プラスチック成形品における強度設計と残留応力低減技術 <オンラインセミナー>

~ 応力解析を進める際に係わるプラスチック特有の性質、疲労破壊、遅れ破壊、熱、紫外線、環境物質によるプラスチック劣化、残留応力の測定と低減成形法 ~

・プラスチック成形品における残留応力の発生要因と低減成形法をマスターし、信頼性の高い製品開発へ応用するための講座

・プラスチック特有の性質、強さを変化させる要因ならびに残留応力の測定・低減技術について修得し、破壊に対応したプラスチックの強度設計へ活かそう!

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講師の言葉

 プラスチック成形品の強さは、材料の組成、成形プロセス、加わる負荷の状態、使われる環境などの要因により変化します。このため、プラスチックの強度設計を進める際には、これらの要因による変化を理解し、成形品にどのような強さが期待できるかを見積もることが重要です。さらに、プラスチック成形品には、成形プロセスの影響で生じる諸物性の異方性、共に成形される他材料の影響で残留応力も生じ、残留応力を軽減できる材料が必要になります。また、強度設計を行う際には、試作成形品を用いてどのような残留応力があるか、更に使用中の負荷を与えた場合に各場所にどのような応力が生じるかを実測することも大切です。
 本企画では、プラスチックの強度設計を進める際に関係するプラスチック特有の性質、強さを変化させる要因、ならびに残留応力の測定・低減技術について、解説いたします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2022年07月11日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
・関連製品:自動車・自動車内装 家電 携帯電話・スマートフォン PC 食品容器 部品トレー 建材  など
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・プラスチック特有の応力~歪特性と強さを変化させる要因
・プラスチック成形品の残留応力の発生要因
・X線法、ラマン法など、種々な残留応力の測定法
・成形に伴う残留応力と低減
プログラム

1.プラスチック成形品における強度設計で考慮する事項
  (1).強度設計の手順
  (2).考慮する事項について

2.応力解析を進める際に係わるプラスチック特有の性質
  (1).結晶化
    a.結晶化速度と温度
    b.結晶化に伴う収縮
    c.結晶化速度と圧力
  (2).充填材添加に伴う物性値の異方性と複合則、ウエルド部の強さ
    a.異方性の発生メカニズム
    b.物性値の異方性、ウエルド強さ
    c.充填材添加プラスチックの物性の複合則と異方性
  (3).粘弾性特性
    a.時間~温度換算則と線形粘弾性理論
    b.時間温度換算則
    c.応力緩和の積分法則とクリープの積分法則
    d.温度が変わる場合における重ね合わせの原理
  (4).温度変化に伴う残留応力発生のメカニズムと解析例
    a.熱粘弾性力学モデルによる残留応力発生メカニズムの定性的説明
    b.残留応力の解析例

3.プラスチックの強さを変化させる要因
  (1).疲労破壊
    a.疲労破壊特性
    b.疲労負荷と耐久(定寿命)線図
    c.繰り返しの負荷に伴う発熱
    d.粘弾性材料に繰り返し負荷が加わる際の発熱のメカニズム
    e.累積損傷則(マイナー則)
  (2).遅れ破壊(クリープ破壊)
    a.遅れ破壊(クリープ破壊)現象
    b.クリープ破壊における時間・温度換算則
    c.クリープ負荷によるクラックの成長速度
  (3).熱、紫外線、環境物質による劣化
    a.熱劣化
    b.紫外線劣化
    c.紫外線を含む環境劣化
    d.複合劣化
    e.環境物質・化学薬品による劣化
    f.耐熱性の評価

4.残留応力の測定と低減成形法
  (1).残留応力の測定法
    a.残留応力の発生要因
    b.測定法
      ⅰ)機械的測定法
      ⅱ)光学的測定法(光弾性法)
      ⅲ)環境応力破壊(ESC)法
      ⅳ)X線法
      ⅴ)ラマン法
  (2).成形にともなう残留応力測定例
    a.熱可塑性樹脂
    b.熱硬化性樹脂
  (3).低残留応力化材料
    a.フィラー充填量と成形性
    b.フィラー形状、粒度分布とモールド材料の粘度
    c.フィラー充填量と線膨張係数
    d.異方性低減
  (4).残留応力低減成形法
    a.超音波射出成形
    b.冷熱サイクル成形
    c.電磁誘導加熱成形
    d.炭酸ガス溶解成形
    e.多段速度制御定圧成形
    f.射出圧縮成形
    g.成形条件と残留歪、残留応力

キーワード 応力解析 結晶化 粘弾性特性 残留応力発生 疲労破壊 遅れ破壊 クリープ破壊 紫外線 環境物質 光弾性法 ESC法 X線法 ラマン法 フィラー 残留応力低減成形法 ひずみ 歪み 熱可塑性樹脂 熱硬化性樹脂
タグ プラスチック疲労応力解析強度設計計測器
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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