わかりやすい伝熱工学の基礎と蓄熱・蓄冷システムへの応用 <オンラインセミナー>

~ 熱移動の基本的な考え方と相変化を伴う熱移動、温度計測における注意点と実践ノウハウ、蓄熱・蓄冷の基礎と応用事例および活用のポイント、蓄熱・蓄冷技術の最新開発動向 ~

・熱移動の基礎から熱利用システムの安定化に有効な蓄熱・蓄冷技術とその実用化技術までを修得し、排熱や未利用熱を活用した蓄熱・蓄冷システムに応用するための講座

・基本的な伝熱メカニズムや各種蓄熱・蓄冷材料の用途、温度域から最新の研究開発事例まで網羅的に修得し、目的に応じた材料の選定や新規システム開発に活かそう!

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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

講師の言葉

 多くの産業において、蓄熱・蓄冷技術により、排熱の有効利用や熱利用システムの安定化が可能となり、現状の大きな課題であるカーボンニュートラルへの対策となる可能性があります。

 本セミナーでは、まず、蓄熱・蓄冷技術を理解する上で重要となる熱移動の基礎に関して説明いたします。一般の現場では、様々な熱移動現象が生じますので、熱的設計や機器の性能理解ができるように、まず対象における基本的な伝熱メカニズムを理解し、論理的な分析や現象を大枠で理解できるように解説します。

 次に、蓄熱・蓄冷の基礎について、顕熱蓄熱、化学蓄熱、潜熱蓄熱それぞれの考え方、用途、蓄熱材料や利用例などについて説明します。さらに、種々の各温度域や蓄熱用途ごとの蓄熱の考え方について述べ、有望な潜熱蓄熱物質含有機能性流体の紹介や熱移動特性について解説します。

 また、蓄熱・蓄冷技術に関する様々なシーズが研究者から提案されていますので、それらの研究を中心に今後の動向について説明します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2025年08月25日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備化学・環境・異物対策
受講対象者 ・廃熱の有効利用や熱利用技術に関して興味のある方
・業務で温度制御や熱エネルギーの有効利用、カーボンニュートラルを検討する必要がある方
・蓄熱・蓄冷技術に携わる技術者の方で最新の技術開発動向を知りたい方
予備知識 ・高校レベルの物理の基礎的な知識。ただし、どなたでも理解しやすいように所々で身近な熱移動現象も例にあげながら平易な説明をします
修得知識 ・伝熱や相変化現象の基礎的知識
・温度計測の基礎知識
・蓄熱・蓄冷の基礎知識(各種方式、蓄熱材料、利用例、留意点)
・蓄熱・蓄冷の研究・動向
プログラム

1.熱移動の基本的な考え方

  (1).熱と自然や産業の関係

  (2).熱力学と伝熱学の関係、熱・温度はどのように考えるか

  (3).物質の熱的性質を表す熱物性

  (4).熱移動(伝熱)は三つの基礎的形態に分けて考える

  (5).基本1:熱伝導の考えかた

  (6).タンクから空気への熱移動など複数の熱抵抗がある場合の考え方

  (7).熱伝導の例題の説明

  (8).基本2:対流熱伝達について

  (9).境界層、層流・乱流、対流熱伝達で用いる無次元数(空気でも水でも適用できる考え方)

  (10).種々の流れにおける熱伝達

  (11).対流熱伝達の例題の説明

  (12).基本3:放射伝熱について

  (13).放射エネルギーの入射、黒体、電磁波と波長

  (14).放射熱量を考えるための基本法則

  (15).物体間の放射を簡単に考えるための形態係数について

  (16).放射伝熱の例題の説明

 

2.相変化を伴う熱移動現象について

  (1).相変化とは

  (2).気体から液体への相変化:凝縮現象

  (3).身近な現象と湿度について

  (4).空気の温度と湿度の関係がわかる空気線図

  (5).液体から気体への相変化:沸騰現象

  (6).沸騰・凝縮の際の高い熱移動を利用したヒートパイプ

  (7).液体・個体間の相変化:融解・凝固を伴う伝熱

 

3.種々の温度計測において留意すべき点

  (1).様々な温度の測定法

  (2).棒状温度計、抵抗温度計

  (3).放射温度計の特徴および測定で注意すべき点

  (4).よく使われる熱電対による温度測定と注意すべき点

 

4.蓄熱・蓄冷の基礎(各種方式、蓄熱材料、利用例、留意点)

  (1).蓄熱の目的:蓄熱・蓄冷を使ってエネルギー削減をする

  (2).どのような考えで蓄熱方法を選ぶのか

  (3).蓄熱の種類と特徴

    a.蓄熱方法は3種類ある:顕熱蓄熱、潜熱蓄熱、化学蓄熱

    b.顕熱蓄熱:従来からあり使いやすい顕熱蓄熱の使用例

    c.潜熱蓄熱:相変化の際の熱を用いる潜熱蓄熱

    d.潜熱蓄熱の代表的蓄熱材:材料選定が大事

    e.化学蓄熱:化学反応を用いる化学蓄熱

    f.様々な温度で使える蓄熱・蓄冷材

  (3).蓄熱の使用例:地中蓄熱、躯体蓄熱、氷蓄熱、太陽熱蓄熱 など

  (4).固体になってもパイプ輸送ができる潜熱蓄熱物質粒子含有機能性流体

    a.従来から用いられている氷スラリー:熱伝達、生成法 など

    b.新たな材料としてのエマルション、マイクロカプセルスラリー、水和物スラリー など

 

5.蓄熱・蓄冷技術・材料の研究・開発動向

  (1).研究・開発の方向性について

  (2).化学蓄熱

    a.無機水和物など

  (3).潜熱蓄熱

    a.エリスリトールなどの種々の糖アルコール系を用いた蓄熱

    b.新たなエマルション蓄熱(ナノエマルション、低温用エマルションなど)

    c.合金系(高温向け)

    d.環境に配慮したバイオベース蓄熱材の開発

    e.水蒸気の出し入れを利用した吸着・収着剤などによる蓄熱

    f.その他新たな蓄熱について

 

キーワード 伝熱工学 熱力学 伝熱学 熱伝導 熱抵抗 熱対流 熱放射 熱移動 蓄熱 蓄冷 未利用熱 熱利用システム 排熱 廃熱 地中 躯体 氷 太陽熱 潜熱 カーボンニュートラル 熱設計
タグ エネルギーエネルギーマネジメントシステム化学工学環境吸着スマートグリッド高分子触媒材料プラント自然エネルギー省エネ電気化学伝熱熱設計
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日