MES(製造実行システム)の基礎と品質改善および生産性向上への応用 【弊社研修室】

~ MESの機能と解決策、品質改善で成果をあげる方法、失敗しないためのトレーサビリティへの取組み方法、生産性向上・仕掛在庫適正化で成果をあげる方法 ~

・品質改善・トレーサビリティ・生産性向上を実現するためのMESの構築と効果的な運用方法を修得する講座
・MESによるトレーサビリティの構築や業務改善策を修得し、品質改善や生産性の向上を実現するための特別セミナー!

*本講座は、弊社研修室で行う対面講座です

講師の言葉

 よく経済の世界で「失われた20年」と言われますが、私自身、多くの製造業企業と一緒に仕事をさせていただく中で、この20年で欧米や中国の製造業がどんどんと力をつけてきて、日本の製造業の品質・生産性での競争力が見劣りするようになってきていると感じています。それには、経営力を含め、さまざまな要因がありますが、その1つが、DX対応業務で、品質・生産性での競争力を高める面で日本が遅れをとっている点と考えます。
 本コースでは、講師の永年にわたる製造業での戦略・業務・システム改革のコンサルティング経験を踏まえ、特に生産現場を含む工場で、どのように品質・生産性を高めることができるのかについて、学習します。
 メイントピックとして、MES(製造実行システム)の活用を取り上げていますが、品質改善・トレーサビリティ・生産性向上という目的に沿った実践面での話題や実際の改善成功事例を提供します。
 工場、とくに、生産現場に近いところでは、製造業の業種ごとに、また、製造している製品・部品ごとに、業務やDX化システム、品質改善・生産性向上への取り組みが違っています。基本となる考え方が重要で、それらの理解を深めつつ、受講される皆様固有の業界・製品特性や課題を踏まえて、課題に合わせた事例の紹介や、実践的な意見交換の時間をとり、業務の現場に戻った時に、何か業務に活用できるアイデアを持ち買っていただけるようなコースとなることをめざします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2026年03月11日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備ソフト・データ・画像・デザイン品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・製造業の情報システム活用に関心のある方
・情報システム、製造管理、製造、生産管理、品質管理、品質保証、原価管理、生産技術、設計開発、経営企画部門の方
・工場長などの関連マネジメントの方など
予備知識 ・特に必要ありません
・貴社の課題に沿ってのディスカッションの時間を設ける予定ですので、自社での課題や悩みをお持ちの場合、聞きたいことを整理して、ご用意ください
修得知識 ・製造業にとってMESが必要となる背景
・MESのねらいと概要
・幅広く日本の製造業における近年の動向と業務・システムの課題や解決策
・今後、自社で業務改善やシステム導入を進めていく上でのヒントをつかんでいただけると思います
プログラム

1.日本の製造業の近年の状況
  (1).なぜ、日本の製造業の競争力が弱まってきているのか(生産性・品質課題)
  (2).講師が考える製造業の課題
  (3).3現主義から新3現主義への変革の必要性
  (4).自社内でのコンサルティング力の重要性 ~自社での改革を成功させるために~

2.製造業の情報システムの概要、特徴、役割、業務との関連性
  (1).全体像
    a.製造業の情報システムに関する業務ワード、システムワード
  (2).MESシステムと周辺システム
    a.ディスクリート系製造業
  (3).3層モデル(Planning、Execution、Control)

3.MESの機能と解決策
  (1).MESの11機能
    a.生産資源の配分と状態監視
    b.作業のスケジューリング
    c.差立て・製造指示
    d.仕様・文書管理
    e.データの収集
    f.作業者管理、品質管理、プロセス管理
    g.設備の保守・保全管理
    h.製品の追跡と製品体系の管理
    i.実績分析
  (2).MESで何ができるのか
    a.工場内の流れを改善する
    b.品質を向上する
    c.原価を把握する
    d.生産性をあげる
    e.管理の精度を上げる
  (3).プロセス系製造業のMES
    a.プロセス系製造業の分類と特徴
    b.PIMS(プラント情報管理)
    c.LIMS(ラボ情報管理)
    d.市場品質
    e.CMMS(設備保全管理)
    f.EDMS(電子文書管理)
    g.プロセス産業のシステム構成例

4.品質改善で成果をあげる方法
  (1).品質の全体像
    a.設計品質
    b.製造品質
    c.部品品質
    d.市場品質
  (2).守りの品質と攻めの品質
  (3).コンサルタントから見た品質変革の視点
    a.実際に品質改善の成果をあげるために
  (4).品質改善への考え方
    a.偶発原因と異常原因
      ・設計起因の不適合か製造起因の不適合かはデータ分析から推定できる
  (5).3つの品質マネジメントレベル
  (6).品質改善に向けての取組みの考え方・進め方
    a.パレート図の上位項目から品質改善に取り組むことの落とし穴
    b.解決策
  (7).改善領域を探るヒントとなる、時系列分析と多変量連関分析
  (8).品質改善事例の紹介
    a.B2B組立加工部品製造業におけるDXを活用した品質改善の取組み(不適合率削減)

5.企業の存続を支えるトレーサビリティ構築の考え方
  (1).トレーサビリティでよくある課題
  (2).トレーサビリティの基礎知識
    a.順引き、逆引き
    b.トレーサビリティデータの保管レベル ほか
  (3).めざすべきトレーサビリティの仕組みとは
    a.自社のトレーサビリティが適切に構築されているかどうかは、1つの質問で診断できる
  (4).失敗しないためのトレーサビリティへの取組み方法

6.生産性向上・仕掛在庫適正化で成果をあげる方法
  (1).生産計画から製造までの流れの全体像および生産形態のパターン
  (2).コンサルタントから見たものづくり変革の視点
    a.実際に生産性改善や在庫適正化、納期遵守率向上の成果をあげるために
  (3).改善事例の紹介
    a.DXを活用した生産性向上の取組み4例紹介
      ・製造リードタイム短縮、仕掛適正化
  (4).設備総合効率とその改善への取組み
  (5).生産計画と生産モデル
  (6).現場で改革が進まない場合の対応方法
    a.チェンジマネジメント
    b.セグメンテーション
  (7).業務・システムの共通化・標準化への考え方
  (8).生産系マスタの全体像
  (9).スケジューラ導入の課題

7.製造業の課題と取組み
  (1).(当日の講義開始前アンケートに基づく)貴社課題への対応
  (2).エンジニアリングチェーンとバリューチェーンと部門間連携
  (3).変革実現への中長期的な活動の進め方(事例紹介)
  (4).グローバル化対応とガバナンス管理
  (5).DXの意味するところ
  (6).変革実現の進め方
    a.どうすれば着実に変革を進めていけるのか
    b.定着への仕組み作りの考え方
  (7).皆様の課題への対応(ディスカッション)

キーワード MESシステム 3層モデル 生産資源 状態監視 スケジューリング PIMS プラント情報管理 LIMS ラボ情報管理 CMMS 設備保全管理 EDMS 電子文書管理 時系列分析 トレーサビリティ チェンジマネジメント セグメンテーション エンジニアリングチェーン バリューチェーン
タグ 業務改善ソフト管理ソフト外注管理ソフト知的財産生産管理品質管理ITサービス
受講料 一般 (1名):51,700円(税込)
同時複数申込の場合(1名):46,200円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
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