永久磁石同期モータにおけるベクトル制御の基礎と高トルク化への応用

〜 電流ベクトル制御の基礎、モータ定数の計測方法、高トルク化設計例と検証結果 〜

モータをベクトル制御するための基礎とノウハウが修得できる講座

高トルク化を実現するための具体的設計法を修得し、高性能なモータ開発に活かそう!

講師の言葉

 近年、自動車を取り巻く環境問題は、都市部における地球環境温暖化防止の観点から、地球規模でのCO2問題に発展している。この中で、内燃機関(エンジン)と電気モータ(モータ)を組み合せたハイブリッド車(HV)や燃料電池車の研究開発が盛んに行われており、既に量産車として市販されている。今後、自動車分野においてモータ駆動技術はますます重要性を増していくと考えている。
 自動車用モータには高出力密度化と広い可変速運転範囲の両立が求められ、この観点から永久磁石同期モータが国内では主流となっている。また、制御には運転ポイントに応じて電流ベクトルを適切に選択した制御が行われている。
 本セミナーでは、永久磁石同期モータの基本的な構造、制御手法について解説し、モータ構造の変更による高トルク化の方策について分り易く説明します。さらに、具体的に実用化された例や、電磁設計を行った例を示し、実機にて検証した結果について説明する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年02月23日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・家電製品・産業機械・燃料電池車、HV車、電気自動車のモータ設計技術者および制御技術者 ・モータ駆動システムの開発技術者 ・モータの電磁設計を担当されている方 ・企業の研究・開発・設計部門で、埋込磁石同期モータの設計とドライブ技術について知識を得たい技術者
予備知識 ・電気機器(モータの基礎)、電子回路、制御理論、情報処理工学(ソフト)、電磁気の基礎知識
修得知識 ・モータをベクトル制御するための基礎技術 ・モータの基本構造・種類・特徴の理解 ・モータドライブシステムの構成の理解 ・高性能モータ制御技術 ・具現化設計手法全般
プログラム

1. 同期モータの種類と原理
  (1). 交流電動機(ACモータ)の種類
  (2). 回転磁界とは?
  (3). 永久磁石同期モータの原理
  (4). 永久磁石同期モータのトルク
  (5). 永久磁石同期モータの種類(ロータ構造)
  (6). 永久磁石同期モータのトルク表現式

2. 永久磁石同期モータ制御の基礎
  (1). 駆動システムの基本構成
  (2). 永久磁石同期モータの電圧方程式と等価回路
  (3). 電流べクトル制御法
    a. id=0制御
    b. 最大トルク制御
    c. 弱め磁束制御
  (4). モータ定数の計測方法

3. 埋込磁石ロータの採用による高トルク化技術
  (1). ハイブリッド自動車用途で克服すべき問題点
  (2). 埋込磁石同期モータの構造と設計ポイント
  (3). 埋込磁石位置の検討
    a. リラクタンストルクの有効利用
    b. ギャップ磁束密度の総合歪率
    c. ロータの機械的強度
  (4). 設計例と検証結果

4. 集中巻ステータを採用した高トルク化技術
  (1). 集中巻ステータ構造採用のメリット・デメリット
  (2). 集中巻スロットモータの設計法概論
  (3). 巻線係数について
  (4). 集中巻ステータ採用による設計例と検証結果

キーワード 永久磁石モータ 電磁設計 ベクトル制御 高トルク 可変速運動 同期モータ モータ定数 リラクタンストルク ギャップ磁束密度 集中巻ステータ 
タグ 精密機器・情報機器モータロボット機械自動車・輸送機車載機器・部品電装品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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