■特徴
経営の最重要課題にとなっているSEの育成と、柔軟に対応するための人事制度・組織構造等について、著名なHWベンダー、SIヤーなどから15社19名の方が明かす、大変貴重なノウハウを手にすることができます。
■価格
特価:22,000円(本体:20,000円) 通常価格:65,100円
■体裁
B5判上製本 337頁
■発刊
2000年11月(改訂)
■監修
佐藤 眞 三菱電機システムウェア(株) 常任相談役
■ご案内
コンピュータを取りまく環境は、ホスト中心の時代からオープンシステム時代へと大きなパラダイム・シフトを遂げてきています。
オープン化によって、SEの活躍の場は飛躍的に拡大しているため、「SEのスキル開発と人事制度」が多くの企業で話題になっており、この動きは企業経営のあり方までも大きく変えつつあります。
これに伴い、各企業では人材の開発・育成が経営の最重要課題として掲げられ、経営戦略と一体となって対応して いかなければ、時代に淘汰されてしまうという厳 しい状況にあります。事業戦略に沿った人材を如何に効率よくかつ計画的に育成するか、人材育成の成否が事業そのものの成否を左右すると言っても過言ではありません。
また、事業戦略に沿った計画的な人材育成と技術力向上は、社員一人一人のモラール、社会への帰属意識を向上 させ、ひいては社会全体の活性化と高度経営の実現に必ず結びつくと考えられます。「SEのスキ ル開発」を効率的に行うとともにスキル重視の「人事制度」をいかに構築し運用するかがキーポイントになっています。
本書は、「オープンシステム時代におけるSEの育成と人事制度」について、15社19名の方が執筆した最新実務書です。各社の抱える現実的課題は、それぞれに各様であり、どの取り組みもその実情に合わせるべく考えられたものであり、それだけに、非常に有意義な資料集であると確信し、この資料集が多いに活用されることを希望し、ここにご案内いたします。
■執筆者
佐藤 眞 三菱電機システムウェア(株)
高橋 秀典 日本オラクル(株)
吉田 寿 (株)三和総合研究所
小野寺一浩 オムロンソフトウェア(株)
吉村 正 日本ユニシス(株)
島村 泰子 (株)富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ
板倉 稔 電子商取引実証推進協議会
(元富士通(株)システム本部 主席部長)
桜田 敏成 富士通(株)
本間 光男 日本研修サービス(株)
猿渡 隆史 富士ソフトABC(株)
稲野邊 護 (株)ジェイアール東日本情報システム
石川 拓夫 日立西部ソフトウェア(株)
三原 秀人 日立西部ソフトウェア(株)
増田 典生 日立西部ソフトウェア(株)
佐枝 三郎 三井情報開発(株)
東 国光 富士通エフ・アイ・ピー(株)
牧 義彦 富士通エフ・アイ・ピー(株)
間沢 孝公 富士ゼロックス情報システム(株)
渡部 尚史 (株)エヌ・ケー・エクサ
■目次
第1章 SEの育成と人事制度
1. 1 SEに求められること 1. 2 SEの育成のあり方
1. 3 SEと人事制度
第2章 プロジェクト管理の考え方
2. 1 プロジェクト管理
2. 1. 1 プロジェクト管理の重要性
2. 1. 2 特にアプリケーション・ソフトウェア・システム構築におけるプロジェクト管理の困難性について
2. 2 アプリケーション・ソフトウェア・システムのプロジェクト管理
2. 2. 1 開発方法論について
2. 2. 2 プロジェクトの計画(何で出来て何が出来ないか)
2. 2. 3 品質についての考え方 2. 2. 4 コストの見積りに関する問題
2. 2. 5 ソフトウェアのドキュメンテーションのありかた
2. 3 リスクの管理
2. 3. 1 経済的な実現可能性 2. 3. 2 技術的な実現可能性の問題
2. 3. 3 リスクの解析について
2. 4 プロジェクトの要員と組織の管理
2. 4. 1 要員に対する仕事の割り付け
2. 4. 2 プロジェクト体制の構築に関する留意点
2. 4. 3 ソフトウェア技術者の心理に関して
2. 4. 4 プロジェクト・チームの運営のありかた
第3章 実践的プロジェクト・マネージャの育成
3. 1 プロジェクト・マネージャの課題
3. 1. 1 プロジェクト・マネジメントの重要性
