プラスチックの破面解析と破壊・劣化メカニズムおよび破損トラブル対策と寿命予測法

~ プラスチック成形品における破壊・環境応力割れのメカニズムとトラブル対策のポイント、破面解析と破壊メカニズム・破壊寿命予測への活かし方 ~

・破面解析による破壊メカニズムから破壊原因を特定し、トラブルの未然防止対策に活かすための講座

・プラスチックの各種破壊のメカニズムを修得し、寿命予測、劣化・破損トラブルの未然防止に活かそう!

講師の言葉

 第一部ではプラスチック成形品における破壊・環境応力割れのメカニズムについて、種々のプラスチックの破損トラブルについて、実例をもとにお話をします。

 環境応力割れ(ソルベントクラック)のメカニズムの実験体験により、身近に起きる破損トラブルを確かめていただけます。

 第二部ではプラスチック製品の破面解析において重要な事は、破壊モードの特定、起点の位置、破壊の進展方向の明確化であります。

 破面解析により破壊モードが特定できれば、次に破壊の再現試験により破壊不具合品と再現品を比較し、再現試験の妥当性の検証並びに破壊メカニズムを明確とした後に対策仕様の策定、加速条件設定などの実施が通常の一連の流れとなります。

 この講座では、限られた時間ではありますが、破面解析において必要な内容の解説並びに破壊メカニズムと各種破壊寿命の予測方法について解説しますので、破壊不具合が発生した際、または予防措置の観点から参考としていただけたら幸甚です。

セミナー詳細

開催日時
  • 2020年02月19日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック製品の開発・設計・評価・製造技術・製造に関わる担当者
・プラスチック製品の試験評価・品質保証業務に従事している方
予備知識 ・特に必要としません、基礎からわかりやすく解説します
・一般的なプラスチックの基礎知識があればさらに理解が進みます

修得知識 ・どのような材料、どのような時にプラスチックが壊れるのかについて、知識を得ることができます、また、どのようにすれば、破損トラブルを避けることができるか知識を得ることができます
・プラスチック製品の破面における起点の箇所、亀裂の進展方法、破壊モードの特定
・プラスチック製品のアレーニウス型およびラーソンミラー型による寿命予測
・各種破壊のメカニズム
プログラム

第一部:
プラスチック成形品における破壊・環境応力割れのメカニズムとトラブル対応のポイント
1. プラスチック成形品はなぜ壊れるのか? 5つのミス
 (1).設計段階でのミス
 (2).金型、成形に起因するミス
 (3).加工でのミス
 (4).保管、輸送上のミス
 (5).使用、管理上のミス

2.環境応力割れ(ソルベントクラック)のメカニズムと実演
 (1).環境応力割れ(ソルベントクラック)の発生メカニズム
 (2).実際にソルベントクラックを体験してみましょう!
 (3).ソルベントクラックによる破損事例と原因解析

3.破損トラブル発生時の対応のポイント
 (1).生じた破損トラブルに対する対応法、対処法について
 (2).破損トラブルを未然に防ぐには
 (3).トラブル対策11箇条とそのポイント

第二部:
プラスチックの破面解析と破壊メカニズム・破壊寿命予測
1.破面解析並びに寿命予測の概要
 (1).破面解析の概要
 (2).破壊不具合の原因究明~再発防止に至る取り組みの流れ
 (3).樹脂製品の劣化現象に対する寿命予測と劣化加速の対応可能項目
 (4).寿命予測(アレーニウス&ラーソンミラー法)の概要
 (5).重回帰分析結果の展開

2.プラスチック製品の破損トラブルの事例
 (1).ソルベントクラック
 (2).環境応力割れ
 (3).クリープ破壊
 (4).疲労破壊

3.樹脂製品・材料における破面解析
(1).破壊モードの判定フロー
(2).応力レベルと破壊までの経過時間
(3).プラスチック製品の破面
   a.ボイドとフィブリル
   b.静的破壊
   c.衝撃破壊
   d.脆性破面
   e.延性破面
   f.ストレスクラック
   g.ソルベントクラック
   h.環境応力割れ
   i.クリープ破壊
   j.疲労破壊
   k.脆性ストライエーション
        l.スティックスリップ

4.プラスチック製品の破壊メカニズム
 (1).ソルベントクラック
 (2).環境応力割れ
 (3).クリープ破壊
 (4).疲労破壊

5.環境因子によるプラスチックの劣化と要因
 (1).紫外線
 (2).熱
 (3).加水分解
 (4).銅害

6.樹脂材料の劣化寿命予測法の概要
 (1).アレーニウス型による寿命予測
    a.寿命予測式の導出
   b.取得データによる予測式の設定
   c.重回帰分析
 (2).ラーソンミラー型
   a.寿命予測式の導出
   b.定数・Cの特定と検証
   c.マスターカーブの作成
 (3).寿命予測における検討内容並びに計算手法
   a.活性化エネルギーの算出
   b.取得データの相関性の検討
   c.加速係数(倍率)の算出
 (4).エクセルによる重回帰分析
   ・分析ツールの設定方法

キーワード プラスチック成形品 環境応力割れ 破損トラブル プラスチック破面解析  劣化寿命予測 ソルベントクラック  クリープ破壊
タグ プラスチック破面解析疲労
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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