設計者に必要な部品加工法の基礎と図面への落とし込みのポイントと実践ノウハウ ~演習付~ 【弊社研修室】

~ 機械加工の基礎知識、切削・研削・板金・プレス・曲げ加工のプロセスと機械設計上のポイント、機械加工における原価計算の考え方 ~

・各種加工法における基本的プロセスから実際の加工現場をイメージしながら設計するための実践ノウハウまでを修得し、現場で加工しやすい設計図を作成するための講座

・機械設計者がおさえるべき実用的な加工知識を修得することで、無駄な工数の増加や加工コストの発生を抑制し、現場の生産性を向上するためのセミナー!

※本講座では時間の都合上、コストダウン設計への言及は行ないませんのでご注意ください

講師の言葉

 設計者に加工方法の基本的知識が乏しいために、加工困難な形状の部品図が頻発します。

 現実的に加工が不可な図面が出てくると手戻りになります。手を尽くせば形状は作れると判断した場合、加工現場では設計意図を再現することが優先されるので、加工工数を増やして、時間をかけてでも図面に描かれた通りの形状を作ろうとします。その結果、無駄な工程を増やしたり加工コストが高くなることになり、設計者の加工知識が不十分で加工現場任せを続けた結果、生産性を下げることになります。しかし、その詳細が設計者にフィードバックされることはあまりありません。

 さらに、設計現場と製造現場が離れた場所にあるために、加工知識を得たくても機会に恵まれない設計者も少なくありません。

 当講座では、そうした設計者の方々に向けて、設計意図に忠実に、なおかつ加工しやすい部品設計のために必要な基礎的知識を学んでいただきます。

 また、設計者が普段意識しない製造原価の成り立ちの基本と設計者がコストをコントロールできる要点を知ることができます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2026年01月19日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料
受講対象者 ・若手設計者の方
・加工現場経験がない方、あるいは幅広い加工方法を学んで現実味のある設計をしたいと考えている方
・図面を元に現場へ加工指示を行う調達関連部門の方
予備知識 ・機械図面の基礎知識があり、図面が読めること
修得知識 ・機械部品の加工に用いられる各種工作機械の動作原理と工具と加工の関連性
・各種加工法を考慮した製図のポイント
・精密板金加工の一連のプロセス
・金属を成形(塑性変形)できる物理的原理の理解
・製造原価の基本的な考え方

※書籍:「めっちゃ使える!設計目線で見る部品加工の基礎知識」を配布いたします
プログラム

1.設計者に必要な機械加工の基礎知識

  (1).主な機械材料の種類と表記(鉄鋼材料、非鉄金属、樹脂材料)

  (2).素材の特性を考慮した加工法の選定

  (3).「加工不可」とは

 

2.切削加工および研削加工のプロセスと機械設計上のポイント

  (1).切削加工の基礎

  (2).旋盤・フライス盤の仕組みと加工例

  (3).切削加工における設計上の留意点

    a.加工困難な形状を指定することによる工数増加とコストUP

    b.穴加工やねじ加工の限界を知っておく

    c.理想的な投影図の描き方

  (4).【演習】加工法の推定と投影図描きとり

  (5).切削加工と研削加工の違い

  (6).平面研削盤の仕組みと加工例

  (7).円筒研削盤とセンターレス研削盤の違いと使い分け

  (8).研削加工における設計上の留意点

    a.無駄な指示記号の表記による加工コストUP

    b.研削加工で再現できる表面粗さの限界

    c.研削加工の加工不可領域を意識する

 

3.板金加工およびプレス加工のプロセスと機械設計上のポイント

  (1).板金専用の材料、板金加工に不向きな材料

  (2).切断・打ち抜き加工に用いる機械の仕組みと役割

  (3).板金加工、プレスで出来る加工の種類

  (4).打ち抜き加工(パンチ加工)における設計上の留意点

    a. 板バネのブランク加工では圧延方向に注意

    b. 「この面はダレ面」が伝えたい意図には2種類ある

    c.打ち抜きに必要な力の求め方

  (5).プレス金型の種類と量産方式 ~試作と量産で作り方は変化する

 

4.曲げ加工のプロセスと機械設計上のポイント

  (1).曲げ加工とその原理

  (2).板金加工における曲げ加工設備と金型

  (3).曲げ加工特有の設計上の留意点

    a.紙の折り曲げと金属の折り曲げの違い

    b.パンチの形状と曲げ加工の限界を知る

    c.曲げにおける重要寸法と逃し寸法を区別する

    d.3次元CADに依存した形状設計の落とし穴

  (4).【演習】部品の展開図を作成する

 

5.設計者が考慮すべき機械加工における原価計算 ※書籍には掲載されていません

  (1).部品加工にかかるコストの基本的な考え方

    a.製造原価

    b.人と設備のアワーレート

    c.設備費用と減価償却の考え方

  (2).【演習】加工法と加工費の推定

    (品質、予算、納期のバランスをとるために)

 

※研修開始時と終了時に、知識の度合いを確認するための「実力診断テスト」を行います。

キーワード 機械設計図面 機械加工 部品加工 工作機械 旋盤 フライス 研削 切削 板金 切断 打ち抜き プレス パンチ 金型設計 曲げ 加工コスト 加工費 形状設計 精度 コストバランス
タグ 金型成形加工切削・研削機械要素設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):55,000円(税込)
同時複数申込の場合(1名):49,500円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
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