機械設計者のためのトラブル未然防止策とその実践ポイント <オンラインセミナー>

~ 設計の流れとトラブルをなくす施策、加工や組み立てを可能とする設計作業、仕様を満たす設計作業、トラブル事例と未然防止策、トラブルを起こさない機械要素の構造 ~

・具体的なトラブル事例を通して設計者におけるトラブル未然防止策のポイントが修得できる講座
・設計者が設計した通りに加工や組み立て、仕様が生産工程に伝わる機械設計法のポイントを修得し、トラブルを未然防止しよう!

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講師の言葉

 機械装置の設計を担当する技術者にとって、設計した装置のトラブルは頭の痛い問題である。一連の設計プロセスの中でこのトラブルの対処は、設計工程の上流で行えば、下流の製造工程に及ぼす影響が少なくなる。この上流における設計のトラブルの発生を減ずるには、設計者が次の3つの観点から設計作業を行う必要がある。
  ➀設計者が書いた部品の形状がマシンショップで加工できるか
  ➁設計者が書いた組み立て図に沿ってアセンブルショップで組み立てができるか
  ③設計者が設計した装置が仕様を実現できるか
 この講座は、この3つの観点を具体的な事例を挙げて説明したのち、具体的なトラブル事例を説明する。紹介するトラブルは現場で発生した事例をもとに書かれており、これらの理解によって、このトラブルに類するトラブルの発生を防止することができる。加えて、汎用的な3種類の機械要素の具体構造にについてその解説を行っており、この考え方を応用する技術を入手して、更にトラブルを減ずることができる。

セミナー詳細

開催日時
  • 2025年09月30日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械設計を担当して、2、3年経験した設計技術者および生産技術担当者の方
予備知識 ・機械設計の基礎知識
修得知識 ・機械装置のトラブルに対する感度が上がり、トラブルをなくすために設計者がなすべき作業を理解し、実践できる
プログラム

1.トラブルを防ぐための設計手法
  (1).設計の流れとトラブルをなくす施策
    a.設計作業の流れとトラブル
    b.トラブルを防止する機械現象を考え方
  (2).設計者が書いた部品の形状がマシンショップで加工できるか
    ・加工を可能とする部品の設計手法
  (3).設計者が書いた組み立て図に沿ってアセンブルショップで組み立てができるか
    ・組み立てを可能とする設計手法
  (4).設計者が設計した装置が仕様を実現できるか
    ・仕様を満たす設計手法
    a.ゆるみ防止ネジの使用によるネジの脱落防止
    b.ベアリングの寿命を考慮した転がり軸受け設計
    c.床振動の伝達を防止するばね支持構造

2.具体的なトラブル事例から学ぶトラブル発生の未然防止策
  (1).転がり軸受の軸方向ガタと課題荷重による破損
    a.転軸受けの軸方向ガタの除去
    b.小型モータ軸受けの過大荷重による破損
    c.遠心力によるベアリングの破損
  (2).ネジ、ワイヤの繰り返し使用による機能の低下
    a.ヒートサイクルが加わる部品の固定ねじの緩み
    b.プーリ巻きつけワイヤの破損
    c.真空内機構のネジ落下
  (3).材料の選定ミスなどによる溶接不良
    a.角型フランジの真空ブレージング不良
    b.溶接用真空容器材料として使用が不適なSS材
    d.モリブデン材のピンのレーザービーム溶接による割れ
    e.メッシュ電極のシーム溶接
  (4).リンク、ボールブッシュ、インロー、ボールねじ、配管継ぎ手の構造不備による動作不良 
    a.リンク型搬送器機構の蛇行移動
    b.2箇所インロー部同時はめ合い構造による組み立て不良
    c.真空用ベローズを駆動するボールネジのブレーキ操作
    d.モーメント荷重が作用したボールブッシュ案内の動作不良
    e.冷却水配管継ぎ手部の水漏れ
  (5).ドリル加工、樹脂パイプ切断可能のトラブル
    a.小径長孔の旋削ドリル加工による曲がり
    b.樹脂パイプカッターによる流路の異物混入

3.トラブルを起こさない機械要素の構造とポイント
  (1).回転運動の直線運動の変換
    ;ベクトルを用いたリンク運動の考え方
  (2).遊星歯車の減速比
    ;回転運動の理解による減速比の考え方
  (3).クランプ力の見積り
    ;力の合成とつり合いによるトグルクランプなどのクランプ力の考え方

4.機械設計者におけるトラブル未然防止のポイント
  (1).トラブルは設計作業の上流でなくす
    a.その設計対象となる構造について知見を持っている同僚に相談する
    b.トラブル対策は自分の設計能力向上の糧となると信じて対策作業をおこなう
  (2).トラブル原因と対策    
    a.トラブルの原因推定は現象と原因を結び付けて考える
    b.あるトラブル事例を他のトラブルに応用する技術を身に着ける
  (3).機械要素に関する技術を手に入れる
    a.機械要素技術は、機械設計者にとって基本技術としてこれを手に入れる
    b.機械要素の原理を理解し、使用方法を熟知する

キーワード 機械装置 軸方向ガタ 過大荷重 ヒートサイクル 蛇行移動 組み立て不良 モーメント荷重 水漏れ 真空ブレージング不良 シーム溶接 異物混入 回転運動 リンク運動 減速比 クランプ力
タグ カム真空ねじフランジ・ガスケットモータ機械機械要素工作機軸受け設計・製図・CAD設備配管歯車
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日