熱処理技術の基礎と効率的なトラブル対策と未然防止および実例

~ 窒化・浸炭焼入れ・高周波熱処理技術の基礎と実操業における問題解決および最新技術 ~

・熱処理技術の基礎とトラブル対策技術を修得し、機械部品の耐摩耗性、耐疲労特性、強靭性の向上に活かすための講座
・機械部品の小型化・軽量化に伴う高強度化に必要不可欠な熱処理技術の最新技術を学び、信頼性の高い製品開発に応用しよう!

講師の言葉

第一部

 低温処理である窒化処理は、低歪で材料に高強度を付与できるため各種機械部品や金型に応用されている。そこで、窒化・軟窒化についての基礎的内容、処理特性、方式種類について解説する。また、酸窒化、浸硫窒化についてもその原理、方式種類、処理特性について紹介する。さらに、各種センサを使っての窒化、軟窒化の雰囲気制御について原理、応用について紹介する。最後に、窒化のトラブル事例と対策について紹介する。

第二部

 ガス浸炭焼入れをはじめとした熱処理工程は自動車部品に代表される鋼材料の高強度化に欠くことのできない重要工程である。浸炭ムラや焼入れ歪などの具体的不具合が顕在化するのは熱処理工程が完了した後であるがその原因究明と対策には熱処理工程のみならず製品製造に関わる工程全体を通した知識と技術的検討が重要となる。
 本セミナーでは鋼材料の基礎、熱処理技術の基礎を学ぶとともに実際の浸炭焼入れ工程で経験する具体的なトラブル事例とその問題解決へのアプローチを通して効率的な事後対策の方法と未然防止に役立つポイントを紹介する。

第三部

 高周波熱処理などの表面熱処理は、鉄鋼機械部品の耐摩耗性、耐疲労特性、強靭性の向上に役立っており、幅広く活用されている。そのため、表面熱処理は部材の最終性能を決める重要な工程として、より安定した品質が要求される。
 しかし、熱処理条件、部品の形状、素材の生まれ等が原因で、変形や焼割れ等の品質トラブルが発生する場合がある。
 本講演ではこのような高周波熱処理時の品質問題について、その発生メカニズム、要因解析例および具体的対策実例を報告する。

第四部

 主に鉄鋼材料製の機械部品の小型化・軽量化には、各種熱処理(一般熱処理、浸炭焼入れ、高周波熱処理、窒化、PVD/CVDなど)による高強度化が必須である。
 本セミナーで各熱処理分野の専門家が提示された基礎的事項とトラブル事例は、これからさらに熱処理技術を進化発展させるために極めて重要で貴重な情報であり、特にトラブル事例は「失敗に学ぶ」「失敗やトラブルは改善・改良には宝の山」と理解いただき、今後の糧にしていただきたい。
 本講では、主に「熱処理技術(学会・協会・業界)の最近の情報」から注目される話題、また今後注目すべき話題について、熱処理技術要素の傾向分析も併せて述べる予定である。

セミナー詳細

開催日時
  • 2020年05月21日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・熱処理技術者、製造技術者、設計技術者、生産技術者、金型技術者の方
・窒化、浸炭焼入れ、高周波熱処理などの表面硬化熱処理に携わる現場技術者、工程設計・生産技術担当者、品質管理担当者の方
・表面硬化熱処理部品の設計、開発、製造、品質保証、品質管理、営業技術に関わる方
・各種機械部品、自動車部品、金型製造企業の方
予備知識 ・熱処理及び金属材料、材料試験法の一般的な基礎知識
修得知識 ・各種表面硬化熱処理(窒化・浸炭焼入れ・高周波熱処理)の基礎知識から実操業における問題解決技術及び最先端技術
・実際の浸炭焼き入れ工程で発生し得る各種不具合の原因と問題解決手法
・表面硬化部品の設計上の基礎知識
・単に学術技術的知識だけでなく、それをモノ造り産業(素材管理、熱処理技術、部品性能まで見た)中で活かすべく参考にしていただきたい
プログラム

第一部 窒化の基礎とトラブル事例と対策

1.窒化・軟窒化
  (1).窒化の基礎
  (2).窒化処理特性
     a.組織と結晶構造
    b.硬さと深さ
    c.耐摩耗性と耐焼付き性
    d.耐疲労性と耐食性
  (3).窒化法の種類
     a.塩浴軟窒化法
    b.ガス窒化・軟窒化法
    c.プラズマ窒化法

2.酸窒化

3.浸硫窒化
  (1).塩浴浸硫窒化法
  (2).ガス浸硫窒化法

4.ガス(軟)窒化と窒化ポテンシャル制御
  (1).熱伝導式H2センサの原理
  (2).窒化センサ制御システム
  (3).窒化+酸化複合処理

5.窒化のトラブル事例と対策

第二部 浸炭焼入れの基礎とトラブル事例 その傾向と対策

1.浸炭焼入れの基礎
  (1).機械材料としての鋼の基礎
  (2).材料の特性を引き出す熱処理プロセスの基礎
  (3).熱処理プロセスを安定稼働させる設備と制御の基礎

2.浸炭焼入れにおけるトラブル事例とその原因、対策
  (1).材料に起因するもの
  (2).設備に起因するもの
  (3).条件管理に起因するもの

3.熱処理品質向上に向けた取り組み
  (1).雰囲気制御の高精度化
  (2).IoT活用事例

第三部 高周波熱処理の基礎とトラブル事例と対策

1.高周波熱処理の基礎
  (1).基本原理
  (2).装置構成と生産上考慮すべき事項
  (3).金属組織的特徴と強度への影響
  (4).適用部品事例

2.高周波焼入れでのトラブル事例とその対策
  (1).焼割れ
     a.発生メカニズムとその要因
    b.対策事例
  (2).硬さ、硬化層不良
     a.発生要因(前工程、熱処理工程)
    b.対策事例
  (3).変形
     a.発生要因(前工程、熱処理工程)
    b.対策事例
  (4).その他

第四部 熱処理技術の最近の話題

1.国内の熱処理関連学術研究分野(学会・協会)および業界での話題
  (1).(一般社団法人)日本熱処理技術協会(JSHT)活動での話題
     a.「(会誌)熱処理」「講演大会概要集」「熱処理セミナー」などの記事内容での話題
    b.対象熱処理は、窒化、浸炭焼入れ、高周波熱処理、表面改質(PVD・CVD)など
    c.たとえば、部品製造での「素材→形状加工→熱処理→仕上げ加工→使用特性(機械的性質、機能、精度など)」を一気通貫に見た場合の熱処理を主体とした開発・改善に関する話題
  (2).その他の熱処理関連学会協会誌、業界誌での関連情報
     a.日本鉄鋼協会、日本金属熱処理工業会、素形材センターなどの関連団体情報からの話題
    b.日本工業炉協会主催の熱処理業界展示会「サーモテック2017(東京)」「サーマルテクノロジー2019(大阪)」情報からの話題

2.海外での熱処理関連技術(学会・協会・業界)の話題
   ・世界およびアジアでの熱処理国際会議、展示会での話題

3.今後の熱処理に関する学術研究、実用化(生産)技術開発への期待

キーワード 窒化 軟窒化 酸窒化 浸硫窒化 浸炭焼入れ 高周波熱処理 耐摩耗性 耐焼付き性 耐疲労性 耐食性 焼割れ 硬さ、硬化層不良 変形 表面改質 PVD・CVD 
タグ 金属金属加工熱処理表面改質
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 小田急第一生命ビル(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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