高分子トライボロジーの基礎とトライボロジー特性改質への応用

~ トライボロジーの基礎、高分子材料の特徴、高分子材料のトライボロジー特性に及ぼす諸因子の影響と改質法、トライボマテリアルの活用による特性改質技術 ~

・高分子材料およびトライボロジーの基礎から、トライボマテリアルを活用した耐摩耗・摩擦技術を学ぶ講座!

・高分子材料の特徴を十分理解したうえでトライボロジーを応用し、ゴム・樹脂表面の摩擦・摩耗の制御に活かそう!

・機械や製品の性能を発揮させよう!

講師の言葉

 プラスチックやゴム・エラストマーをはじめとした高分子材料のトライボロジー特性について、高分子材料およびトライボロジーの基礎からわかりやすく解説した上で、高分子材料のトライボロジー特性を制御するためのポイントや評価法について説明する。

 プラスチック・ゴムをはじめとした高分子材料は軽量、形状設計の自由度が高く、また自己潤滑性を有するため、しゅう動部材(トライボマテリアル)として多用されている。しかしながら、高分子材料の特徴を十分理解しないまま使用し、その結果、材料の選択を誤り、機械や製品等の性能をきちんと発揮できないことが多く見受けられる。

 本講義では、プラスチックやゴムなどの高分子材料の基礎知識や、摩擦・摩耗・潤滑などのトライボロジーを理解することはもちろんのこと、トライボマテリアルとして用いる場合の最適な材料選択するための知識や、材料の改質方法や材料設計のポイントなどについて基礎から丁寧に解説し、高分子材料のトライボロジーに関する理解を深めて頂く。

セミナー詳細

開催日時
  • 2020年01月14日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・ゴム・プラスチックに携わる企業の技術者の方(高分子が専門でない方も歓迎)
・自動車部品、機械、装置、電子機器、OA機器、遊具、構造物
予備知識 ・理系高卒程度の物理・化学知識があれば理解できるレベルです
修得知識 ・高分子材料のトライボロジーの基礎知識
・トライボロジーの基礎知識
・高分子材料(プラスチック・ゴム)の基礎知識
・高分子系トライボマテリアルの活用法
・高分子材料のトライボロジー特性の改質方法
プログラム

1.トライボロジーの基礎

  (1).トライボロジーとは

  (2).表面と接触

  (3).摩擦

    a.摩擦について

    b.摩擦の種類

    c.アモントン・クーロンの法則

    d.凹凸説と凝着説

    e.摩擦の要因

    f.凝着説(凝着部成長理論)

    g.転がり摩擦

  (4).摩耗

    a.摩耗について

    b.摩耗の種類

    c.凝着摩耗

    d.アブレシブ摩耗

    e.疲労摩耗

    f.化学摩耗

    g.摩耗の評価

  (5).潤滑

    a.潤滑について

    b.潤滑剤の種類

    c.潤滑モード

    d.摩擦の三態

    e.ストライベック曲線

  (6).トライボロジー試験法

  (7).トライボロジーにおける表面分析法

  (8).トライボマテリアルの材料設計とポイント

 

2.高分子材料の基礎

  (1).高分子材料について

  (2).高分子材料の特徴

  (3).高分子材料の性質

    a.高分子の三態

    b.TgとTm

    c.粘弾性

    d.各種材料(金属など)との比較

    e.プラスチックについて

    f.プラスチックの特性

    g.ゴム・エラストマーについて

    h.ゴム弾性

    i.ゴム・エラストマーの特性

 

3.高分子材料のトライボロジー

  (1).高分子材料の摩擦

    a.高分子材料の摩擦メカニズム

    b.高分子材料(プラスチック)の摩擦特性

    c.ゴム・エラストマーの摩擦特性

  (2).高分子材料の摩耗

    a.高分子材料の摩耗メカニズム

    b.高分子材料(プラスチック)の摩耗特性

    c.ゴム・エラストマーの摩耗メカニズム

    d.ゴム・エラストマーの摩耗特性

  (3).限界pv値

  (4).高分子材料のトライボロジー特性に及ぼす諸因子の影響

  (5).高分子材料のトライボロジー特性の改質法

    a.改質法について

    b.複合化による改質法と摩擦・摩耗低減技術

    c.モルフォロジー

    d.表面改質法

    e.潤滑

    f.設計による改質法

    g.ポリマーブレンドによる改質法

    h.複合化による改質法

    i.多成分系複合化による改質法

  (6).高分子系トライボマテリアルとその特徴

    a.高分子系トライボマテリアルの特徴

    b.熱可塑性樹脂系

    c. 熱硬化性樹脂系

    d.ゴム・エラストマー系

  (7).高分子系トライボマテリアルの開発とポイント

 

4.応用例(最近の研究例を中心に)

  (1).高分子複合材料を用いたトライボマテリアルの活用

  (2).ポリマーブレンドを用いたトライボマテリアルの活用

  (3).熱可塑性エラストマー(TPE)を用いたトライボマテリアルの活用

  (4).高分子系ナノコンポジットを用いたトライボマテリアルの活用

  (5).ナノコンポジットを1成分とするポリマーブレンドを用いたトライボマテリアルの活用

キーワード トライボロジー プラスチック ゴム・エラストマー 複合化 トライボマテリアル
タグ ゴムプラスチックトライボロジー
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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