プラスチック射出成形技術の基礎と成形品設計および成形不良の原因と対策のポイント ~個別相談付~

~ 射出成形技術の3本柱「成形」「金型」「樹脂の特性」の基礎とポイント、成形品設計の留意点、成形不良の種類と原因および対策 ~

・射出成形技術の基礎となる「射出成形加工」「金型」「樹脂の特性」技術の重要ポイントを学び、成形不良対策に活かすための講座
・射出成形技術の基礎と成形不良をつくらないための設計の留意点や対策法を修得し、高品質な製品開発に活かそう!
・代表的成形不良のサンプル品を手に取って、確認しながら理解できます

講師の言葉

 我々の身の回りには「プラスチック」が使われていない「モノ」を見つけることが困難なくらいに「プラスチック」が使われています。実際のプラスチック製品や成形品の製作では、製品の要求品質、コスト、納期に沿ったものづくりが行われます。顧客要求はさらに厳しくなる傾向にあり(「小型化」、「薄型化」、「軽量化」、「省電力化」、「機能・性能の高度化」、「低コスト化」など)、これらを満足することが求められます。
 顧客要求を満足させるためには、射出成形技術の3本柱となる「成形」「金型」「樹脂」の基礎を踏まえた成形品設計を行うことが必要です。さらに成形不良に至る「原理」や「メカニズム」を知ることにより、成形不良への適切な対処・対策ができるようになります。
 最新の国際プラスチック博覧会視察(ドイツ デュッセルドルフ K2019)で入手した成形品を展示いたしますので、技術トレンドを知る良い機会となります。また、代表的な成形不良サンプルも展示いたしますので、写真だけではわかりにくい不良状態を手に取ってご確認いただけます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年11月05日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック製品設計、射出成形加工、射出成形金型設計、生産技術、品質保証/品質管理に携わる技術者の方
・資材・購買、営業などでプラスチック成形の基礎知識を必要とされる方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・射出成形技術(成形・金型・樹脂)の基礎知識
・成形品設計を行う上での留意点
・成形不良のメカニズムと原因および対策
・プラスチック金型・成形の技術トレンド
プログラム

1.プラスチックものづくり概要
  (1).企画・設計から量産までの品質見極めのポイント
  (2).成形不良に関連する開発ステージ

2.「樹脂」の基礎
  (1).樹脂の特性
    a.熱による反応の違い(熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂)
    b.固化時の収縮率等の違い(結晶性樹脂と非結晶性樹脂)
    c.性能を向上させるための(ポリマーアロイ、繊維強化、添加剤)
  (2).樹脂の種類と製品用途(汎用プラスチック、エンジニアリングプラスチックなど)

3.「金型」の基礎
  (1).射出成形金型の基本構造(2プレート、3プレート、ホットランナー)
      ※アニメーション、動画によりイメージで金型動作を理解できます
  (2).射出成形金型の基本機能
    a.流す(スプルー/ランナー/ゲート)
      ・ゲートの主な種類(サイドゲートなど)
    b.形を作る(キャビティ)
      ・アンダーカット形状の金型処理方案
    c.固める(冷却)
      ・金型温調と冷却設計
    d.取り出す(離型)
      ・突き出しに関する注意点
    e.エアー排出(エアーベント)
      ・成形品質に関する重要機能

4.「成形」の基礎
  (1).射出成形加工
      ・射出成形機の構造と機能
      (射出装置、型締装置、スクリュー、型開力と型締力、樹脂圧力、投影面積)
  (2).射出成形の工程
     ・保圧とは、ゲートシールとは
  (3).サイクルタイム
     ・コスト低減のチャレンジアイテム(材料費、加工費)
  (4).射出成形条件と成形品質との関係例(ジェッティング)

5.成形品設計のポイント
  (1).パーティングライン
     ・失敗事例の教訓(1)
  (2).抜き勾配
     ・失敗事例の教訓(2)
  (3).リブ設計
     ・成形不良を避ける設計パラメータ
  (4).フック設計
     ・設計パラメータと開発から量産への進め方

6.成形不良要因および原因と対策
  (1).成形不良とは何か
     ・どのようなものか、どこで発生するのか
  (2).要因系とは
     ・樹脂、金型、成形、成形品設計の4つの視点
  (3).成形不良要因および原因と対策
     (バリ、ヒケ・ボイド、変形・ソリ、シルバーストリーク、ウェルドライン、ジェッティング、寸法精度)

7.実際の成形品サンプルで把握する
  (1).主な成形不良の実際(言葉や写真だけではわかりにくい不良現象を現物で理解)
  (2).国際プラスチック博覧会(K2019(ドイツ デュッセルドルフ)に観る技術トレンド

※当日は博覧会で入手のサンプルを多く展示します。手にとってご覧いただけます

8.質疑応答
  ・お困りの事案(品質やコスト、設計の進め方など)がございましたらお持ちください。対応案をご提案申し上げます

キーワード パーティングライン(PL) 抜き勾配 アンダーカット 金型温調 金型冷却回路 突き出し 離型 エアーベント スプルー ランナー ゲート 射出速度 射出圧力 平均樹脂圧力 投影面積 サイクルタイム 保圧 ゲートシール バリ ヒケ 変形 ウェルドライン 熱可塑性樹脂 繊維強化樹脂 ポリマーアロイ
タグ プラスチック金型射出成形成形加工
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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