プラスチック成形加工の基礎と金型離型性向上による成形品不良対策のポイント <オンラインセミナー>

~ 樹脂成形・金型の基礎と金型離型要因、離型性評価手法と金型表面加工・表面処理の効果、プラスチック射出成形における成形不良対策、金型への離型膜形成による離型性向上とその評価 ~

樹脂成形加工における金型離型のメカニズムから離型性向上技術までを修得し、成型品の高品質化に活かすための講座

・金型からの離型不良による製品の品質悪化や生産性低下を防ぐため、様々な離型性改善技術を修得し、自社製品の歩留まり改善に活かそう!

・金型からの離型不良による製品の品質悪化や生産性低下を防ぐため、様々な離型性改善技術を修得し、自社製品の歩留まり改善に活かそう!

講師の言葉

(第1部)

 我々の日常生活に必要不可欠な樹脂成形品は、大量生産により高品質かつ低コストでの生産を実現しています。その中で、金型には連続成形時の耐摩耗性、耐食性、離型性などの特性が要求されています。離型性が悪いと成形品を金型から剥離して取り出す際に大きな力(離型抵抗や離型力と呼ばれる)が発生して成形品にダメージを与えることで品質が悪化する、金型が汚れやすくメンテナンスを頻繁に行う必要があり生産性が低下するといった課題が生じます。したがって、樹脂成形金型において、離型要因を検討して離型性を改善することは重要な取り組みとなります。

 本セミナーでは、樹脂成形法、樹脂成形金型の加工法と金型表面処理の現状から、離型性の評価法、離型要因の検討までの一連について解説し、離型性向上技術について提案します。

 

(第2部)

 離型不良低減のためには、「どうすれば良いか」という対策を知るだけではなく、「なぜそれが対策になるのか」という目に見えないレベルのメカニズムを正しく理解して、頭の中に物理現象のモデルが出来上がっていることが重要です。そうすることで、不良を未然に防いだり、未知の不良に対応したりできるようになっていきます。第2部では講師の課題への取り組み方と実際に行なった離型性向上策をご紹介します。

 

(第3部)

 近年、環境汚染問題により離型剤の使用が制限されつつあり、また、最近では材料の高度化や金型形状の精密化・緻密化に伴い、従来の離型剤噴霧では離型性不十分となるケースが増えている。そこで、ここでは離型剤を使用せず離型性を向上させる離型膜の各種処理法、評価方法等を紹介する。

 材料開発において、金属材料からプラスチック材料への代替が進んでおり、プラスチック材料の成形加工における不良対策の重要度がさらに増していく中で、本セミナーがものづくりの活性化あるいは高度化に貢献できるツールの一助となれば幸いである。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年02月28日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料
受講対象者 ・樹脂成形に関する生産技術者や関連業界の方
・金型の設計、製造および表面処理技術に関連する技術者の方
・自動車関連・産業機械・電子部品・電機メーカーなど樹脂成形材料や製品を扱う企業の方
・ゴム・プラスチック成形加工の不良対策でお困りの方
・プラスチック製品設計技術者、開発技術者、生産技術者、品質管理技術者など
予備知識 ・特に専門的な予備知識は不要ですが、以下に関する知識があると理解が深まります
 -基本的な物理や化学に関する知識
 -樹脂成形と金型に関する一般的な知識(プラスチック材料、成形加工)
 -表面処理の初歩的な知識
修得知識 ・樹脂成形に関する基礎知識
・金型加工法と樹脂成形金型の要求特性
・金型表面処理の手法とその現状
・樹脂成形における離型性の課題とその評価法
・樹脂成形における金型の離型性向上に関する今後の展望
・技術開発や技術力向上のために必要な考え方
・成形加工における不良対策に関する基礎知識
プログラム

