錆(さび)・腐食の発生メカニズムと対策および防食設計技術のポイント <オンラインセミナー>

~ 錆(さび)・腐食の種類・原因と腐食損傷事例および防食設計技術のポイント ~

テレワークの方の学習にも最適なセミナー!

・水溶液腐食、応力腐食割れ、高温腐食、微生物腐食などに対する効果的な防食設計技術を修得する講座
・機械、機械設備などの設計段階における腐食問題の検討不足を未然に防ぐ「防食設計」技術をマスターし、実務に活かすためのセミナー!

・本講座は、WEB会議システムを利用して開催いたします
・受講の仕方など詳細は、お申込みいただいた後にご連絡いたします
・その他疑問点がございましたら、お問い合わせください
・PCの環境等で視聴できない方は、弊社研究室でご受講が可能です

講師の言葉

 講師が経験したボイラプラントや産業廃棄物焼却プラントは、大型化学プラントなどと同様で、客先と契約後実設計に入り、機器や装置の手配・製作組立の後、現地工事が完了して試運転引き渡しとなる。プラント初期トラブルは避けられないものがあるが、その後は順調に稼働してほしいものである。
しかしながら数年で腐食損傷事故が発生することがある。このような腐食損傷事例では、得てして運転の問題や材料の問題にしがちであるが、設計段階での検討不足(腐食に対する知識不足)という例も少なくない。
 本講演では腐食の種類とその原因を整理しつつ、腐食損傷事例に対応する図表を選び出し考察の過程を述べる。材料は軟鋼・ステンレス鋼を中心とし、事例では常温での水溶液腐食や高温でのガス腐食溶融塩腐食などを取り上げる。
また、講師が経験した腐食事例の原因と対策を極める為に利用した基礎的な参考書や文献を紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2020年05月14日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料
受講対象者 ・各種機械・プラントの設計や運転業務に従事している方
(輸送機器、機械、機械設備、構造物、プラントの設計開発、強度研究、信頼性保証、保守保全に関わる方や鉄鋼材料の研究開発に関わる方、防食・防錆担当者の方)
予備知識 ・高校の化学の知識があれば腐食は理解できると考えているが、材料や電気化学などの知識があればベターです
修得知識 ・鉄鋼材料の腐食メカニズム
・腐食事例とそれに基づいた設計による対応策
プログラム

1. はじめに ~腐食速度、形態と原因~
  (1).差があるから腐食する(腐食速度、腐食の形態)
  (2).腐食の原因と責任

2. 水溶液腐食とさびの生成
  (1).水溶液腐食
  (2).腐食発生メカニズムと設計のポイント
  (3).身近な環境でのさび
      a. 環境とさび層構成分
      b. さびの発生と鉄さび成分
      c. 鉄さび層内の電気化学的酸化還元モデル
     d. 電位-pH図

3. 付着水と毛管凝縮水
  (1).大気腐食(相対湿度と腐食)
  (2).凝縮水による腐食

4. ジンクリッチペイントと溶融亜鉛メッキ
  (1).亜鉛メッキ鋼管の耐食性
  (2).プールベの電位-pH
  (3).亜鉛の耐食性
  (4).亜鉛の防食機構
  (5).亜鉛腐食生成物

5. 応力腐食割れの原理とその対策
  (1).有害物質はどこから来るのか
  (2).有害物質の濃縮
  (3).応力はどこから来るのか
  (4).応力腐食割れの原理
  (5).応力腐食割れ対策 溶接残留応力低減法

6. 高温腐食の原理とその対策
  (1).高温空気酸化
  (2).低融点重金属塩化物を主とする腐食
  (3).石炭灰腐食
  (4).腐食による相対的侵食度と管壁温度
  (5).加熱蒸気温度の高温化

7. 微生物腐食の原理とその対策
  (1).微生物腐食とカソード貴化
      a. カソード貴化
      b. カソード貴化すると何故腐食が進むか
      c. 酸化還元反応
      d. 酸化拡散による酸素濃度変化と拡散律速反応の分極曲線
      e. 淡水中におけるステンレス鋼溶接部の異常に大きな速度の考え方の一案
  (2).腐食に関与するおもな微生物
  (3).微生物腐食の証明
  (4).微生物腐食を避けるには

8. 溶接部の腐食と防食設計のポイント
  (1).鋼の状態図と組織
  (2).溶接熱サイクルと組織変化
  (3).溶接継手部の名称とHT52ビード溶接部の硬さ分布
  (4).溶接部の腐食と防食設計のポイント

9. その他腐食事例と防食設計のポイント
  (1).電極棒の腐食は何故生じたのか
  (2).苛性ソーダ配管の腐食
  (3).熱流束差による腐食
  (4).異種金属接触腐食
  (5).腐食量
  (6).材料の炭化物析出とラーミン・ミラー値

キーワード 錆 腐食 防食 水溶液腐食 高温腐食 微生物腐食 SCC 応力腐食割れ
タグ プラント腐食・防食
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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