カーボンニュートラル実現に貢献する連携制御技術と運用最適化への応用　＜オンラインセミナー＞

講師の言葉

　連携制御とは、複数の機器や設備を連携させ運用最適化制御を行うものです。対象システム全体の最適化を行うことにより、システムのエネルギー効率を向上させることを目的としています。
　２０２２年には、FEMS国際標準化（IEC）の一部として規定される予定です。
　政府は、２０３０年度に温室効果ガスを、２０１３年度比で４６％削減、２０５０年度までにカーボンニュートラルを目指す、としています。
　経済産業省においては、事業者単独の省エネ取り組みよりも高い効果が期待される、事業者間の連携省エネの取り組みも進めています。
　金融においても、サステナブル・リンク・ローンのような、温室効果ガス削減目標設定とその達成により、低金利での融資に力をいれています。
　このような背景のもと、カーボンニュートラル実現の手法の一つとして、連携制御が着目されつつあります。
　連携制御を一言で表すと、省エネ、省CO２とともに、顧客の経営課題である、生産性向上、品質向上、快適性向上等を解決する制御、ということになります。
　連携する設備は、供給設備同士の連携、需要設備同士の連携、そして、供給設備と需要設備の連携があります。これらを連携して制御することで、生産性や品質の向上、快適性の向上を実現するとともに、エネルギーの使用量を削減します。
　連携制御は、高性能機器へのリプレースなどの設備更新に比べ、制御・最適化技術により工期が短く、投資が少なく、費用対効果が高い、省エネ、省CO2改善を実現するものです。

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