公差解析の基礎と最適な機能・コスト・品質への実践講座〜1人1台PC実習・公差解析ツール付〜

〜公差を決めるために必要な知識、公差解析ツールによる公差解析の実践、コストと品質の最適化法〜

経験の浅い技術者でも公差解析を修得、最適コストと品質設計に活かすための講座

設計時点で各部品や要素の寸法や特性にあたえた公差の適確な妥当性の検証と、発生するコストの最適バランスを得る方法を修得し実務に活かそう
 ※
PCは弊社でご用意いたします、使用する「公差解析」ツールはお持ち帰りいただけます

講師の言葉

 多くの場合、公差は設計者が業務の過程で決定し、設計者自身の責任のもと工場内で認知・認識され、それを実現するために工場に所属する部門が一丸となって活動します。したがって、設計者は自身がきめた公差が原因で機能や品質の不良が発生することを回避するため、必要以上に公差をきびしくしたり、過去に類似設計がある場合は、その図面に記入された公差をただ流用したりする、という手段をとりがちです。
 当然、過去の公差を流用したのでは技術の進歩やコストダウンは望めませんし、あらたにきめた公差をきびしくすればコストはかならず上昇します。つまり、工場内には設計者の責任回避のために、むだなコストが発生している可能性がかなり高い確率で存在しているのです。
 本講座では、統計学とコンピュータシミュレーションを使った『公差解析ツール』を利用して設計時点で各部品や要素の寸法や特性にあたえた公差の妥当性を検証する仕方を修得していただきます。使用する『公差解析ツール』はお持ち帰りいただけます。
 このツールは使い方が理解できればすぐに『公差解析』手法を実務で活用でき、きっと成果が得られるはずです。
 さらに、品質工学の『損失関数』という考え方を使って、設計した公差の水準により得られる機能・品質とその公差を実現するために発生するコストの両者をおなじ土俵で評価することで、公差とそれを実現するために発生するコストの最適バランスを得る方法(『公差設計』)も習得していただきます。
 また、設計者にかぎらず、工場内で公差を実現するために努力を重ねている生産技術部門や製造担当技術者、公差の集積結果である製品品質にかかわる品質管理・品質保証を担当している技術者の方にも、公差の最適化手法はかならず役に立つ汎用技術です。ぜひ、参加をご検討いただけましたら幸いでございます。
 そして、これを機会に公差を最適化して工場内でむだに発生しているコストを取り除いてください。なお、講義では形状公差に関する解説はおこないません。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年03月04日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・公差解析について未経験の方、これから学ぼうとしている方 ・製造業で製品や部品などの『開発』、『設計』、『製造』、『生産技術』、『品質管理』、『品質保証』などに関係する技術者の方、および、『購買』、『生産管理』を担当されている方 ・製品の機能・性能・品質とコストのバランスを最適化したい関連部門、工場経営者の方
予備知識 ・Windows 表計算ソフトウェア Excel の操作経験のある方 ・公差解析に関する基礎知識は、講座で修得していただきますので、統計学などの予備知識は不要です
修得知識 ・公差に関連する基礎知識が身につきます。 ・公差をきめるために必要な統計学や品質工学などの汎用技術を理解できます。 ・製品を構成する部品や要素の寸法、特性に関する公差の妥当性の検証方法を修得できます。 ・教材である『公差解析ツール』の使い方を修得できます。 ・製品製造にかかわるすべての部門を説得し、納得を引き出せる『最適化された公差』を決 定するための機能・品質水準とコストのバランスを調整する方法を修得できます。
プログラム

1.公差に関する基礎知識
  (1).抵抗を並列に接続したときの抵抗値は?
  (2).公差の概念
     a.技術とは
     b.家内制手工業からT型フォードまで
     c.設計アーキテクチャから公差をながめると
  (3).公差をきめるために
     a.片側公差と両側公差
     b.公差のジレンマ
       ・コストと性能・品質、そして部門間の意識差
     c.完全互換の方法と不完全互換の方法
     d.公差解析と公差設計
  (4).公差をきめるために必要な知識
     a.平均・偏差平方和と分散・標準偏差
     b.ヒストグラム
     c.分布と正規分布そして標準正規分布(表)
     d.分散の加法性
       ・和の場合
       ・差の場合
     e.中心極限定理
     f.3σ管理の考え方と工程能力指数
     g.品質工学と損失関数
     h.SN比とは
     i.モンテカルロシミュレーションとシステムモーメント法

2.公差解析の実践とコストと品質の最適化
  (1).公差解析ツールによる実習1(単純積み上げの場合)
     a.例題1:板厚にばらつきがある10枚の板を重ねる
     b.例題2:構造物の寸法管理 その2
  (2).公差解析ツールによる実習2(計算式を使う場合)
     a.例題1: 厚さが均一な大きな板から切り取った10枚の板を重ねる
     b.例題2:構造物の寸法管理 その2
     c.例題3:並列に接続した抵抗値

3.質疑応答

キーワード 交差 設計アーキテクチャ 交差解析 交差設計 品質工学 
タグ
受講料 一般 (1名):50,600円(税込)
同時複数申込の場合(1名):45,100円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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