3. 1. 2 プロジェクト・マネージャの器量
3. 1. 3 プロジェクト・マネージャの課題
3. 2 SEとしての能力
3. 2. 1 プロジェクトの意義についての理解力
3. 2. 2 コミュニケーション・スキル 3. 2. 3 技術力
3. 3 プロジェクト・マネージャの能力
3. 3. 1 プロジェクト内外との意思疎通
3. 3. 2 目的達成に向けての動機付け
3. 3. 3 創意工夫発現の環境構築
3. 4 自己啓発の意義
3. 5 実践的プロジェクト・マネジメント
3. 5. 1 3現主義の実践 3. 5. 2 鉄の意志
3. 5. 3 血と汗と涙
3. 6 事実に対する認識力と行動力
第4章 オープン時代に求められるSE像
4. 1 はじめに
4. 2 System Consultingを目指すSEにとって必要なもの
4. 2. 1 現状システムの問題点 4. 2. 2 「DOA」の必要性
4. 2. 3 システム分析
4. 2. 4 オープンシステム時代のSEとしての「DOA」Skill
4. 3 Specialist System
4. 3. 1 縦割りの仕事 4. 3. 2 Specialist Systemの考え方
4. 3. 3 キャリアパスとスキルセット
4. 4 これからのSE
第5章 オープン時代におけるSEの人事評価法
5. 1 人事制度改革の方向性
5. 1. 1 人事制度改革の時代 5. 1. 2 人事システムの未来
5. 1. 3 能力主義・成果主義への帰結
5. 2 人事分野における規制緩和の進展
5. 2. 1 労働基準法改正の動き 5. 2. 2 これからの「人材」の構造
5. 3 オープン主義が時代の流れ
5. 3. 1 オープン化への歴史的潮流 5. 3. 2 人事制度の三原則
5. 4 変革を迫られるSEの役割
5. 4. 1 SEの仕事環境の変化 5. 4. 2 SE組織の変化
5. 4. 3 プロジェクト・アサイン・ルールと成果評価
5. 4. 4 これからのSEに求められる資質と能力
5. 5 これからのSEの評価のポイント
5. 5. 1 これからのSEの人材の条件
5. 5. 2 プロフェッショナルSE評価のための各社の試み
5. 6 時代が求めるSEとなるために
5. 6. 1 プロフェッショナルの時代の到来
5. 6. 2 「SE」から「ITコンサルタント」へ
第6章 オムロンソフトウェア(株)における技術人材育成の現状について
6. 1 はじめに
6. 2 弊社の概要
6. 2. 1 事業内容について 6. 2. 2 開発体制
6. 2. 3 開発環境
6. 3 オープン技術人材育成のポイント
6. 3. 1 まずは社内環境のオープン化から
6. 3. 2 基礎技術のマスターがオープン化対応には必須
6. 3. 3 自己啓発によるボトムアップがKEY
6. 3. 4 公正な人事処遇やCDPの明確化
6. 4 弊社の人材育成のしくみ
6. 4. 1 職能等級制度と人材育成 6. 4. 2 能力開発面接
6. 5 教育担当部門の役割と弊社能力開発制度
6. 5. 1 教育担当部門の役割と人材育成サイクル
6. 5. 2 能力開発制度
6. 6 弊社で求められる技術人材像
6. 7 技術研修体系
6. 7. 1 新入社員技術研修 6. 7. 2 必修研修
6. 7. 3 ヒューマンスキル研修 6. 7. 4 一般技術研修
6. 7. 5 基礎技術研修
6. 8 自己啓発支援制度
6. 8. 1 通信教育 6. 8. 2 ビデオライブラリ
6. 8. 3 資格取得の奨励
6. 9 今後の展開
6. 9. 1 CDPの設定と明 6. 9. 2 技術者の能力(スキル)の把握
第7章 日本ユニシス(株)におけるSE人材育成の現状
7. 1 人材育成の基本的方針
7. 1. 1 顧客満足度No.1をになうSE集団 7. 1. 2 人材こそ最重要資産
7. 2 総合的育成計画「NEXT 4プラン」
7. 2. 1 総合的・計画的教育計画 7. 2. 2 専門教育&総合能力教育
7. 2. 3 能力開発の目標管理と人事諸制度との連動
7. 2. 4 ライフプラン研修
7. 3 SE育成の方針とシステム職群の研修体系
7. 3. 1 スキルDBによるスキル管理と教育との連携
7. 4 SE研修の体系
