ミリ波レーダの基礎と信号処理技術および高分解能化への応用 <オンラインセミナー>
~ ミリ波レーダ技術の基礎、車載レーダの信号処理法、ゴースト現象と対策、電波干渉と対策、方位方向の高分解能化技術、差別化独自技術への応用 ~
・初学者の方にも理解しやすく、視覚的・直感的に原理を把握し、ミリ波レーダ技術の応用と高分解能化技術までを修得できる特別セミナー!
・ミリ波レーダの基礎から理解し、実務で有用となる車載レーダの信号処理、高分解能化技術を修得し、高機能・高性能な製品開発に活かそう!
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講師の言葉
セミナーの前半は、レーダ入門者向けの内容になります。
「ミリ波レーダはとにかく分かりにくい。」という嘆きの声をよく聞きます。本屋に行けばミリ波レーダの教科書は幾つか売られていますが、数式を無闇に並べて物理的イメージが沸きにくい解説や、既に廃れた古い技術の解説が多く、講師自身も入門者時代に大変苦労しました。講師自身のこの経験を踏まえ、レーダ入門者が最初の壁を乗り越える支援をすることを目指します。そのために、下記の工夫をしました。
・市販教科書のありきたりな説明ではなく、講師独自の噛み砕いた説明をします。
・数式をほぼ使わず、ビデオやサンプルプログラムを使って、できるだけ視覚的・直感的に原理を把握して頂きます。
・できるだけ先に結果・結論を示し、後からそこに至る原理を説明します。
・人気の2分野「バイタルセンサ」「2次元イメージングレーダ(静止状態の簡易版)」を取り上げて、ハードウェアの仕組みと信号処理方法を説明します。
一方でセミナ参加者にはレーダ業界の方も少なくないので、後半は携わっている方向けの内容になります。
・現在最も市場が大きい車載レーダ、即ち 「2次元イメージングレーダ(速度を含む完全版)」 の信号処理方法を説明します。
・現実に街に出て実験を始めると、「ゴースト現象」や「電波干渉」が多発します。これらを理解するために必要な基礎知識を説明します。
・現在主流の「FMCW方式」だけでなく、注目を集める「UWB方式」、更にその先にある「デジタルレーダ」についても簡単に説明します。
・現代ミリ波レーダでは、どのようなポイントが差別化独自技術につながるか? ヒントとして講師の研究例を紹介します。 (高分解能化、0mまでの超至近距離測定、AI時代に向けたシステム化、SLAM)
セミナー詳細
開催日時 |
- 2022年03月08日(火) 10:30 ~ 17:30
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開催場所 |
オンラインセミナー |
カテゴリー |
オンラインセミナー、電気・機械・メカトロ・設備 |
受講対象者 |
・これからミリ波レーダを始めたいけれど壁を感じて突破口を探している初学者の方
・ハードウェアから信号処理ソフトウェアまで一通りの基本的な情報を、一日で広く網羅して把握したい方
・レーダ、自動車、自動車部品、電子機器ほか関連部門の技術者の方
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予備知識 |
・理科系の人であれば予備知識なしでも分かるよう、可能な限り努力します |
修得知識 |
・2015年頃から急激な進歩が続くミリ波レーダ技術において、現状を俯瞰し把握できます
・現在主流のFMCWレーダの原理を把握できます。(1次元、2次元)
・原理を把握できるだけでなく、Matlab/Octaveサンプルによってプログラミング方法も把握できます
・原理とプログラミングの土台であるFFTについて、Matlab/Octaveを使って更に深く学んで行くための道筋を示します
・実際に街に出てレーダ実験を行うためには技術基準適合証明が必要であり、実験を始めるとゴースト現象や電波干渉をしばしば目撃します。これらについての基本知識を把握できます
・再びブームを迎えつつあるUWBレーダについて、なぜ注目されているのか? どんなことができるのか? を把握できます
