ドローンおよび「空飛ぶクルマ」の要素技術と産業応用および安全対策技術・法規制動向 <オンラインセミナー>

~ レベル4(有人地帯における目視外飛行)実現に関わる運航管理システム、無線通信、セキュリティにおける安全対策技術、飛行を規制する航空法、空飛ぶクルマの実用化動向 ~

・レベル4として有人地域での目視外飛行の実現が目前となっているドローンと実用化に向け研究開発が活発化している「空飛ぶクルマ」の最新技術と安全対策を修得するための講座

・ドローンの利活用における要点や注意点、レベル4に向けた運航管理システム、「空飛ぶクルマ」の最新動向を修得し、製品開発やビジネスへ活かすための特別セミナー!

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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

講師の言葉

(第一部)

 本講義では、ドローンの種類、飛行原理、要素技術の説明から、現在の国内におけるドローン利活用状況まで、網羅的に解説します。ドローンの開発に関わる技術者に対して、ドローンにはどのような技術が活用されているか、また、現状の課題を通してどのような要素技術が今後必要とされるかについて解説し、各産業利用における技術課題を明らかにします。それぞれの産業分野でのユースケースを例に挙げ、ドローンの導入を検討している事業者が、利活用の要点や注意すべきポイント等の示唆を得ることのできる内容となっています。講義の後半では、レベル4(有人地帯における目視外飛行)実現に関わる運航管理システムについて言及し、ドローンの社会実装のために、今後どのような制度や技術が必要とされるのか、将来的な展望について解説します。
 また、研究開発が活発化していて、今後実用化が期待される「空飛ぶクルマ」に関わる技術と最新動向についても解説いたします。 

(第二部)

 2022年末頃に、ドローンの有人地帯(第三者の頭上)における補助者なしでの目視外飛行、つまり、空の産業革命のレベル4が解禁される見込みです。その先には、第三者の頭上で、ドローンと空飛ぶクルマとの共存が見込まれるところです。いわば、ソフトウェアで自律航行する飛行ロボットが、地上の人々や有人の空飛ぶクルマと近接して共存する時代の到来です。飛行ロボットの衝突や墜落の危険を地上の人々や空飛ぶクルマが察知して回避することは難しいので、人に危害を及ぼさないよう、飛行ロボット側には衝突や墜落を防止する高度な安全対策技術が求められるところです。また、飛行ロボットが第三者の頭上を航行する上で必要となるルール(飛行の許可、飛行の承認、機体の登録、機体の認証、操縦資格)を、航空法において定めて適切に運用していくことにより、まずは、地上の人々との安全・安心な共存を実現していかなければなりません。そこで、本セミナーでは、飛行ロボット化するドローンに求められる安全対策技術について、レベル4の解禁に向けた航空法の改正動向や空飛ぶクルマの実用化動向を踏まえて、分かりやすく説明します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2022年08月09日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・ドローンの機体、関連機器およびソフトウェア等の開発に従事している、または参入を検討している技術者の方
・ドローンの研究開発、製造、販売、社会実装、法規制等に関係している方
・ドローンを飛行させる上で満たすべき要件(飛行の許可、飛行の承認、機体の登録、機体の認証、操縦資格)について体系的に知りたい方
・ドローンの安全対策技術全般について知りたい方
・現在の業務において、ドローンの導入を検討している事業者全般の方
・ドローンに応用可能な周辺技術を開発している研究者、技術者の方
・空飛ぶクルマの仕組みや機能・性能について知りたい方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・ドローンを構成する要素技術と飛行原理の知識
・ドローンの利活用状況と技術的課題の網羅的知識
・ドローンに関する法令の基礎知識
・ドローンの安全対策技術としての無線通信技術とセキュリティ技術
・空飛ぶクルマの仕組みや機能・性能および動向
プログラム

第一部 ドローンおよび空飛ぶクルマに関わる技術と産業別利活用

1.ドローンに関わる技術と産業別利活用
  (1).ドローン産業の動向
    a.日本の動向
    b.世界の動向
  (2).ドローンの歴史と要素技術
    a.ドローン開発の歴史
    b.ドローンの要素技術
      ・機体システム
      ・推進システム
      ・制御システム
      ・通信システム
      ・地上局システム
    c.ドローンの飛行原理
      ・飛行原理の基本
      ・マルチコプターの飛行原理
      ・ヘリコプター(シングルローター)の飛行原理
  (3).ドローンの自律制御技術
    a.姿勢制御技術
    b.GNSS環境下の位置制御技術
    c.非GNSS環境下の位置制御技術
    d.高度な自律制御技術
  (4).ドローンの利活用
    a.農業分野
    b.林業・水産業分野
    c.点検分野
    d.測量分野
    e.物流分野
    f.空撮分野
    g.警備分野
    h.災害対策分野
    i.その他の利活用
  (5).運航管理システム
    a.ドローンの運航管理の概要
    b.運航管理システム要件
    c.運航管理システム体制
  (6).ドローンの今後
    a.法令・制度の整備
    b.技術的課題と展望

