エンジンの熱効率向上技術と排ガスのクリーン化および高効率な最新燃焼技術

~ エンジンの高効率化の原理、有害排出ガスの生成機構とその低減法および高効率エンジンのための次世代燃焼技術 ~

・燃費や排気への厳しい規制をクリアしつつ、エンジンの熱効率を向上させる自動車の開発へ活かすための講座
・エンジンの熱効率向上技術を修得し、エンジンと電動化技術のシナジー効果を最大限に発揮したパワートレインを開発しよう!
・熱効率を向上させる最新技術についても紹介致します!

講師の言葉

 自動車のパワートレインには、厳しい燃費規制、厳しい排気規制、電動化対応、Real Driving Emission(RDE)対応など、多様かつ高いレベルの開発課題が要求されています。これらの課題に対して、エンジン車単独でも、バッテリーEV単独でも十分な対応ができません。電動化対応エンジンや電動補器類を有効活用したエンジンなど、エンジンと電動化技術の高度な利用技術が求められます。
エンジンの熱効率は、極めて複雑かつ多様な因子の影響を受けて決定します。それら特性を原理的に理解することで、エンジンと電動化技術のシナジー効果を最大限に活用した新しいパワートレイン技術が切り拓かれるものと考えられます。
例えば、昨今、「高圧縮比化、超希薄燃焼(リーンバーン)、大量EGR、可変圧縮比、直噴、過給ダウンサイジング、ダウンスピーディング、ライトサイジング、レスシリンダー、高膨張比(アトキンソン、ミラー)サイクル、可変動弁技術、壁温スイング遮熱、HCCI、PCCI、RCCI…」 など、多様な技術が提案されています。これらの技術の利点や狙いを“高効率クリーン化原理”に基づいて理解すれば、上記の技術がなぜ有用なのか、すんなり納得できます。また、原理を理解すれば、新たな技術の創生や、将来技術の予測にも役立つはずです。
本セミナーでは、エンジン熱効率や排ガスを支配する因子など、エンジン高効率クリーン化の理論と、最新エンジン技術との関係を、熱力学などの基礎理論に立ち返って分かり易く説明します。その上で、注目される各種最新技術について、原理と対応させながら解説します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年12月06日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・エンジンの高効率クリーン化技術とその原理(どうすれば高効率・クリーン化が実現できるのか?)に興味をお持ちの方
(例)自動車、二輪、汎用等のエンジンメーカー、関係サプライヤー、次世代エンジン技術とその原理を調査したい方など
予備知識 ・エンジンの基本的なしくみ(基本的な構造と動作原理)の知識をお持ちでしたら、理解しやすいと思います
修得知識 ・ エンジンの熱効率が、何によって支配されているかが理解できる
・ どうすれば熱効率が向上するかが分かる
・排ガスの生成機構の全体像を理解できる
・ 高効率化のための有望なキーテクノロジーは何かを考察できる
・様々な条件の下で排ガスや燃費がどのようになるかを推察できる
プログラム

1.自動車用パワートレインの課題と比較(エンジン、HEV、EVなど)

2.エンジンの高効率化の原理
  (1). エンジンの熱力学
      a. 熱力学の基礎  
      b. エンジンの熱力学サイクル
      c. エンジンの理論熱効率   
      d. 理論熱効率の向上原理
  (2). エンジン熱効率の支配因子
      a. エンジン性能を表現する基本指標
      b. 熱効率の向上法    
      c. 各種損失とその低減法

3.有害排出ガスの生成機構とその低減法
  (1). 有害排出ガスとその規制
      a. 燃費規制
      b. 測定方法・走行モード(JC08、WLTP、RDE)
  (2). 有害排出ガスの生成・排出メカニズム
      a. 未燃炭化水素(HC)   
      b. 一酸化炭素
      c. 窒素酸化物        
      d. 粒子状物質

4. 高効率エンジンのための次世代燃焼技術
  (1). リーンバーンエンジン   
  (2). 筒内成層直噴エンジン
  (3). 直噴過給ダウンサイジングエンジン
  (4). 可変動弁技術       
  (5). 高圧縮比エンジン
  (6). 高膨張比エンジンサイクル
      a. アトキンソンサイクル
      b. ミラーサイクル
  (7). 可変圧縮比
  (8). 壁温スイング遮熱による冷却損失の低減
  (9). ガソリンエンジンの異常燃焼
      a. ノッキングの基本原理
      b. 低速ノッキング
      c. 高速ノッキング   
      d. 過給エンジンのプレイグニッション
      e. Livengood-Wu積分によるノック予測
  (10). 炭化水素燃料の自着火メカニズム
      a. 燃焼反応の基礎
      b. 水素・酸素燃焼における爆発半島
      c. 炭化水素の高温酸化反応メカニズム
      d. 炭化水素の低温酸化反応メカニズム
      e. 分子構造とオクタン価
  (11). ディーゼル燃焼の予混合化
  (12). 予混合圧縮着火(HCCI)燃焼
      a. HCCI燃焼の利点と課題
      b. HCCI燃焼の特性とメカニズム
      c. HCCI燃焼領域拡大技術
       (過給HCCI、SPCCIなど)

キーワード パワートレイン エンジン 排出ガス リーンバーン 高圧縮比エンジン ノッキング予混合圧縮着火 HCCI
タグ 自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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