メカニカルシールの基礎と効果的な選定・適用法およびトラブル改善事例

〜メカニカルシールの構造、漏れの発生メカニズム、使用上の注意点、材料選定・注意事項、トラブル改善事例、最近の動向〜 

・メカニカルシールを安定・安全に使用するため、必須となる知識を学ぶ講座
・メカニカルシールについて構造や選び方・使用上の留意点など、初学者にも分かりやすく解説!
・トラブルについて事例に基づき改善法を提示!トラブルなくメカニカルシールを使用するための特別講座!

講師の言葉

 本セミナーではメカニカルシールの基礎から取り扱い方法、改善事例、最近の技術動向などについて説明してまいります。
 メカニカルシールは、高速のコンプレッサ、ポンプから低速の撹拌機等の機器、サイズはφ8〜φ800くらいまで、さらには圧力も真空から20MPaの高圧まで広範な仕様で使われています。また、取り扱う流体も多岐にわたりますので、それらの使用条件にマッチしたメカニカルシールを選定し使いこなしていくのが重要です。
 本セミナーを受講される皆さんは、既にメカニカルシールを取り扱われているものと思います。本セミナーで知り得た知識をもって、現在取り扱われているメカニカルシールが、今後、安定・安全にご使用頂けるものにしていくことへの一助となればと思います。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年03月24日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・メカニカルシールの利用、および関連する装置・機器・製品を扱っておられるエンジニア・技術・研究・開発・設計・  生産・施設・設備管理・保全のご担当の方々 ・シールにご関心がお有りの方
予備知識 ・上記対象者であれば専門知識は特に必要ございません
修得知識 ・シール選定・活用の基本的考え方 ・メカニカルシールの選び方 ・トラブル改善事例 ・最近の技術動向
プログラム

1. メカニカルシールの漏れ現象と密封技術について
  (1). 漏れはどのように発生するのか
  (2). 摺動面の潤滑膜の状態
  (3). シール性と耐久性の関係
  (4). 理論上の漏れ量計算式 密封理論

2. メカニカルシールの構造と各部品の機能
  (1). 基本構造と各部品の機能
  (2). シール原理と基本的設計の考え方
  (3). 基本的構造の種類と特徴
  (4). 摺動面に作用する力(圧力)
  (5). バランス比、摺動面圧、PV値

3. メカニカルシールの選び方と使用上の留意点
  (形式分類および特徴、比較から考えた)
  〜圧力範囲、スプリング位置、取付位置、配置、スプリング形状〜
  (1). アンバランス形とバランス形
  (2). 回転形と静止形
  (3). Оリング形と?リング形
  (4). マルチスプリング形とシングルスプリング形
  (5). インサイド形とアウトサイド形
  (6). ベローズ形
  (7). デュアルシール(ダブル形とタンデム形)
  (8). その他(回り止め・トルク伝達方式による分類)

4. 各種周辺付属機器の特徴と取り扱い
  (1). 冷却装置(フラッシングクーラ)
  (2). 補助装置(ストレーナ、サイクロンセパレータ)
  (3). 加圧タンク(おもに撹拌機用途)
  (4). 取付け機器の精度、取扱い上のポイント

5. メカニカルシールの各部品の材質選定と注意事項
  (1). 摺動部品(静止環、回転環)
  (2). 二次シール部品(Оリング、?リング等)
  (3). 構造部品

6. トラブル改善事例
  〜摺動面の面荒れ、キズ、焼付き(むしれ)、ブリスタリング〜
  (1). 超硬合金摺動面のサーマルクラック、腐食
  (2). カーボン摺動面の早期摩耗、偏摩耗
  (3). ゴムОリングの硬化、ひび割れ、膨れ、割れ、はみ出し
  (4). カーボン固定環のエロージョン、コーン割れ
  (5). チタンリテーナの腐食
  (6). 軸パッキン部への堆積物
  (7). 回転環の飛び出し 等

7. 非接触式ガスシールについて
  (1). 動圧形と静圧形(PPGシールとPECシール)
  (2). 非接触式ガスシールの基本構造と特徴
  (3). 非接触式ガスシールのシールすきまとPV値
  (4). 摺動面間の圧力発生状態、漏れ量と動力損失
  (5). 動圧形PPGシールの適用例
      〜コンプレッサ、ブロワ、ケミカルポンプ、ラインミキサ、LPGポンプ、有害液ポンプ〜
  (6). 摺動面の圧力分布と自動すきま調整機能
  (7). ラビリンスシールとの漏れ量比較、静圧形PECシールの使用範囲
  (8). 静圧形PECシールの用途と適用例
      〜タービン、コンプレッサ、ブロワ、撹拌機、ロータリーバルブ、遠心分離機、各種粉体機器〜

8. メカニカルシール技術の最近の動向
  (1). 難シール性流体対策
      〜スラリー(固形分)含有流体、高粘度流体、結晶析出流体〜
  (2). 環境対策
  (3). 安全対策
  (4). 省エネ対策
  (5). 製品へのコンタミネーション対策(クリーン対策)

9. 質疑応答・個別対応

キーワード メカニカルシール 密封技術 圧力範囲 スプリング位置 スプリング形状 アンバランス形 バランス形 回転型 静止型 Oリング ?リング マルチスプリング シングルスプリング デュアルシール 非接触式ガスシール 動圧形PPGシール 静圧形PECシール ブリスタリング
タグ シール・ガスケット機械構造物
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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