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・他社特許へ適切に対応する技術を身につけることができる
プログラム

1.はじめに
  (1).ビジネスに貢献する特許の取得
  (1).障害となる特許への対応

2.権利解釈
  −判決例から権利解釈の手法を学び、質の高い特許の取得および他社特許対応へ応用する
  (1).用語の解釈
    a.用語の意味が通常の意味よりも狭く解釈された例
    b.用語の意味が通常の意味よりも広く解釈された例
    c.願望的記載の解釈
  (2).請求項に記載されていない事項により権利範囲が限定解釈された例
  (3).ソフトウエア関連発明における機能表現の解釈
  (4).機械・制御分野の発明における構造の表現の解釈
  (5).化学・バイオ分野の発明に特有の問題を含む権利解釈
  (6).拒絶理由に対する意見書の主張等が権利範囲に影響を与えた例
  (7).数値限定発明・パラメータ発明の権利解釈
  (8).製造プロセスによって規定されたモノの発明(プロダクトバイプロセス発明)の権利解釈
  (9).用途発明の権利解釈

3.特許の有効性判断
  −判決例から特許の有効性判断の手法を学び、障害特許の無効化へ応用する
  (1).先行技術文献に基づく無効理由の存否
    a.先行技術の解釈をめぐる争い
    b.文献1と文献2を結びつける動機付けをめぐる争い
    c.“周知技術”をめぐる争い
    d.実験成績証明書をめぐる攻防
    e.公知文献がなくても無効化できるか
  −「公然実施」の無効理由の争い
  (2).記載要件に関する無効理由の存否
    a.実施例の開示に対して請求項が広すぎる?
    b.請求項の発明は、明細書でサポートされているか?
    c.数値限定発明における測定方法の記載をめぐる争い
    d.有効数字をめぐる争い

4.他社に対抗する質の高い特許を得る方法
  (1).新しい視点からの発明発掘
  (2).戦略的な請求項の決め方
  (3).特許の活用を考慮した明細書の作り込み
  (4).参入障壁を築く特許網の作り方

キーワード 他社特許対策 明細書の書き方 権利解釈 数値限定発明 パラメータ発明 用途発明 プロダクトバイプロセス発明 用途発明 有効性判断 障害特許 先行技術 公然実施
タグ 特許・知的財産研究開発商品開発
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日