PID制御の基礎とExcelによるPIDチューニング 〜1人1台PC実習付〜

〜 フィードバック制御・P、I、Dそれぞれの特性・挙動理解とチューニング法 〜

  • チューニング手法や制御系設計の基礎となる動作制御について基礎から修得する講座!
  • ラプラス変換などの複雑な理論を省き、PID制御について全体像とポイントを理解する実習付き講座!

    PCは弊社で用意いたします

講師の言葉

 PID制御は産業界で広く使われているのに、その挙動やチューニングについての解りやすい説明は皆無に近い。またラプラス変換やボード線図から自動制御に入ろうとすると閾値が高くて最初に行き詰ってしまう。ここでは豊富なシミュレーションを通して制御をまずは体感させることを目指す。自転車がなぜ倒れないかについて難しい議論をするのではなく、練習によって乗りこなす技を会得するのと似ている。
 教材は高専卒程度の知識があれば理解できるように書いており、読むだけで十分理解できるように丁寧に記述しているので、講義後の復習にも実際の適用時の参考書にもなる。易しく書いてあるが、内容は結構深くこれをマスターすればPIDについての権威にもなれるはずである。
 EXCELによるシミュレーションはPIDにとどまらず、動的な現象のシミュレーションの基礎的な知識として役立つだろう。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年03月09日(月) 13:00 ~ 17:00
  • 2015年03月10日(火) 09:30 ~ 16:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・モータ、機械、計測、電気、プラントなど産業分野を問わずPID制御にかかわりのある方 ・制御問題の基礎知識を習得したい方 ・PIDチューニングをする方
予備知識 ・特に不要だが、数学的基礎能力(高専や大学教養部の数学レベル)が望ましい ・Excelの簡単なグラフ作成
修得知識 ・フィードバック制御の基礎 ・PID制御の挙動理解とチューニング法 ・PIDをはじめ動的現象のシミュレーションのやり方
プログラム

1. フィードバック制御の基礎
  (1). フィードバック制御の基本構成
    a. なぜフィードバック制御を行うか?
    b. フィードバック制御をどう表現するか?
    c. フィードバック制御の期待効果
  (2). プロセスの動特性
    a. 積分特性プロセス
    b. 一次遅れプロセス
    c. むだ時間要素
    d. その他の特性の近似
    e. ラプラース変換での表示
  (3). 動特性の制御への影響
    a. 動特性のあるときの制御ループの応答
    b. なぜ発振するのか?
    c. プロセス要素による位相の遅れ
  (4). PIDコントローラ
    a. PID動作の表現
    b. パラメータの意味
    c. 不完全微分動作
    d. PIDの周波数応答特性
  (5). 既存のPIDチューニング法はなぜ使われないか
    a. 既存チューニング方式の例
    b. 既存のチューニング法は使われない理由
  (6). 使えるチューニング法へのアプローチ
    a. PIDを自転車のように乗りこなそう
    b. Ziegler&Nichols限界感度法のユニークさと拡張性
    c. 限界感度法に問題はないのか?
    d. どんな制御がよいのかは難しい
    e. 応用力のあるチューニングガイドをめざす

2. PID制御の挙動とチューニング
  (1). P動作制御
    a. プロセスモデル
    b. 限界振動ゲインと適正ゲインの関係
    c. 振動周期
    d. 定常偏差
    e. 比例制御のチューニング
  (2). I(積分)動作制御
    a. 限界振動応答テスト
    b. P制御との比較
    d. I動作をベースにした制御系の考え方
  (3). 「P+I」動作制御
    a. 限界振動応答テスト
    b. 目標値追従と外乱抑制に対する積分時間の影響
    c. 2つの制御パラメータと3つの制御目的
    d. PIDとI-PD
    e. 制御性改善法の多様性とPIDチューニング
    f. P動作、I動作、PI動作の比較
  (4). P+D動作の制御
    a. 限界振動応答テスト
    b. 微分動作による応答の変化
    c. D動作の特性から適正Tdの推量
    d. 微分時間の設定法
    e. ノイズの影響に関する注意
  (5). 「P+I+D」動作制御
    a. 限界振動応答テスト
    b. Ti、Td決定に役立つ二つの情報
    c. 最適なTi、Tdの決め方
  (6). まとめ

3. Excelによるシミュレーション
  (1). 時間軸目盛の作成
  (2). 入力信号の作成
  (3). プロセスのモデル化
  (4). コントローラモデル化
  (5). コントロールループのシミュレーション
    ・P、PI、PID、P−PD動作制御、スミスのむだ時間補償法

・テキストは各自で復習ができるように作られております
・実習で使用するエクセルファイルをお渡しいたします

キーワード PID制御 P動作制御 I動作制御 フィードバック制御 プロセスモデル ゲイン チューニング 限界振動 制御ループ 温度制御 速度制御 モータ制御 プラント 振動制御
タグ プラントモータ機械制御
受講料 一般 (1名):72,600円(税込)
同時複数申込の場合(1名):67,100円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日