固体潤滑における摩擦摩耗のメカニズムと超低摩擦・低摩耗化の実現技術

~ 摩耗の分類とメカニズム、固体潤滑の利点と欠点、薄膜固体潤滑による摩擦メカニズムと超低摩擦化の実現 ~

・摩擦・摩耗のメカニズムから実用化を踏まえた超低摩擦化の実現技術まで修得し、製品開発へ応用するための講座
・複雑な摩擦・摩耗特性のため設計指針を得るのが難しい固体潤滑による低摩擦化を実現するための特別セミナー! 
・薄膜による耐摩耗性・低摩擦発現のための指針が得られます

講師の言葉

 近年、プラズマなどの利用が容易になり薄膜による表面改質が行われ、摩擦摩耗の制御が行われている。材料の付与加工であり、あらさを含めて幅広く材料設計を行うことが可能である。しかし、摩擦・摩耗特性は複雑であり、期待する特性を得ることは容易ではない。これは、摩擦や摩耗が表面の微小突起の変形と破壊に依存する事に起因する。この摩擦摩耗現象は、材料の極表面とバルクの機械的・化学的特性、表面あらさや摩擦係数の差異に基づく接触応力に依存し、初期のそれらの値は摩擦と共に変化する。このため同じ破壊現象でありながら、摩耗はバルク材の塑性変形や破壊とは異なる。このような特異性のために、摩擦・摩耗の設計指針は特異である。
 本講義では、摩擦・摩耗理論の基礎から最近提案されている理論まで、実用を踏まえながら平易に解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2020年04月15日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・機械、自動車、航空・宇宙機器、半導体製造装置ほか関連企業の技術者の方
・薄膜による耐摩耗性・低摩擦発現のための指針を得たい方
予備知識 ・材料力学や材料強度の知識を有している方が理解しやすい
修得知識 ・摩擦摩耗のメカニズムの考え方が修得でき、薄膜による耐摩耗性・低摩擦発現のための指針が得られる
プログラム

1.摩擦と摩耗を扱う工学分野(トライボロジー)
  (1).表面の特殊性とバルクとの差異
     ・トライボロジーの特異性
  (2).摩擦のメカニズム
     a.凹凸説
     b.凝着説
    c.掘り起こし説
  (3).摩耗の分類とメカニズム
     a.アブレシブ摩耗
    b.凝着摩耗
    c.疲労摩耗
    d.腐食摩耗

2.固体潤滑の概要
  (1).固体潤滑とは
  (2).固体潤滑の利点と欠点(長所と短所)
  (3).固体潤滑剤
     a.炭素系固体潤滑剤
    b.遷移金属ジカルコゲナイト
    c.窒化ホウ素
    d.高分子固体潤滑剤
    e.軟質金属
  (4).固体潤滑法
     a.固体被膜
    b.自己潤滑性材料
     c.潤滑油・グリースへの添加

3.薄膜固体潤滑による摩擦メカニズムと超低摩擦化の実現
  (1).固体潤滑メカニズム
     a.薄膜潤滑理論 
    b.超潤滑理論
  (2).超低摩擦現象
     ・静摩擦係数の推定
     a.ダイヤモンドにおける超低摩擦現象 
    b.ダイヤモンドライクカーボンにおける超低摩擦現象
     ・DLCの界すべりにおける摩擦 
    c.窒化炭素
     ・超低摩擦スラスト軸受の実現の可能性の検討
  (3).超低摩擦現象を得るためには

キーワード 摩擦 摩耗 アブレシブ摩耗 凝着摩耗 疲労摩耗 腐食摩耗 固体潤滑剤 固体潤滑法 薄膜固体潤滑 超低摩擦現象
タグ トライボロジー表面改質機械自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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