フュージョン発電(核融合発電)の基礎と要素技術および最新動向 <オンラインセミナー>

~ フュージョン炉の基本、よくある疑問と回答、プラズマ性能の制約条件、未来エネルギーとしての資質、ITER(核融合実験炉)計画、磁場フュージョン炉の概念設計例、実用化に向けた核融合開発計画 ~

・核融合炉設計の専門家である講師による核融合開発の現状と将来の見通しについてわかりやすく理解し、修得できる講座

・エネルギー・環境問題を解決すると期待される核融合エネルギーの実現に向け、ITERの建設・運転を通じて、核融合エネルギーの科学的・技術的実現可能性を先取りしよう!

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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

 

講師の言葉

 核融合技術は範囲が広いので、本講演では、最初の50分ほどで「フュージョン炉の基礎」をお話しし、全体像をご理解いただいてから各詳細説明に入ります。日欧米露中韓印の国際協力による核融合実験炉イーター(ITER)がフランスに建設中です。
 一方、米英等のベンチャー企業が10年以内に小型核融合炉を実用化などのニュースもマスコミをにぎわせ、戸惑ってしまうかもしれません。世界的な研究成果が基盤にある発表と、部分的な成功の将来展開を楽観的に拡張したマスコミ向け発表が、区分けなくそのまま報道されるためです。これは報道のせいではなく注目度を狙った発表をする側の責任です。
 本講座では、核融合炉設計の専門家として日本の開発戦略にも関与してきた講演者が、核融合開発の本当の現状と将来の見通しについて、わかりやすくお話しします。
 また、なお、名称変更の政府発表(2023年)に沿い、「核融合」は原則として「フュージョン」と表記する予定です。

セミナー詳細

開催日時
  • 2025年05月26日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・核融合エネルギー開発に広く興味を持たれる方
・事業として核融合エネルギーの分野に参入できないかとお考えの企業の方

予備知識 ・基礎から説明いたしますので、事前の核融合の予備知識は前提としませんが、磁場・磁力線・原子・原子核・イオン、といった名称程度は知っていることが望ましいと思います

修得知識 ・核融合の原理
・核融合研究の現状
・核融合炉の構造
・核融合炉の要素技術
・日本と世界の開発計画
プログラム

1.フュージョン炉の基本

  (1).フュージョンエネルギーとは

  (2).一億度を閉じ込める方法(磁場とレーザー)

  (3).過去の開発史と日本の試験装置JT-60SA

  (4).国際協力で建設が進む実験炉ITER:出力50万kW

  (5).ITERの性能は今でいう「機械学習」で予測した

  (6).フュージョン炉の主な要素技術

  (7).実用化に向けた開発計画とコスト

  (8).色々なフュージョン反応

 

2.よくある疑問と回答

  (1).水爆のように爆発しないのか

  (2).福島事故のようにならないのか

  (3).放射性廃棄物で破綻しないのか

  (4).一億度なのにお湯を沸かして発電するのか

 

3.磁場方式フュージョン炉

  (1).閉じ込め磁場の構成(トカマク型・ヘリカル型、他)

  (2).一億度への加熱と電流の駆動

  (3).日欧の成功と米の挫折

  (4).プラズマ性能の制約条件

 

4.未来エネルギーとしての資質

  (1).燃料資源はどこに

  (2).燃料増殖:リチウムから三重水素を作る

  (3).最初に三重水素がなくても起動可能

  (4).安全性と潜在的ハザード比較

 

5.ITER計画

  (1).ITER計画の進捗と予定(2024年7月の計画変更を含む)

  (2).実験炉ITERの概要

  (3).ITERの目標と達成の見通し

 

6.イノベーションの歴史と期待

  (1).プラズマ(自己駆動電流、自己加熱燃焼)

  (2).超伝導コイル(製作技術、電磁力支持材、絶縁材、超伝導材)

  (3).ダイバータ(排熱、耐熱、耐久)

  (4).ブランケット(構造、増殖材、増倍材)

  (5).遠隔保守技術(小分けで抜く、横に抜く、上に抜く)

 

7.磁場フュージョン炉の概念設計例

  (1).ITERで発電したら正味電力は出るか

  (2).フュージョン炉の設計例

  (3).建設コストと発電コストの予測分析

 

8.慣性(レーザー)方式フュージョン

  (1).レーザーフュージョンの原理と特長

  (2).米国におけるレーザー方式の進展

  (3).日本の発明 高速点火法

  (4).レーザー炉の概念設計例

  (5).レーザー炉特有の技術課題

 

9.10年後に実用化は本当なのか

  (1).米英ベンチャーの小型炉案:棚上げされた課題はなにか

  (2).先進燃料フュージョン炉:実現には高いハードルがある

 

10.実用化に向けた核融合開発計画

  (1).日本の開発ロードマップ

  (2).海外の開発計画

 

11.おわりに

  (1).日本こそフュージョン炉が必要な国

キーワード プラズマ物理学 核融合発電 フュージョンエネルギー 放射性廃棄物 プラズマ性能 ITER 超伝導コイル ダイバータ フュージョン炉 慣性(レーザー)方式 
タグ エネルギーエネルギーマネジメントシステム系統連系自然エネルギー設備蓄電電気電源・インバータ・コンバータ発電
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日