自動車軽量化を実現する樹脂・プラスチックの材料評価と成形加工法および その応用

〜 各種自動車用樹脂の役割と熱マネージメント、成形加工法とハイサイクル化、高機能・高性能部品への応用 〜

  • 自動車軽量化に求められる樹脂・プラスチックの高機能・高性能化や成形加工への活かし方を学ぶための講座
  • 自動車軽量化のための樹脂要求特性や成形加工法を学び、さらなる燃費向上へ応用しよう!

講師の言葉

(第一部)

 自動車の燃費向上のため軽量化が重要である。また、EV・PHEVの普及には航続距離が求められ、車両の熱マネージメントが重要となる。軽量化に果たす樹脂材料の役割と理由について、比剛性の高さによる鋼板代替、易成形性によるアルミダイキャスト代替、形状自由度を活かしたモジュール化の観点からまとめた。
 更に、軽量化、熱マネージメントに向けた材料・加工法を紹介する。今後期待の大きいCFRPについてはその特徴、開発の動向、ハイサイクル化に向けた加工法、CFの使い方について解説する。

(第二部)

 自動車を構成する材料に関しては、自動車の発明当初から1940年代までは鉄を主体とする金属材料が採用されていた。その後、種々のプラスチックが発明・製品化されるたび毎に、その優れた軽量性と成形性を活かして自動車部品に適用する開発努力がなされ、現在の国産車では重量にして10%近くの採用レベルにまで成長した。さらに近未来においても、プラスチックの自動車部品への適用は進んでいくと期待されている。そこで本講演では、こうしたトレンドを踏まえてプラスチックがどのように貢献できるかについて考察したい。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年05月26日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・自動車部品に関わっていて、これから樹脂化を進めようとされている方 ・樹脂部品を扱っていて、今後の方向を探りたい方 ・自動車メーカーや部品メーカーにおける設計技術・材料技術・品質保証・生産技術・生産に携わっておられる方々 ・プラスチック材料メーカーの研究者・技術者・製品企画者・市場開発・営業の方々 ・関連する業界(成形加工メーカー、添加剤・強化剤メーカー、商社など)にあって自動車用プラスチックやプラスチック部品・システムに関心を持つ方々
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・樹脂化を進めるうえでの基本的考え方 ・新しい部品樹脂化へのヒント ・自動車部品にどのようなプラスチックが採用されるか ・採用されるためには既存のプラスチックをどのように改質していくべきか 当日は、著書「プラスチックの自動車部品への展開」をお配り致します。
プログラム

(第一部)

1.はじめに

2.CO2排出量と自動車の燃費

3.車両の材料構成

4.強度、剛性からみた車両用材料の位置付け

5.車両の軽量化における樹脂材料の役割
 
(1).比剛性の高さによる鋼板の代替
 (2).樹脂の易成形性によるアルミダイキャストの代替
 (3).樹脂の形状自由度を活かしたモジュール化による軽量化

6.EV・PHEV普及に向けた車両の熱マネージメント

7.更なる軽量化・熱マネージメントに向けて
 
(1).対向2色成形による樹脂グレージングの動向
 (2).内装材の高発泡化技術
   a.型拡大発泡射出成形
   b.両面真空発泡技術
 (3).低圧プレス成形によるガラス繊維起毛による軽量高剛性材
 (4).スタンピング成形によるガラスマット強化複合材(GMT)
 (5).電気・電子機器ハウジングに向けた樹脂/金属ハイブリッド成形

8.炭素繊維複合材(CFRP)への期待
 
(1).CFRPの種類、強度と方向性
 (2).炭素繊維の動向
 (3).CFRPの加工法とハイサイクル化
 (4).マトリックスの熱可塑化

9.おわりに

(第二部)

1.成長を続ける自動車用プラスチック
 
(1).近未来(2014〜2020年)の自動車に求められる主要ニーズ
 (2).次世代自動車においてプラスチックにどのような期待がかけられているか

2.プラスチック製自動車部品と高機能・高性能樹脂の応用
 
(1).これまで積極的に開発・採用が進められてきたボディ関連部品と樹脂
    a.バンパー、フェーシア、外装部品、内装部品
 (2).近年、積極的に開発・採用が進められてきた機能部品と樹脂
    a.エンジンルーム内部品、燃料系部品、機能部品
 (3).プラスチック化により大きな軽量化が期待されている部品と樹脂
    a.ボディ外板、機構部品、構造部品、グレージング(窓ガラス)
 (4).電気動力車両の台頭と電子制御の導入拡大といったトレンドにより開発・採用が増大している部品と樹脂
    a.電気・電子部品、光学系部品
 (5).安全性と快適性といった社会的要請から開発・採用が進んできている部品と樹脂
    a.衝突安全部品、振動・騒音対策部品

3.環境―人と環境への優しさ―
 
(1).有害化学物質
 (2).内装部品におけるVOC
 (3).植物由来プラスチック

4.自動車プラスチック部品のリサイクル

キーワード 樹脂 プラスチック アルミダイキャスト 樹脂グレージング 低圧プレス成形 スタンピング成形  CFRP ハイサイクル バイオ燃料対応車 プラグインハイブリッド車 燃料電池車 ハイブリッド車 電気自動車  水素自動車 植物由来プラスチック
タグ 材料樹脂・フィルム成形加工自動車・輸送機車載機器・部品電装品
受講料 一般 (1名):51,700円(税込)
同時複数申込の場合(1名):46,200円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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