7. 4. 1 体系の概要 7. 4. 2 新人研修と年代別研修
7. 4. 3 オープンシステムの研修体系
7. 5 TEAMmethodとSSMOC
7. 5. 1 情報システム構築の難しさ
7. 5. 2 ビジネス改善手段としての「TEAMmethod」を適用
7. 5. 3 組織マネージャの意識改革を目指す「SSMOC」を展開
7. 6 UVCと自己啓発支援
7. 6. 1 UVC (UNISYS VirtualCampusTM) 7. 6. 2 自己啓発の支援
7. 7 今後の課題
第8章 富士通SSLにおけるSEの「人間的成長」を促進する教育カリキュラムと実際
〜SEの“感性”を重視したプログラム〜
8. 1 はじめに
8. 2 弊社の概要
8. 3 ニーズ調査からみた「求められているSE像」
8. 3. 1 ISO9001の取得と教育部門の活動
8. 3. 2 社内のニーズ調査から見えるもの 8. 3. 3 お客様からの要望
8. 4 SEの「人間的成長」を促進するために
8. 4. 1 ソフトウェア業界の現状とSEの現状
8. 4. 2 リーダ,メンバ,新人それぞれの悩み
8. 4. 3 ヒューマンスキル教育の設定と特長 8. 4. 4 教育カリキュラム体系
8. 5 SEの“感性”を重視したプログラムの紹介
8. 5. 1 社内研修コースの内容とその評価
8. 5. 2 社内教育を成功させるポイント
8. 6 今後の展開 〜 信頼を得るために 〜
8. 6. 1 人材育成を受け持つ部門としての責任
8. 6. 2 今後の人材の傾向
第9章 富士通(株)におけるスーパーSEの育成
9. 1 オープンとは
9. 2 システム開発のWBS
9. 3 SEとは
9. 4 SEの活動に必要なスキル
9. 4. 1 人間の側面 9. 4. 2 マネージメント
9. 4. 3 ビジネスモデリング手法の選択とテーラリング 175
9. 4. 4 抽象化能力 9. 4. 5 業務知識
9. 4. 6 開発モデルの選択 9. 4. 7 コンピュータ知識
9. 4. 8 レビュー実施能力
9. 5 スーパーSE
9. 6 富士通におけるSEの専門分野
9. 7 富士通のコンサルタント認定制度
9. 7. 1 コンサルタントの分野 9. 7. 2 コンサルタントの認定
9. 7. 3 活動実績評価のポイント制
9. 8 富士通のエキスパートSE制度
9. 8. 1 エキスパートの分類 9. 8. 2 エキスパートの認定
9. 8. 3 エキスパートSEの運用 9. 8. 4 評価
9. 9 富士通のSE育成
9. 9. 1 SEの成長ステップ
9. 9. 2 現場教育を支援するしくみ 〜SEのキャリア開発〜
9. 9. 3 目標の設定および結果の評価 9. 9. 4 SE教育
9. 9. 5 OJT制度
第10章 IBMのプロフェッショナル人材育成法と効果測定
〜オープン化時代におけるSE育成のプロセスを築く〜
10. 1 はじめに
10. 2 IBMにおける人材育成の考え方
10. 3 IBMにおける顧客満足向上プロセス
10. 3. 1 世界規模人材育成プロセス (グローバル・スキル・マネジメント・プロセス)の考え方
10. 3. 2 日本IBMのスキル開発プロセス(スキル・マネジメント・プロセス)運営
10. 4 プロフェッショナル制度
10. 4. 1 プロフェッショナルの種類と役割
10. 4. 2 プロフェッショナルに必要なスキル領域とスキル・レベル
10. 5 IBMの研修体系と効果測定
10. 5. 1 IBMの研修体系 10. 5. 2 研修効果測定について
10. 6 まとめ
第11章 富士ソフトABC(株)におけるSEの育成と人事制度
11. 1 富士ソフトABCの概要
11. 1. 1 会社概要 11. 1. 2 会社沿革
11. 2 望まれるSE像
11. 3 技術の修得
11. 3. 1 技術管理体系 11. 3. 2 社内セミナー
11. 3. 3 海外情報の普及 11. 3. 4 技術情報
11. 3. 5 技術Q&A
11. 4 教育制度
11. 4. 1 新人教育 11. 4. 2 中間採用者教育
11. 4. 3 一般社員教育 11. 4. 4 管理職教育
11. 4. 5 その他の技術教育
11. 5 人事制度
