実務に活かすための乾燥技術の基本と品質向上・プロセス効率化のポイント <オンラインセミナー>

~ 乾燥操作を正しく理解するための基本、プロセス高効率化・品質向上のポイント、乾燥装置を選定・設計するためのコツ、トラブルシューティング ~

  • 乾燥操作の基本を体系的に習得するとともに、所望の結果を得るための重要ポイントを学び、製品の品質向上やプロセス最適化に活かそう
  • 様々な産業分野で活用されている乾燥技術の基本と実務でのポイント、トラブルシューティングをエキスパートがわかりやすく解説する特別セミナー!

講師の言葉

担当講師: 京都大学 名誉教授 工学博士  田門 肇 氏
専門分野:分離工学、乾燥工学、吸着工学

化学工学会 理事、日本吸着学会 理事 などを歴任。2003年化学工学論文集論文賞 、1992年日本吸着学会奨励賞 受賞。著書に「粉体工学ハンドブック 」(分担執筆, 範囲:乾燥速度、朝倉書店) 、「乾燥技術実務入門 」(日刊工業新聞)など。

 乾燥操作は熱を与えて水分(溶剤)を蒸発させる点から相変化を伴う熱と物質の同時移動現象の典型例である。本セミナーでは、乾燥操作の予備知識として、湿り空気の諸性質、湿球温度の概念、湿度図表を解説する。次に、含水率、材料中での水分の保持状態を解説し、乾燥のメカニズムを考える。乾燥速度の定量的な捕らえ方を講義し、乾燥操作の高効率化のために乾燥時間を短くするコツを紹介する。また、品質向上の基礎として、組成偏析、材料の変形やクラックの発生、材料の表面平滑性、残留溶媒の低減策に関して講述する。プロセス高効率化のためには、適切な装置の選定と設計が必要である。そこで、装置選定、装置設計、省エネルギーのポイントを解説する。さらに、粒子塗布膜の乾燥を取り上げ、膜の平滑性に及ぼす乾燥条件の影響を解説し、乾燥の指針を提示する。講演の最後には乾燥操作のトラブルシューティングに関する質問を受け付ける。

本セミナーはオンラインのみで開催します

セミナー詳細

開催日時
  • 2021年02月03日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料化学・環境・異物対策
受講対象者 ・ 乾燥技術を活用した製品および技術開発、生産技術、品質管理等に携わる方
・ 現在お使いの乾燥プロセスで問題点を抱えている方
・ 近い将来、乾燥プロセスを構築予定されている方
・ その他、本テーマに興味ある方であれば,どなたでも受講可能です。
予備知識 ・ 高卒レベルの数学,化学,物理の知識と微分方程式の基礎知識
修得知識 ・ 乾燥の基礎知識
・ 乾燥速度の定量的取り扱い
・ 乾燥装置選定と設計の考え方
・ プロセスの高効率化
・ 乾燥操作と製品品質の関連
・ 塗布膜乾燥における品質向上
プログラム

1.乾燥の基礎

 (1) 乾燥の予備知識

  a. 乾燥操作の量的関係を知ろう(物質収支と熱収支の考え方)

  b. 空気の性質を知ろう(湿度、物性値)

  c. 材料温度を知るヒント(湿球温度と断熱飽和温度)

   d. 乾燥中の空気の状態変化を知る武器(湿度図表)

  e. 一般の気液系の取り扱い(湿度、物性値、湿球温度と断熱飽和温度)

  f. 材料は水分をどれだけ含むか?(含水率の定義)

  g. 材料をどこまで乾燥できるか?(平衡含水率と自由含水率)

 (2) 乾燥操作の高効率化のために

  a. 材料は水分をどのような状態で含むか?(水分の
   保有状態と移動機構)

    b. 乾燥の挙動を知る(乾燥特性曲線、乾燥の3期間)

  c. なぜ乾燥速度が一定なのか?(定率乾燥速度)

  d. 熱風の状態が変わればどうなるか?(通気乾燥速度)

  e. 乾燥速度はどのように減少するか?(減率乾燥速度)

  f. 乾燥時間を短くするコツ(減率乾燥速度曲線の形)

 (3) 品質向上のために

  a. 組成のムラはなぜ生じるか?(組成偏析とバインダーの移動)

  b. 剥離、クラック、変形はなぜ生じるか?(乾燥応力と乾燥速度)

  c. 表面平滑性を保つには?(平滑性に及ぼす乾燥条件の影響)

  d. 残留溶媒を効率よく低減したい(水蒸気などの共存効果)

2.乾燥装置の選定と設計

 (1) 装置の選定

  a. 乾燥装置の特徴を知る(乾燥装置の分類と特徴)

  b. 乾燥装置をどう選ぶ?(乾燥操作の特異性と考慮事項)

 (2) 装置の設計

  a. 装置容積を見積るには?(装置容積の簡便計算法)

  b. 乾燥装置を設計するには?(乾燥装置の設計の基礎)

  c. 省エネルギーは?(熱効率と指標「蒸発能力」)

3.粒子塗布膜乾燥

 (1)乾燥特性と表面平滑性を知る

  a.塗布膜乾燥実験装置

  b.表面平滑性の評価

 (2)表面平滑性に及ぼす乾燥条件の影響は?

 (3)混合溶媒の場合は?

 (4)よりよい塗布膜乾燥の指針は?

4.乾燥操作のトラブルシューティング(質疑応答を中心に)

キーワード 乾燥操作 物質収支 熱収支 乾燥応力 乾燥装置 塗布膜乾燥
タグ 乾燥吸着触媒真空材料樹脂・フィルム粉体・微粒子塗装・塗布薄膜表面改質表面処理・めっき
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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