摩擦撹拌接合の基礎と産業機器への応用・例

〜原理と特徴、施工条件、スポット接合、シーム接合、航空宇宙、輸送機器への応用〜

摩擦撹拌接合の原理と特徴、施工条件から応用技術まで解説する講座

FSWの接合温度が低く、接合後変形や接合部の強度低下が小さいという特徴を活かし、

製品開発へ応用しよう!

講師の言葉

摩擦攪拌接合は1991年に英国TWIで発明された技術であり、回転工具を用いて摩擦熱を接合部に局部的に与え、素材の塑性流動利用して接合する技術であり、種々の特徴からその発展はめざましいものがある。
 本講義では、摩擦攪拌接合の基礎として、その原理と特徴、回転工具形状や接合条件などの施工条件、接合中の温度など諸現象の変化、継手の諸性質と応用技術について紹介する。
 又、材料を溶かさずに接合できるため、接合温度が低く、これに伴い、接合後変形が小さい、接合部の強度低下が小さいなどの特徴がある。
 摩擦攪拌接合(以下、FSW)は技術はアルミニウム合金製の鉄道車両、銅合金部品の製造等に適用されている。
 講義では、FSWの基礎として、FSW時の接合部近傍の温度、各種材料の接合部の金属組織や強度を紹介する。
 応用技術として、FSWツールの形状、材質に関する開発状況、FSW装置の開発状況とともに製品適用例を紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年11月02日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・これから摩擦攪拌接合を検討したい技術者 ・溶接・接合を伴うモノづくりの設計者および溶接・接合に関わる生産技術者 ・摩擦撹拌接合について基礎から学びたい方 ・機器・自動車・部品・輸送機器・航空宇宙ほか関連企業の方
予備知識 ・金属材料の基礎、溶接・接合の基礎
修得知識 ・摩擦攪拌接合技術の基礎的事項 ・接合技術の一つである、摩擦撹拌接合技術の重要撹拌接合技術の概要と応用による  メリットについて ・端距離や打点間距離等の設計自由度が高く、安定した継手品質を安価に得られる ・適用部位の選定により、重量軽減、コスト低減となる ・従来の溶融溶接と比較して接合後の変形が小さい、接合部の強度が高い
プログラム

1.溶接接合の中での摩擦攪拌接合の位置付けと発展の経緯
  (1).摩擦攪拌接合の位置付け
  (2).摩擦攪拌接合の発展の経緯

2.摩擦攪拌接合の原理と特徴
  (1).摩擦攪拌接合の原理
     a.摩擦攪拌接合に関連する用語
     b.摩擦攪拌接合装置について
     c.使用する回転工具について
  (2).摩擦攪拌接合の特徴
 
3.摩擦攪拌接合の施工条件
  (1).摩擦攪拌接合の施工因子
  (2).接合条件
  (3).接合部の組織
     a.接合部の組織
     b.接合部の欠陥
  (4).接合部の機械的性質
  (5).接合部の温度変化
  (6).接合部の力学的性質
 
4.摩擦攪拌接合を応用した技術
  (1).摩擦攪拌スポット接合と応用
  (2).摩擦シーム接合
  (3).その他
 
5.各種接合技術の比較

6.摩擦攪拌接合技術の基礎と特徴
  (1).摩擦攪拌接合の接合概念と接合の映像例
  (2).摩擦攪拌ツールが受ける熱的負荷
  (3).摩擦攪拌ツールが受ける力学的熱的負荷
  (4).各種材料の接合と接合部の特徴

7.摩擦攪拌接合技術の応用技術
  (1).摩擦攪拌接合ツール形状
  (2).摩擦攪拌接合ツールに使用される材料
  (3).摩擦攪拌接合用装置

8.摩擦攪拌接合技術の適用例
  (1).航空宇宙分野への適用
  (2).輸送機器分野への適用
  (3).各種部品製造への適用

キーワード 摩擦攪拌接合 摩擦撹拌接合装置 摩擦攪拌スポット接合 摩擦攪拌ツール
タグ 金属加工接着・溶着複合素材
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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