プラスチック・ゴム製品の劣化・トラブル分析と破壊防止対策

~ トラブル事例と調査手順のパターン化、FT-IRを使用した劣化測定例、脆性破壊・延性破壊・疲労破壊とその特徴 ~

・プラスチック・ゴム製品の劣化・破壊メカニズムを理解し、高品質な製品開発へ応用するための講座

・プラスチック・ゴム製品の劣化や破壊を防ぐための分析技術や破面観察技術を修得し、トラブルの未然防止に活かそう! 

講師の言葉

第1部
 多くの方が、高分子の劣化やトラブルでお悩みになっているが、それに対してどうすればよいのかがよくわからないことが多い。劣化やトラブルとはどんなことなのか、どのように考え、どう対処していけばよいのかについて、話を進めていく。まずは、対処する相手を知ることが必要であることから、高分子やその製品についての知識や調査についての必要性、次に劣化やトラブルで活躍する分析装置や高分子の性質を測定する装置についての解説をしながら、測定結果が何に反映されるのかを考える。前半では、高分子の劣化やトラブルの概要と調査手順について、後半では、FT-IRに照準を当て、FT-IRで得られる情報や測定方法の工夫による劣化の測定例を中心に解説する。

第2部
 プラスチック・ゴム製品の破壊は、金属製品に比べて破面に破壊時の状況が残りにくく、破面観察のみでの原因把握が困難な場合が多いです。仮に、観察で疲労破壊と推察できたとしても、なぜ破壊する状態に至ったかまではわかりません。的確な対策を講じるためには「なぜ破壊が生じたか」を、破面観察に加えて各種分析を駆使して強度低下をもたらした原因があるのかどうかを調べる必要があり、同時に製品形状や強度に係る因子を正しく理解する必要があります。
 本講座ではプラスチック・ゴム製品の破壊の様式を、実際の破壊事例を交えながら解説し、破壊の発生原因を説明します。さらに、これらの破壊を解析するための観察、分析に用いる方法を解説します。
 また、製品は製造段階時点で潜在的に強度が低い箇所から破壊を生じやすい傾向があります。その箇所に関する解析方法を説明し、破壊を防止するための対策について解説します。

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セミナー詳細

開催日時
  • 2021年05月26日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック・ゴム製品メーカーの開発・設計、品質管理の担当者の方
・高分子の劣化やトラブルでお困りの方
・高分子の劣化やトラブルに対処したいとお考えの方
・FT-IRでの劣化やトラブルの測定方法について知りたい方
・劣化の促進試験について知りたい方
予備知識 ・高分子の基礎化学
・測定機器の経験があればより理解しやすいです
修得知識 ・高分子の劣化やトラブルに関しての概要知識
・高分子の劣化やトラブル対処に関する大切な考え方
・高分子の劣化やトラブル対処の一連の対処法
・FT-IRによる劣化測定法
・分析値と高分子特性の関連性
・プラスチック・ゴム製品の破壊メカニズム
・破面の解析手法
・破壊と製品形状、成形方法の関係
プログラム

第1部
1.はじめに:分析の視点と目的
  (1).大切な分析の視点とは
  (2).分析の目的は何か

2.高分子材料の種類と性質
  (1).高分子の種類
  (2).高分子の性質
  (3).添加剤

3.トラブルの概要
  (1).トラブルとは
  (2).製品製造時のトラブル
  (3).製品のトラブル
 
4.劣化の概要
  (1).劣化とは何か
  (2).劣化のいろいろ
  (3).高分子の劣化

5.高分子分析に用いられる測定装置
  (1).高分子力学特性評価
  (2).各種分析装置
  (3).分析装置を使用しないでわかること

6.FT-IRとは?
  (1).得られる情報
  (2).FT-IRの得意と不得意
  (3).測定方法の違い

7.トラブル調査
  (1).トラブル調査の手順
  (2).それぞれのステップ
  (3).分析の手順

8.トラブル事例と調査手順のパターン化
  (1).ソルベントクラック
  (2).熱劣化
  (3).加水分解
  (4).ムシによる害

9.FT-IRを使用した劣化測定例
  (1).紫外線劣化
  (2).変色
  (3).熱劣化
  (4).水による劣化
  (5).劣化の比較

10.力学特性と分析値との結び付け
  (1).引張強度とFT-IR測定結果
  (2).引張強度とその他の分析機器測定結果

11.講義のまとめ

12.質疑応答

第2部
1.破損・破壊についての概論 ~プラスチック製品の事例を交えて~
  (1).破壊の様式
    a.脆性破壊とその特徴
    b.延性破壊とその特徴
    c.疲労破壊とその特徴
    d.ソルベント(溶剤)破壊とその特徴
    e.環境応力破壊とその特徴
  (2).破壊原因を探索するための観察、判別方法
    a.観察方法
    b.分析方法

2.プラスチックの破壊箇所の事例と対策
  (1).製品形状
  (2).ウェルドライン
  (3).残留ひずみ

3.ゴムの破壊と対策
  (1).ゴムの物性に及ぼす因子
  (2).破壊を引き起こす因子
    a.架橋構造
    b.異物
    c.劣化(疲労、オゾン、銅害)
    d.成形不良

キーワード 高分子 FT-IR ソルベントクラック 熱劣化 加水分解 引張強度 脆性破壊 延性破壊 疲労破壊 ソルベント破壊 環境応力破壊 ウェルドライン 残留ひずみ 成形不良
タグ 分析ゴムプラスチック高分子樹脂・フィルム破面解析疲労
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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