(第1部)樹脂成形における金型の離型性評価法と離型性向上技術

1.樹脂成形法

  (1).樹脂材料

    a.熱可塑性樹脂

    b.熱硬化性樹脂

    c.様々な樹脂材料

  (2).樹脂成形法

    a.圧縮成形

    b.押出成形

    c.射出成形

    d.その他の成形法

 

2.樹脂成形金型

  (1).金型材料

    a.求められる特性

    b.種類と特徴

  (2).金型加工法

    a.切削加工

    b.研削加工

    c.研磨加工

    d.特殊加工法と放電加工

 

3.金型表面処理

  (1).表面処理法

    a.めっき

    b.物理気相成長法

    c.化学気相成長法

  (2).表面処理材料

    a.代表的な表面処理材料

 

4.金型の離型性のメカニズム

  (1).離型性とは

    a.成形品の離型法

    b.離型要因

  (2).接着の理論

    a.物理的要因

    b.化学的要因

  (3).金型表面性状

    a.表面粗さ

    b.表面元素

 

5.離型性評価手法(離型試験法)

  (1).離型試験法の事例

    a.射出成形金型の離型試験法

    b.その他の離型試験法

  (2).熱硬化性フェノール樹脂の圧縮成形における離型試験法

    a.熱硬化性フェノール樹脂の配合とタブレット製作

    b.離型試験装置の主な仕様と基本動作

    c.離型試験条件

    d.離型試験の手順と離型力測定法

 

6.離型試験の事例紹介

  (1).金型加工面の離型試験

    a.放電加工面の離型試験

    b.研削加工面の離型試験

    c.切削加工面の離型試験

    d.その他加工面の離型試験

  (2).金型表面処理の離型試験

    a.クロム系表面処理の離型試験

    b.チタン系表面処理の離型試験

    c.ニッケル系表面処理の離型試験

    d.その他表面処理の離型試験

 

7.離型性向上技術

  (1).高離型金型表面性状

    a.加工面質

    b.表面成分

  (2).離型性向上に関する今後の展望

    a.高離型金型の考え方

 

(第2部)射出成形における離型性向上の考え方と指向性凝固の試み

1.プラスチック製品と射出成形

  (1).プラスチックの成形技術と射出成形

  (2).射出成形はなぜこのような方法なのか

  (3).微細形状をもつ成形品と射出成形

 

2.射出成形における離型の現象

  (1).なぜ金型と樹脂が離れないのか

  (2).離型時に起きる現象と成形不良

  (3).離型不良に対する一般的な対策

    a.金型形状の改善

    b.コーティングと離型剤

    c.成形条件の最適化

 

3.指向性凝固による離型性向上の試み

  (1).指向性凝固による離型性向上のコンセプト

  (2).数値解析

  (3).金型の試作

  (4).実証実験

  (5).結果と考察

 

 

(第3部)プラスチック成形加工における金型への離型膜形成技術

1.金型離型技術の概要と課題

  (1).離型技術の概要

  (2).離型技術の課題

 

2.現状の離型技術

  (1).離型性に及ぼす金型の諸因子

  (2).離型剤による離型技術

  (3).金型表面処理技術による離型技術

 

3.熱硬化性樹脂成形用離型膜の形成技術

  (1).熱硬化性樹脂成形に対する離型膜の考え方

  (2).微細金型への離型膜形成

  (3).大型金型への離型膜形成

 

4.離型膜の性能(離型性、離型耐久性)評価

キーワード 樹脂成形 金型離型性 離型性評価 離型性向上 熱可塑性樹脂 熱硬化性樹脂 押出成形 射出成形 金型加工 金型表面処理 コーティング 離型剤 接着要因 離型試験 品質評価 指向性凝固 熱伝達 離型膜形成 微細金型 大型金型 トラブル対策
タグ アクチュエータプラスチック金型金属加工高分子研磨射出成形樹脂・フィルム成形加工精密加工・組み立てモータ治具塗装・塗布熱処理破面解析疲労表面改質表面処理・めっき複合素材強度設計材料力学・有限要素法車載機器・部品電子部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日