金属材料およびガルバニック(異種金属接触)腐食・防食 技術の基礎とトラブル対策

〜腐食の基礎、低合金鋼、ステンレス鋼、腐食トラブルと対策、異種金属接触による電位腐食とその対策〜       

・各腐食における特性と効果的な対策法を修得するための講座
・腐食のメカニズムと対策法を修得し、機器設計における最適材料の選択や事故防止に活かそう!

講師の言葉

各種の構造物や機器に使用される金属・合金が腐食するとき、的確な寿命判断を誤ると、重大な腐食事故をもたらすことがある。にもかかわらず、腐食はマイナス面に捉えられることが多い。
 一方、金属・合金を生成するためには、鉱石の還元から始まり、精製、加工、熱処理などを経るこ とから、莫大なエネルギーを必要とする。このことは、地球温暖化をもたらすことにもなる。
 したがって、金属・合金の腐食の理屈を理解した上で、鋼およびステンレス鋼に限らず、銅、アルミ、 チタンなどの非鉄金属などの腐食の特性を理解して対策を立てることがコストミニマム長寿命化に役立つ。
 本講座においては、上記金属・合金を取り上げ、金属・合金の上手な使い方及び機器設計における最適材料の選択の助けになるようにお話しする。ご質問を歓迎いたします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年05月18日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・自動車、機械、プラント関連のメーカー及び設備を管理している若手・中堅技術者 ・金属・合金の製造、構造物・機器の設計、メンテナンス部門、並びに検査業務に携わる技術者および研究者
予備知識 ・特に必要としません、わかりやすく解説します ・聴講される方々のレベルに対応してお話します
修得知識 ・腐食に対する基本的な知識や防食について各腐食の特性を理解した対策法 ・金属・合金の腐食はどのようにして発生するかを理解し、その対策とポイントまで修得できます
プログラム

1.腐食の基礎
  (1).腐食速度はどのように決められるか
     ・腐食の律速段階の分類について
  (2).不動体化(酸化膜形成)する金属・合金の概説
     a.ステンレス鋼
     b.アルミニウム
     c.ニッケル
     d.チタ ン

2.低合金鋼の腐食トラブルと対策
  (1).鋼 
   ・腐食とさびを生成(全面腐食)
  (2).火力ボイラー
     a.硫酸露点腐食と大気腐食
       ・低合金表面に防食性を有する皮膜が生成
       ・耐食性の向上
  (3).硫酸露点腐食の機構と耐食性材料
  (4).大気腐食と耐候性鋼
  (5).鋼及びメッキ鋼板に適用する防食性塗料
 
3.ステンレス鋼の腐食トラブルと対策
  (1).ステンレス鋼
     a.不動体皮膜
      ・何時までも美しい表面を保つ(耐食性と景観性)
      ・強度、加工性、溶接性などが優れる用途に使用
  (2).孔食、すき間腐食、応力腐食割れ
     a.ステンレス鋼の分類
     b.孔食、すき間腐食及び応力腐食割れに優れる二相ステンレス鋼

4.異種金属接触による電位差腐食(ガルバニック腐食)
  (1).電位差
     a.腐食電池発生
     b.腐食の加速
     c.異種金属接触による腐食
      ・構造物においてはしばしば起こる現象
      ・機器、構造物コストとの問題
  (2).電位差腐食の原理
  (3).ステンレス鋼と接触する炭素鋼の電位差腐食
  (4).銅と接触するアルミニウムの電位差腐食
  (5).ガルバニック腐食電流の計算例

5.まとめと質疑応答

キーワード 腐食 不動体化 さび生成 硫酸露点腐食 大気腐食 耐食性材料 電位差腐食  ガルバニック腐食
タグ 金型品質管理機械構造物配管
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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