・業務としてミリ波レーダ開発に取り組む方にとっては、ただ開発をすれば良いというものではなく、必ず差別化独自技術を見つけることがミッションとなっているはずです。現代ミリ波レーダにおいて、いったいどのようなポイントに差別化独自技術の種が潜んでいるのか?大いに悩まれていると思います。講師の立場ではヒントとなる実例を紹介することしかできませんが、同じように悩みながら研究してきた講師自身の実例を紹介します
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プログラム |
1.ミリ波レーダ技術の基礎
(1).ハードウェアの現状
a.2017年のCMOSワンチップレーダ登場でハードウェア技術者は地盤沈下
b.回路基板設計の現状
c.アンテナ設計の現状
d.現在市販されるレーダチップは、全てTD(時分割)-MIMO方式
(2).競争の舞台は信号処理ソフトウェアへ
a.競争の舞台は信号処理ソフトウェアへ
b.現在のレーダの大半はFMCW方式であり、位相が情報を担う
c.ミリ波レーダの信号処理を始めるなら、Matlab/Octave/Pythonがほぼ必須
(3).バイタルセンサへの応用(基本となる1次元ドップラーレーダ)
a.1次元レーダの回路構造と、その意味
b.位相差△phaseを簡単に計算する方法
c.壁が直線運動すればスピードガンに、壁が往復運動すればバイタルセンサになる
d.バイタルセンサの測定例と、注意点
(4).2次元イメージングレーダへの応用(速度を含まない簡易版)
a.2次元レーダの回路構造と、物体がどのように測定データに現れるか?
b.距離方向の測定原理 (チャープ信号と、1次元測距レーダ)
c.方位方向の測定原理
d.2次元レーダ信号処理を、ビデオとサンプルプログラムで体験しよう
e.2次元レーダのメッシュ構造を把握しよう
f.現代2次元レーダの最大の課題は、方位方向の高分解能化
2.ミリ波レーダ技術の応用と高分解能化技術
(1).現在最も市場が大きい、車載レーダの信号処理
a.速度の測定法
b.2次元レーダ信号処理を、ビデオで体験しよう
(2).ゴースト現象と対策
a.サンプリング定理に起因する折り返しゴースト(距離方向)
b.サンプリング定理に起因する折り返しゴースト(方位方向)
c.サンプリング定理に起因する折り返しゴースト(速度方向)
d.鏡面反射
e.アナログ回路の飽和
f.TD-MIMOによるアンテナ間の時間タイミングずれ
(3).電波干渉と対策
a.どういう時に電波干渉が起きるか?
b.変調波と電波干渉確率の関係
(4).方位方向の高分解能化技術
a.高分解能化方法の一覧と、相互関係
b.現在主流の、速度的アプローチ
c.数学的アプローチ(MUSIC法等の統計的手法)
d.数学的アプローチ(統計に頼らない手法)
(5).デジタルレーダへの期待と、その前段階としてのUWBレーダへの期待
a.ミリ波レーダにCDMA技術を導入したものが、デジタルレーダ
b.まだ入手不可能なデジタルレーダに替わって、既に入手可能なのがUWBレーダ
c.一部のUWBレーダは既に「通信とレーダの融合」を実現
d.最近のUWBレーダの特徴と、2次元レーダへの発展
(6).屋外実験に必須の、技術基準適合証明
(7).現代ミリ波レーダでは、どのようなポイントが差別化独自技術につながるか?
ヒントとして講師の研究例を紹介
a.高分解能アルゴリズム
b.自動地図作成(SLAM)
c.0mまでの超至近距離測定アルゴリズム
d.車載AI時代に向けたシステム化
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キーワード |
ミリ波レーダ バイタルセンサ FFT ドップラーレーダ 測距レーダ 高分解能化 高速アルゴリズム 産業用レーダ 電波干渉 位相 FMCW UWBレーダ ゴースト現象 折り返しゴースト 超至近距離測定 自動地図作成 SLAM MIMO 時分割 回路基板設 |
タグ |
信号処理、通信、回路設計、自動車・輸送機、電子部品、電装品、ITS |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
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会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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