接着接合の基礎と信頼性・耐久性評価技術およびトラブル対策とそのポイント 【弊社研修室】

~ 接着メカニズム、接着剤の種類と用途、試験方法と試験機器、接着接合部の劣化のメカニズム ~

・接着のメカニズムから強度評価のノウハウ、トラブル対処法まで修得し、信頼性の高い製品開発に応用するための講座

・接着接合部の劣化メカニズムと正確な評価方法を修得し、接着接合部の耐久性、信頼性の確保に活かそう!

講師の言葉

 構造用の接着接合技術はいまだ完成した技術ではありません。試行錯誤を繰り返している段階です。しかし急速に普及が進んでいて、耐久性、信頼性を保証する方法の確立が急がれています。
 本講座ではまず、接着接合に関して学ぶべき基本事項(接着メカニズム、接着剤の種類と用途、試験方法と試験機器)を説明します。続いて接着接合部の劣化のメカニズムを説明し、それを正確に評価する方法(試験片の作製、試験方法)を解説します。研究または実務を始められた方が最初に出会う壁は「正確な試験片」つくりです。これが研究の成否を左右します。そのノウハウについても言及します。
 さらに最新の研究事例を紹介しながら、接着接合部の耐久性がどこまでわかっていて、何が課題として残っているのかについても言及します。 また「わかりやすい」に心がけており、なるべく概念的理解から実現象に移して説明します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年10月24日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・構造用接着接合の研究を始めたばかりの方から、ある程度の研究経験を経た方
・接着接合についての知見を得たいと考えている方
・接着接合に関する課題をお持ちの方
・接着接合の信頼性・耐久性評価技術や実験方法を修得したい方
・機械、輸送機器、電子機器、建材などにおける研究開発、設計、技術、生産技術、信頼性保証などに関わる技術者の方
予備知識 ・高校の物理、化学を履修された方が理解できるように説明します
・できれば応力、ヤング率などの用語をご存じであれば理解がしやすいです
修得知識 ・接着接合の基礎知識(接着のメカニズムから接着剤の種類)
・接着剤の強度評価のノウハウ、試験片の作製方法、試験データの正確な読み方
・接着接合の観察分析からトラブル対処法
・接着接合研究の動向、研究論文をわかりやすく、どんな価値があるのかを解説
プログラム

1.接着接合の基礎

  (1).なぜ接着接合なのか

    a.接着の普及と構造物軽量化

    b.接着の役割

      ・長所と短所

    c.接着の短所の改善例

  (2).接着剤の種類と特徴

    a.「構造用接着剤」とは

    b.構造用接着剤の要求される性能

    c.代表的接着剤の種類と特徴と用途

      ・エポキシ系ウレタン系アクリル系シリコン系

  (3).被着体は表面処理が重要=種類と目的

    a.接着のメカニズム

      ・機械的結合、物理的結合、化学的結合

    b.重要な表面処理の種類と目的

      ・表面改質、酸化物異物の除去

  (4).接合強度試験片の種類および異常強度トラブルの防ぎ方と留意点

    a.重ね合わせ断試験片:SLJ(Single Lap Joint) JIS 6850

      ・SLJの引張試験の評価の注意点、データの意味

    b.層間破壊じん性試験片:DCB(Double Cantilever Beam) JIS K7086、ASTM D3433

      ・エネルギー開放率G1C測定

    c.接着硬化材試験片:Bulk JIS K6878

      ・試験から得られる情報

      ・ポアソン比の体積変化

      ・真ひずみと公称ひずみ、その使い分け

    d.T形はく離試験片:T-Peel JIS6854

    e.くさび衝撃試験片:IWP(Impact Wedge Peel) JIS K6865

    f.強度評価試験に用いる試験片+試験機とその目的

 

2.実際の耐久性強度と評価

  (1).破壊の形態3種類および破面観察と分析方法

    a.顕微鏡、元素分析、構造分析

  (2).考慮すべき環境負荷、劣化に及ぼす影響因子

  (3).繰返しひずみ(疲労)による強度低下

    a.強度に大きな影響を及ぼす応力比とは

    b.疲労線図の読み方、得られる情報

    c.周波数の影響、tanδとは

    d.引張強さと疲労強さの関係

  (4).最も深刻な水分による強度低下

    a.接着剤の吸水挙動と強度低下

    b.FTIRよる高分子材料の構造分析と強度

    c.Open Face LJによる水分劣化加速試験法

    d.“吸水~乾燥” 繰り返しの影響

    e.強度劣化トラブル(界面破壊)の解決法とそのポイント

  (5).DCB試験片を使用した測定

    a.き裂進展速度 da/dNの測定とデータの読み方

    b.き裂進展速度はパリス則に従う

 

3.研究事例紹介

  (1).接着界面の水分拡散係数の測定

  (2).高分子材料(接着硬化材)の広範囲速度依存

    a.クリープから衝撃まで

  (3).繰り返しひずみを受けた重ね合わせ継手の残存強度

  (4).水分により強度劣化したDCB試験片のエネルギー解放率とき裂進展速度の関係

  (5).高温強度の正体、なぜ強度は温度に影響をうけるのか

キーワード 接着接合 接着剤 被着体 接着強度試験片 引張試験 繰返しひずみ 強度劣化トラブル 界面破壊 接着界面 水分拡散係数 接着硬化材 重ね合わせ継手 高温強度
タグ プラスチック異種金属金属金属材料材料樹脂・フィルム接着・溶着
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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