11. 5. 1 給与体系 11. 5. 2 昇任・昇格
第12章 (株)ジェイアール東日本情報システムにおけるSEの育成と人事制度
12. 1 JEIS の概要
12. 1. 1 JEIS の誕生 12. 1. 2 会社概要
12. 1. 3 分社・独立の方法
12. 2 採用活動の開始
12. 3 転籍制度の導入
12. 4 新しい人事制度の導入
12. 4. 1 新しい人事制度の導入の時期
12. 4. 2 新しい人事制度のねらい
12. 4. 3 評価の方法 12. 4. 4 基本給と等級
12. 4. 5 昇給・賞与・昇格への反映
12. 5 教 育
12. 5. 1 コンピュータ学園の設立 12. 5. 2 平成9年度の教育実績
第13章 日立西部ソフトウェア(株)におけるSEの育成と人事制度
13. 1 会社の現況と教育体制
13. 1. 1 会社の現況 13. 1. 2 教育体制
13. 1. 3 全社教育体系
13. 2 人材育成制度
13. 2. 1 背 景 13. 2. 2 人材育成制度の仕組み
13. 2. 3 技術者育成のためのキャリアパス 13. 2. 4 教育機会
13. 3 当社主催技術教育科目一覧
13. 3. 1 社内向け技術教育 13. 3. 2 社外顧客向け技術教育
13. 4 各種資格取得対策
13. 4. 1 高度・第一種情報処理技術者資格対策
13. 4. 2 各種ベンダライセンス対策
13. 5 社員技術情報の公開と利用
13. 5. 1 社員技術情報システムの仕掛け
13. 5. 2 公開されている情報と運用方法
13. 6 教育設備
13. 7 人事評価制度
13. 7. 1 制度導入の背景と狙い
13. 7. 2 ジョブグレード制度による人事処遇体系概要
13. 7. 3 旧制度と新制度の賃金体系比較
13. 8 今後の課題
第14章 三井情報開発(株)におけるオープンシステムのSE育成と人事制度
14. 1 はじめに
14. 2 三井情報開発の業務概要
14. 3 システム構築方法の変還
14. 4 三井情報開発のシステム開発方法の変還
14. 4. 1 汎用コンピュータ全盛時代の開発方
14. 4. 2 クライアント/サーバー・システムへの全面移行
14. 4. 3 従来型開発方法論の再評価
14. 5 三井情報開発が必要とするSEの能力とスキル
14. 5. 1 アプリケーション・エンジニアに求められる能力
14. 5. 2 システム・インフラストラクチャーの基本的理解
14. 5. 3 開発工法,部品利用のノウハウ
14. 6 人事制度の概要
14. 6. 1 職層上層の仕組み 14. 6. 2 技術者教育と人事のシステム
第15章 富士通エフ・アイ・ピー(株)におけるSEの育成と人事制度
15. 1 富士通エフ・アイ・ピーの概要
15. 2 富士通エフ・アイ・ピーのSEの育成
15. 2. 1 SEの育成 15. 2. 2 教育制度の体系
15. 2. 3 教育内容
15. 3 富士通エフ・アイ・ピーの人事制度
15. 3. 1 資格・職能区分制度
15. 3. 2 賃金制度
15. 3. 3 目標管理評価制度
第16章 富士ゼロックス情報システム(株)におけるSEの育成と人事制度
16. 1 はじめに
16. 2 人事制度
16. 2. 1 職務職能格級制度 16. 2. 2 賃金制度
16. 2. 3 評価の種類と役割変更 16. 2. 4 キャリアカウンセリング制度
16. 3 教 育
16. 3. 1 階層別人事教育 16. 3. 2 階層別技術教育
16. 4 おわりに
第17章 (株)エヌ・ケー・エクサにおけるSEの育成と評価と処遇
17. 1 1エヌ・ケー・エクサの概要
17. 1. 1 会社概要 17. 1. 2 設立から現在に至る経緯
17. 2 育成型能力主義による人事管理
17. 2. 1 制度の狙い 17. 2. 2 制度概要
17. 2. 3 育成型能力主義の限界
17. 3 育成型能力主義から自立型業績主義へ
17. 3. 1 制度改訂の狙い 17. 3. 2 新人事制度の骨格
17. 3. 3 目標管理制度と業績評価 17. 3. 4 年俸概念による処遇
17. 3. 5 人材の育成 17. 3. 6 早期退職制度
17. 4 今後の取り組み