設計意図を明確に伝える「幾何公差設計法」の基礎と図面品質向上への応用 

~ 形体定義のあいまいさを残さない表記法、幾何公差の基本ルール、ばらつきの定量化、統計手法を用いた品質予測への展開 ~

・適切な形体定義と公差設定による「幾何公差設計法」を修得し、手戻りのない製品設計を実現するための講座
・公差値決定に必要な公差計算の基本手順と技法や幾何公差の実設計に役立つ適用方法を修得し、図面品質向上へ活かそう!

*本講座は、弊社研修室で行う対面講座です。

講師の言葉

 現在は、CADを使った設計が主流になってきていますが、それに伴い図面品質の低下を懸念する声も聞こえています。
 その原因の一つとして、基本的な製図作法は身に付けていても、設計図面に盛り込むべき設計意図が、正しく反映できていないことが挙げられます。
 CAD上のモデルはいわゆる完全形体で、実際の加工物はそれに対してある量のばらつきを必ず持ちますが、この許容範囲を適正化するために行なうのが公差計算です。
 公差計算は、加工/測定/組立を含めた品質とコストの最適化手段ですが、正しく計算を行なっても組立て上の問題は残ります。 理由は、部品が設計意図通りの範囲内でばらついていないからです。
 このばらつき状態をコントロールするのが、現在一般的となった幾何公差です。
 「最初から正しい設計をする」ためには、GD&T(幾何公差設計法)による適切な形体定義と公差設定により、設計意図を明確にすることが重要です。
 本講座は、幾何公差の基本と実設計に役立つ適用方法を理解し、公差値決定に必要な公差計算の基本手順と技法を学んでいただき、設計意図を正しく伝えるGD&Tの修得による、図面品質の向上を目的とします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年08月05日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・自動車部品、機械、電子機器、装置などの、機械設計分野の実務従事者、設計者、リーダー(検図担当含む)
予備知識 ・機械製図に関する基本知識(投影図の表し方や寸法記入など)
修得知識 ・設計意図を正しく伝える形体定義の理解
・形体の幾何学的特性を規制する幾何公差の理解と使い方
・公差計算の基礎と幾何公差図面への適用方法
・公差計算を活用した品質予測の考え方
プログラム
1.幾何公差指示法の概要
  (1).設計意図の明確化
  (2).従来の寸法表記における問題点
    a.図面と加工
    b.サイズと2点間寸法
  (3).形体定義のあいまいさを残さない表記法
 
2.幾何公差の基礎と応用
  (1).基礎編
    a.データムとTED
    b.独立の原則と包絡の条件
    c.幾何公差の基本ルール
    d.幾何公差の種類と使い分け方
    e.データム系と優先順位の考え方
  (2).応用編
    a.共通データム
    b.共通公差域(CZ)
    c.丸-長穴位置決め
    d.通し穴
 
3.公差計算とその応用および品質予測
  (1).基礎編
    a.ばらつきの統計量
      ・一様分布と正規分布
      ・分散と標準偏差
    b.ばらつきの定量化
     ・単純加算と二乗和平方根
    c.正規分布と不適合品率
  (2).応用編
    a.幾何公差と公差計算
    b.要因数と累積誤差
  (3).統計手法を用いた品質予測への展開
    a.工程能力と工程能力指数
    b.不適合品率予測
 
4.設計意図を正しく伝える「GD&T設計法」
 (1).設計プロセスにおけるV&V(検証と妥当性確認)
 (2).設計意図を正しく伝えるGD&T設計法
 
5.まとめ
キーワード 幾何公差 寸法表記 形体定義 データム TED 共通公差域 公差計算 一様分布 正規分布 品質予測 工程能力 工程能力指数 不適合品率予測 GD&T設計法 検証 V&V 妥当性確認
タグ 機械機械要素工作機設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
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- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
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