粘着・剥離の基礎とメカニズムおよびその応用

~ 粘着・剥離のレオロジー、スケーリング、粘着剤の大変形・形態形成、粘着・剥離のダイナミクス動的挙動のメカニズム ~

・粘着・剥離におけるメカニズムを学び、「くっつきやすくはがしやすい」製品開発に活かすための講座
・「きれいに剥がれる」という重要で困難な課題に対し、粘着現象を包括的に理解し、効果的な製品開発へ応用しよう!

講師の言葉

 粘着剤・粘着テープには、どうすればくっつくかという課題と共に、どうすれば(きれいに)剥がれるかという重要で困難な課題がある。例えば、同じ粘着テープを使用したとしても、そのテープをどこに貼ったか、そのテープをどのように剥がしたかによって、テープの剥がれ方(例えば、剥離強さ・ジッピングなどの動的挙動)は大きく異なる。従って、粘着剤の剥離は、単に粘着剤の物性(弾性率・表面張力)だけで決まる性質ではなく、その粘着剤を使用している環境や条件に強く依存していると考えた方が良いように思われる。本セミナーでは、粘着剤・粘着テープの使用環境・条件を包括的に捉え、レオロジー・非線形動力学に基づいて、粘着剤の剥離メカニズムに対する普遍的で一般的な視点・取り扱い方を解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年11月12日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・粘着・剥離に関連する製品の開発およびユーザ企業の技術者・研究者の方
(テープ、フィルム、電子部品、プリント基板、医療機器ほか)
・粘着剤の接着・剥離に関心のある方
予備知識 ・高校卒業程度の物理・数学の知識
修得知識 ・接着・粘着現象に対する物理的な基礎知識。特に剥離現象を捉える包括的な視点
プログラム

1.はじめに:粘着・剥離現象を俯瞰する
  (1).歴史的背景
  (2).空間スケールと粘着現象
  (3).主要な研究分野

2.粘着・剥離とレオロジー
  (1).表面張力とぬれ
  (2).粘弾性
  (3).剥離と粘着の三要素(タック・保持力・粘着力)
  (4).粘着特性に関する経験則
  (5).テープ剥離時の応力分布
  (6).粘着・剥離のスケーリング

3.剥離における粘着剤の変形メカニズム
  (1).ヴィスカス・フィンガリング
  (2).タックにおける粘着剤の剥離形態
  (3).粘着テープの剥離における粘着剤の糸引き

4.剥離の非線形動力学
  (1).剥離の剥離角度依存性
  (2).剥離の剥離速度依存性
  (3).速度・装置の剛性への依存性
  (4).ジッピング(スティック-スリップ剥離)が起こる要因
  (5).剥離速度・装置の剛性を軸にした動的相図の重要性

5.粘着・剥離技術の応用
   ・テープ、フィルム、電子部品、プリント基板、医療機器ほか

キーワード 粘着・剥離 レオロジー 表面張力 スケーリング ジッピング フィンガリング不安定性 タック測定 非線形動力学 ダイナミクス
タグ レオロジープリント基板接着・溶着電子部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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