ねじのゆるみメカニズムとゆるみ防止対策および強度設計への応用 ~演習付~

~ ねじの緩みの原理と有限要素法シミュレーション、ねじ締結体の内力係数と設計法、ねじ締結体の強度設計の基本方針と事例 ~

・ねじ締結体の体系的設計法を修得し、ねじのトラブルや事故を防止するための講座
・ねじのゆるみの原理、必要締め付けトルクの計算法を修得し、ねじにおける疲労破壊やゆるみ防止に活かそう!

*本講座は、弊社研修室で行う対面セミナーです。

講師の言葉

 ねじに関わる事故はいまだ発生しています。その主たる原因の一つは適切にねじ締結体の設計施工がなされず経験的による場合が多いようです。そこで本講では今までの研究成果をまとめてねじ締結体の設計法を体系的に作り上げてみました。特にねじ締結体は分解が可能ですが、反面ねじがゆるむ(軸力低下)という弱点もあります。このねじのゆるみの原因を知ったうえで締結体の合理的設計を行うことが重要です。この講習ではねじのゆるみの原理及び防止対策を示し、外力が作用する締結体の力学を学び、特に外力作用時のボルト軸力の増加分と外力の比である内力係数の算出法を示し、接合面から失われる力(応力)を推定します。さらにねじを締め付ける際の力学、特に必要締め付けトルクの計算法を示します。ボルトが静的及び疲労で破壊しないための条件も示します。初期ボルト軸力が大きくなると座面が塑性変形し、ねじがゆるむ可能性も起こります。これを防止するための手法も示します。最後に練習問題をこなして、設計計算手法に慣れていただきます。いくつかこなせば必ず設計の本質が理解でき実務に応用できるものと考えております。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年06月18日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械製造技術者、プラント関係、自動車、電機などの分野の設計技術者の方
予備知識 ・高校での物理、材料力学の初歩的知識
・応力&ひずみ、ねじり&曲げ応力などの材料力学の基礎知識があれば理解が容易になる
修得知識 ・ねじのゆるみのメカニズムとゆるみ防止を考慮したねじ締結体の強度設計法
・ねじ締結体の体系的設計法が習得できるので、ねじに関わる実務業務に対応できる
プログラム
1.ねじに関する基礎事項
  (1).ねじ山に関する定義とねじに関する事故例とその原因
    a.ねじ山と寸法の定義
    b.ねじに関する事故例とその原因
 
2.ねじの緩みの原理
  (1).ゆるみの分類
    a.回転ゆるみ
    b.非回転ゆるみ 
  (2).ゆるみ止め部品のゆるみ防止効果実験
  (3).ねじのゆるみの有限要素法シミュレーション
    a.軸直角方向繰り返し変位を受けるねじ締結体のゆるみ機構
    b.被締結部材の座面の傾きがゆるみに及ぼす影響
    c.座面及びねじ部接触面積がねじ締結体のゆるみに及ぼす影響
    d.FEM計算結果と実験結果との比較
 
3.強度設計にあたって必要な事項
  (1).設計のポイント
    a.ねじがゆるまないための防止策、など5つの項目について 
  (2).ねじ締結体の内力係数と設計法の概略
    a.外力作用下の力学及び内力係数の定義
    b.ばね定数の定義と内力係数の算出式
    c.従来の内力係数の計算式と新計算式
    d.細円筒締結体の内力係数の計算式の導出
    e.締結体設計法の概略
  (3).強度設計の基本方針
    a.ゆるみ防止
    b.ボルトの静的強度(ボルト軸力及びねじりによるせん断応力)
    c.ボルトの疲労強度
    d.座面強度
    e.接合面必要応力条件
 
4.ねじ締結体の強度設計例と演習
  (1).細円筒ねじ締結体の強度設計例と演習
  (2).中空円筒ねじ締結体の設計例と演習
  (3).2本ボルト締結によるT型フランジ締結体の設計例と演習
  (4).ガスケット付き菅フランジ締結体の漏洩防止設計例と演習
 
キーワード ねじ ゆるみ 有限要素法シミュレーション 内力係数 ばね定数 締結体設計法 せん断応力 座面強度 細円筒ねじ締結体 中空円筒ねじ締結体 T型フランジ締結体 ガスケット付き菅フランジ締結体 漏洩防止設計
タグ シミュレーション・解析ねじロボット機械機械要素強度設計工作機材料力学・有限要素法自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
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- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
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