絶縁材料における劣化メカニズムと絶縁破壊対策・劣化抑制手法および評価技術の重点ポイント ~個別相談付~ 【弊社研修室】
~ 絶縁の基礎と絶縁破壊機構、劣化メカニズムと絶縁破壊の対策・抑制手法および実践のポイント、絶縁性能の評価技術と計測データの正しい活用のポイント ~
・絶縁破壊のメカニズムや原因からその対策や抑制手法とその実践ノウハウまでを修得し、製品やシステムの信頼性向上に応用するための講座
・気体、固体、複合絶縁材料における絶縁破壊機構から絶縁破壊試験、部分放電計測などの評価方法やノイズ対策のポイントまで修得し、安全で長寿命な製品を開発しよう!
※個別(技術)相談はお一人様10分まで、先着3名の事前予約制とします(当日は17:30まで)。
希望者多数の場合もWebもしくは対面にて後日必ず対応いたします
講師の言葉
電気システムにおいて絶縁物を扱う機会は頻繁にありますが、絶縁物は支持物としても用いられ、機械的強度を確保すると、普通電気的には十分な余裕をもたせることができます。しかし電界の集中や絶縁物の劣化などにより、思わぬところで絶縁破壊が生じることもあるため、システムの信頼性の要となる絶縁系の電気特性の劣化や電気的破壊現象についての知識が必要とされます。
本講座では、大学の高電圧工学の一環として行われている絶縁の基礎を中心とした誘電・絶縁現象の基礎理論、計測法、現状における問題点等、電気絶縁材料の劣化に関する解説を行います。
セミナー詳細
開催日時 |
- 2025年07月22日(火) 10:30 ~ 17:30
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開催場所 |
日本テクノセンター研修室 |
カテゴリー |
電気・機械・メカトロ・設備、加工・接着接合・材料 |
受講対象者 |
・絶縁破壊や劣化のメカニズムやその対策・抑制方法を学びたい方
・製品に付帯する絶縁材料の劣化に悩まされている担当者の方
・初級から中級までの電気技術者の方
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予備知識 |
・電気工学の基礎知識
・絶縁材料の取り扱い経験があると理解が深まる
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修得知識 |
・誘電材料、絶縁材料の電気現象の基本的な考え方
・絶縁破壊や劣化が起こる要因とその抑制・対策のポイント
・絶縁材料の各種試験法と計測時のポイントや測定データの解釈方法
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プログラム |
1.絶縁物はなぜ壊れるか(絶縁破壊の基礎)
(1).誘電・絶縁現象の基礎
(2).気体の絶縁破壊機構
a.電子雪崩
b.タウンゼント放電
c.パッシェンの法則
(3).固体の絶縁破壊機構
a.真性破壊
b.電子熱破壊
c.電子なだれ破壊・ツェナー破壊
d.自由体積熱破壊
e.熱破壊
f.電気機械破壊
g.空間電荷、部分放電、電気トリーの影響
(4).複合絶縁系における絶縁破壊機構
2.絶縁材料の基本的な劣化メカニズム
(1).熱劣化
・(ポイント)酸素の有無に関わらず加熱により熱分解が発生
(2).部分放電劣化
a.沿面放電
b.空隙放電
c.ボイド放電
(3).電気トリー
・(ポイント)電界が集中したところで発生する局所的な劣化
(4).水トリー
・(ポイント)絶縁体が浸水条件にあるときに発生する劣化
(5).トラッキング劣化・アーク劣化
・(ポイント)屋外にある固体有機絶縁物に生じやすい劣化
(6).複合ストレス劣化
3.絶縁破壊の対策や劣化抑制手法と実践する際の注意点
(1).絶縁破壊対策手法
a.複合絶縁体を使用する際のポイント
b.無機フィラーの形状やナノフィラーの分散条件
(2).劣化(寿命)を評価する手法とそのポイント
a.電圧-時間特性による劣化量の定義
b.残存破壊電圧の計算
c.アレニウスプロットによる寿命推定
d.反応速度論にもとづく活性化エネルギー
(3).劣化抑制法
a.部分放電対策【例題】
b.ナノコンポジット材料
4.絶縁材料の正しい測定技術とデータ取り扱いのポイント
(1).各種測定・計測技術と実施時の注意点
a.「絶縁破壊試験」では周辺効果(影響)を排除する
b.「伝導電流測定」では電極面積の確保が重要
c.「部分放電計測」では評価したい箇所を正しく計測しているか常に確かめる
d.「空間電荷(PEA法)測定」ではネットチャージや電極の影響に注意する
(2).ノイズ対策
a.絶縁体の理想状態と不純物イオンの影響
b.絶縁破壊試験の測定系におけるノイズカットトランス
(3).各測定データ解釈の良くある間違いや見落としがちな注意点
a.外部電界のみの影響とは限らない
b.計測誤差の考え方
c.ときには電極系の開発も必要
d.高電圧のため周辺機器も劣化しやすい
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キーワード |
絶縁材料 誘電材料 絶縁破壊 絶縁劣化 部分放電 劣化メカニズム 熱劣化 劣化抑制 ナノコンポジット材料 破壊試験 伝導電流 ノイズ対策 高電圧工学 |
タグ |
ガラス、ゴム、プラズマ、プラスチック、化学工学、環境、高分子、ノイズ対策・EMC・静電気、材料、樹脂・フィルム、パワーデバイス、プラント、膜、プリント基板、ロボット、腐食・防食、機械要素、構造物、車載機器・部品、精密機器、絶縁、電気化学、電子部品、電磁波、電装品、伝熱 |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
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会場 |
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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