2.空飛ぶクルマに関わる技術と動向
  (1).定義
  (2).利用方法
    a.都市交通
    b.個人移動
    c.災害救助
    d.レジャー・遊覧
    e.離島・過疎地交通
  (3).種類
    a.マルチコプター
    b.ティルトローター
    c.ティルトウィング
  (4).実例
    a.SkyDrive
    b.teTra
    c.Joby
    d.Volocopter
    e.Lilium
    f.eHang
  (5).課題
    a.安全性
    b.飛行性能
    c.社会受容性
    d.ビジネスモデル
  (6).今後の可能性
    a.システムインテグレーション
    b.実現へのステップ

第二部 ドローンの安全対策技術と法規制の動向
 ~「空の産業革命のレベル4」および「空飛ぶクルマとの共存時代」に向けて

1.ドローンの仕組みと機能
  (1).ドローンが飛行する仕組み
  (2).GPS・各種センサーとフライトコントローラがドローンの高度な飛行性能を実現
  (3).ドローンの高度な飛行性能
    a.安定したホバリング
    b.障害物探知回避機能
    c.フェイルセーフ機能

2.ドローンを飛行させる方法
  (1).ドローンの操縦は難しくない
  (2).直視による無線操縦
  (3).FPVによる無線操縦
  (4).GPSによる自律航行
  (5).テレメトリによる飛行状態の把握

3.世界市場を席巻した中国DJI社のドローン
  ・その優れた機能と性能
  (1).卓越したドローン無線技術
  (2).他に類を見ない障害物探知回避機能

4.ドローンの飛行を規制する航空法
  (1).法規制の発端は2015年に発生した首相官邸ドローン落下事件
  (2).2015年の航空法の改正-無人航空機の「飛行禁止空域」と「飛行の方法」
  (3).空の産業革命のロードマップ-レベル4(有人地帯目視外飛行)への道筋
  (4).無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領?空の産業革命のレベル3が2018年の改正で解禁
  (5).2020年の航空法の改正-無人航空機の登録制度の創設
  (6).2021年の航空法の改正-無人航空機の機体認証制度と無人航空機操縦者技能証明制度の創設
  (7).ドローンを飛行させる上で満たすべき要件
   -飛行の許可・飛行の承認・機体の登録・機体の認証・操縦資格

5.ドローンの安全対策技術(1/2)(無線通信技術)
  (1).ドローンは「無線による操り人形」
  (2).ドローンの操縦・テレメトリ伝送・映像伝送に用いる電波
  (3).他電波受信時の影響
  (4).ドローンの無線通信における問題点
  (5).携帯電話の上空利用の動向

6.ドローンの安全対策技術(2/2)(セキュリティ技術)
  (1).セキュリティの要はフェイルセーフ機能
  (2).ドローンの操縦用電波への混信・妨害・乗っ取り対策
  (3).インターネット接続時のマルウェア対策

7.空の産業革命のレベル3-2018年に解禁された「無人地帯で補助者なしの目視外飛行」
  (1).中国DJI社の「卓越したドローン無線技術」でもレベル3には不十分
  (2).レベル3を広く展開するには5Gを無線通信手段とするドローンが必要
  (3).5Gをドローンで用いる3つのメリット
    ・空の産業革命を支える基盤を構成

8.空の産業革命のレベル4
  ・2022年末頃に解禁予定の「第三者上空で補助者なしの目視外飛行」
  (1).レベル3とレベル4はドローンの飛行の安全性に関して全くの別次元
  (2).中国DJI社の「他に類を見ない障害物探知回避機能」でもレベル4には不十分
  (3).ドローンは「無線による操り人形」から「自律型の空飛ぶロボット」への進化が必要
  (4).「AIの目」で危険を予測・回避して飛行できるドローン
   ・キーテクノロジーはディープラーニング

9.空飛ぶクルマとドローンの共存時代における安全の確保
  (1).空飛ぶクルマとは?
  (2).空飛ぶクルマの実用化動向
  (3).空飛ぶクルマの法規制の動向
  (4).ドローンが空飛ぶクルマと安全に共存するには

キーワード ドローン 空飛ぶクルマ マルチコプター GNSS 姿勢制御 位置制御 運航管理システム フェイルセーフ 有人地帯目視外飛行 セキュリティ 目視外飛行
タグ 安全規格・標準法律ロボット自動車・輸送機車載機器・部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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