破面解析・破壊力学の基礎と破損事故対策への応用

〜 材料破壊、破壊力学の基礎、破損事故対策への応用、破面解析の手順と注意点、特徴的破面の紹介 〜

・事故を未然に防ぎ、安全・安心で信頼性をもった構造物や製品の設計・製作に活かすための講座

・材料破壊、破壊力学の基礎、破面解析技術を学び、効果的な破損対策に応用しよう!

講師の言葉

 機械部品の破損はシステムの故障を招くばかりでなく、人命や環境に多大なる損害を及ぼす重大事故に繋がる可能性を秘めている。十分な信頼性をもった構造物や製品を設計・製作することは当然の義務ではあるが、経済的な観点に立脚すれば、過剰品質は避ける傾向となる。然らば、安心・安全な機械部品を社会に供給するためには、部品の破損・破壊が生じたときに、その原因を解明し、工夫・改善を施して再発防止に努めなければならない。そのためには、破面が有する忠実な破壊原因を材料と力学に関する知識で解析する必要があり、材質や形状の変更、使用条件や環境の改善など様々な観点から検討し、適切な対策を講じなければならない。
 本講座では上記の能力を涵養するために、破壊の理論を概説するとともに、破面観察から得られる情報と破壊力学を組み合わせた破面解析技術と破損対策への指針について講義する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年03月29日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・機械部品の開発者および設計者(初心者〜中堅) ・品質管理業務従事者(主に故障解析者)
予備知識 ・少なくとも応力−ひずみに関する材料力学の知識が必要であるが、受講者のレベルによって講義中に補足しながら進める
修得知識 ・物が壊れたときに、破面観察することによって破壊起点と破壊を支配した状況(応力、時間、環境)が推定できる知識
プログラム

1.材料破壊の基礎知識
  (1). 破壊の理論
  (2). 材料と静的破壊
     a.延性材料−延性破壊
     b.脆性材料−脆性破壊
  (3). クリープ破壊
  (4). 疲労破壊
     a.疲労の機構
     b.低サイクル疲労
     c.高サイクル疲労
     d.超高サイクル疲労
  (5). 環境の影響
     a.高温環境
     b.腐食環境

2.破壊力学の基礎
  (1). 破壊力学とは
  (2). 特異応力場の理解
  (3). 破壊力学パラメータ
     a.き裂開口変位
     b.応力拡大係数
     c.ひずみエネルギー解放率
     d.J値
  (4). き裂進展速度
  (5). 破壊じん性

3.破面解析の基礎
  (1). 破面解析の重要性
  (2). 破面解析の手順と注意点
  (3). 観察手段
     a.巨視的観察(目視、ルーペ、光学顕微鏡)
     b.微視的観察(電子顕微鏡、原子間力顕微鏡)
  (4). 特徴的破面様相
     a.ラチェットマーク
     b.ストライエーション
     c.へリングボーン
     d.ビーチマーク
     e.リバーパターン
     f.フィッシュアイ

4.破損事故対策への応用
  (1). 情報収集
     a.現地現物
     b.製作図面
  (2). 原因究明と再現試験
  (3). 各種対策
     a.形状変更
     b.材料対策、材種変更
     c.使用条件変更
     d.環境改善
  (4). 歯止め

キーワード 破面解析 破壊力学 クリープ破壊 疲労破壊 応力拡大係数 き裂進展速度 破壊じん性 歯止め
タグ シミュレーション・解析金属非破壊検査金属材料材料プラント破面解析疲労応力解析機械溶接・接合構造物最適化・応力解析材料力学・有限要素法自動車・輸送機設備
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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