金属材料の破損と破面観察および破損原因推定とその対策への活かし方 

~ 強度設計技術と破損解析技術、事故事例に学ぶ破面解析・事故解析・対策技術、材料力学と疲労メカニズム、破損の種類と特徴、破損事故解析技術、破壊力学とフラクトグラフィー、破損・事故解析例、破損防止技術 ~

・破面解析・事故事例解析、疲労メカニズムを修得し、疲労破壊による事故を未然防止し、安全性および信頼性の高い製品に活かすための講座

・強度設計に必要な材料力学、破損の種類と特徴、破損事故解析技術を修得し、安全・長寿命化、信頼性の高い製品開発に活かそう!

 

講師の言葉

 IT、CAD、CAEの普及に伴い強度解析の分野では有限要素法(FEM)が浸透し、設計のフロントローディング化が当然のようになっている。しかし自動車、新幹線、航空機などではタイヤハブボルト破損、台車き裂発生、ファンブレード破損など機械の破損による事故は後を絶たない。

 だが一旦このような事故が起こった場合の原因究明、対策においては上記AIツールは無力で、技術者自身の経験知を最大限に活用した個別対応力が必要となる。

 本講座はこのような課題認識から、世の中の事故事例を題材に破損や事故に至ったプロセスの解説を通じて、材料力学、破壊力学、破面解析、事故解析を学ぶ実践的な教育の場とする。従って前半は若手技術者にも理解しやすいように、数式よりも実現象と対比しながらの力学解説、破面解析を行い実務展開し易いセミナーとする。後半は、中堅技術者にも対応し、これらの基礎技術に根差した応用展開として、より汎用的な強度解析、事故解析手法として材料力学/破壊力学統一評価手法、残存寿命予測法なども紹介します。

 開発設計技術者、生産技術者、品質保証技術者、保全技術者あらゆる技術者のご参加をお願いします。

 

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年08月23日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械関係:金属・自動車・製品・機械構造物の開発設計、生産技術、品質保証、保全技術者
・フラクトグラフィー・破断面解析に関連する技術者、部門担当者の方

予備知識 ・材料力学:応力、変形
・機械要素:ねじ、ボルト、ナット
修得知識 ・材料力学、破壊力学の設計、破面解析への実践的適用力
・疲労現象、遅れ破壊現象などの損傷プロセスに根差した破面・破損解析技術の習得
・力学と事故事例の一体・実践習得による、個々の技術者の応用・展開能力の向上
プログラム

1.はじめに

  (1).製品事故と社会のかかわり

  (2).強度設計技術と破損解析技術

  (3).破損解析と破面解析

 

2.事故事例に学ぶ破面解析・事故解析・対策技術の概要

  (1).新幹線台車き裂事故

    (2).航空機パネル落下事故

  (3).トレーラハブ破損事故

 

3.材料力学と疲労メカニズム

  (1).S-N曲線

  (2).疲労破壊の機構

  (3).応力集中部位の疲労

 

4.破損の種類と特徴

  (1).破損部位

    a.締結

    b.接合

    c.接着

  (2).破損現象

    a.疲労

    b.静的

    c.衝撃

    d.クリープ

    e.座屈

  (3).破損要因

    a.外力条件

    b.政策

    c.素材

 

5.破損事故解析法

  (1).破損解析の手順

    a.破壊起点調査

    b.破壊進展の調査

    c.再現実験研究

    d.事故原因解明

  (2).破損解析の手法

    a.材料力学・破壊力学

    b.フラクトグラフィー

 

6.破壊力学とフラクトグラフィー

  (1).フラクトグラフィー

    a.マクロフラクトグラフィーとミクロフラクトグラフィー

    b.ミクロフラクトグラフィーと電子顕微鏡(SEM)

    c.欠陥検出

  (2).破壊力学

    a.破壊モード

    b.応力拡大係数

    c.き裂進展速度と応力拡大係数

    d.実働負荷応力の推定と残存寿命予測

 

7.破損解析例

  (1).疲労破壊

  (2).応力腐食割れ

  (3).クリープ破壊

  (4).接触疲労

    a.転がり疲労

    b.フレッティング

  (5).延性破壊

  (6).熱疲労破壊

 

7.事故解析例

  (1).半導体部品(はんだ/パッケージはく離・割れ)

  (2).H2ロケットエンジンLE7(配管溶接/水素ターボ圧縮機)

  (3).ジェットコースター車軸(エキスポランド、ナガシマスパーランド)

  (4).タービン発電機(フレッティング疲労)

  (5).日航ジャンボ旅客機(圧力隔壁リベット)

 

8.破損防止技術

  (1).各種破損の傾向と防止技術

    a.座屈

    b.フレッティング

  (2).強度設計とCAE有効活用

    a.応力特異点の取り扱い

    b.材料力学/破壊力学統一強度評価

 

9.まとめと質疑応答

 

9.技術相談

キーワード 事故解析 対策技術 材料力学 疲労メカニズム 破損事故解析法 フラクトグラフィー 強度評価法 強度設計 CAE 破損防止 疲労破壊 応力腐食割れ 接触疲労 クリープ破壊 熱疲労 破損解析 破面解 破壊力学 き裂 破損現象 応力集中 
タグ 精密機器・情報機器ねじ紙送り機構機械機械要素強度設計工作機車載機器・部品精密機器歯車
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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