粉末冶金・MIMの基礎と製品開発への応用とポイント

~ 粉末冶金・MIMにおける成形技術と高品質化のポイントおよび最新金属3D積層造形技術 ~

・高品質な部品の量産を可能にする粉末冶金・MIM技術を修得し、製品開発へ活かすための講座
・複雑な形状でも高精度かつ高強度に製品化できる粉末冶金・MIMの特長を活かすためのセミナー!

講師の言葉

(第1部)
 ものづくりの一つに粉末冶金がある。粉をプレスして焼結炉で焼き固める、日本では戦後にスタートした比較的新しい技術であるが、自動車部品業界において大量に利用されている。
 この理由は、コストが安くて安定した品質の製品が得られるのと、ニアネットシェイプ工法になり材料ロスがほとんど無いためである。
 本講座では、原料粉混合→プレス成形→焼結→後工程を分かりやすく説明すると共に、高機能化・高強度化のために、どのような取組がなされているかを説明する。

(第2部)
 MIMとは、Metal Injection Moldingの略で、「金属粉末射出成形」という素形材造形技術です。技術分類としては「プラスチック射出成形」と「粉末冶金」の複合技術です。金属粉末を原料とした部品製造法の一種で、複雑形状の部品を高い精度と強度で量産することができる非常に優れた製法です。
 本講座では、MIMの製造方法を体系的にわかりやすく解説します。MIMの歴史から、多数存在するMIM製法の特徴、材料である金属粉末の製法と特徴の解説、さらに製品設計での選定基準を明らかにしたうえで留意すべきポイントを解説します。
 また、MIMの国際規格の紹介とその最小値と代表値の考え方を解説します。また最新の学会発表データも紹介します。最後にコンカレントエンジニアリング、垂直立ち上げで期待されるAM技術の金属造形装置の最前線を紹介し、MIMとの共存共栄のビジネスモデルの可能性を紹介します。

本セミナーは会場が変更になりました(東京・西新宿 → 小川町)

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年09月11日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 NATULUCK御茶ノ水・小川町
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・自動車および自動車部品業界の技術者・資材担当者
・その他機械(部品)業界の技術者・資材担当者
・粉末冶金・MIMの利用を考えている製品開発設計者、MIM製造技術者
(自動車をはじめとした輸送機器、機械、OA機器、電子機器の研究開発、設計、生産・製造技術、製造、品質管理、品質保証などに関わる方や、資材・購買部の方)
予備知識 ・実務で粉末冶金、MIMに携わっていると理解が深まります

修得知識 ・粉末冶金・MIMの製法・メリットおよび利用分野
・MIMの基礎
・最初からうまくいく製品設計のポイント
・MIMの不良の原因と対策を知りMIM製品設計力
プログラム

第1部 粉末冶金の基礎と高精度・高品質成形技術

1.金属粉の製造方法
  (1). アトマイズ法
  (2). その他各種製法
      a.粉砕法
      b.電解法
      c.還元法(気相及び液相)
  (3). 分級方法
  (4). 検査方法

2.粉末冶金の工程と高機能・高強度化技術のポイント
  (1). 混合
  (2). 成形(プレス)
      a.粉の供給方法
      b.成形品の取り出し方法
      c.シングル段取り替えとは?
  (3). 焼結
      a.焼結過程と銅粉の役割
      b.焼結密度を上げるには?
      c.組み合わせ焼結による設計の多様化
  (4). 後工程(サイジング、熱処理他)
  (5). 粉末冶金でのIoT化事例 

3.粉末冶金製品の用途
  (1). 自動車部品
  (2). OA機器部品
  (3). EVにも使われる新用途
      a.ネオジム磁石(Nd-Fe-B)
      b.圧粉鉄心

第2部 MIM(金属粉末射出成形)の基礎と応用
~最初から上手くいく製品設計のポイント~

1.MIM金属粉末射出成形の基礎
  (1). MIM工程概要
  (2). MIMの長所と短所

2.製造工程の詳細
  (1). 混錬、成形、脱脂、焼結
  (2). MIM製法の種類と各種脱脂法
      ・バインダーの種類と脱脂法、溶媒脱脂、加熱脱脂、触媒脱脂
  (3). 金属粉末の種類と特徴
      ・水アトマイズ粉、ガスアトマイズ粉、カルボニル粉、合金粉末、混合粉末、マスターメタル

3.MIM化のための製品設計のポイント
  (1). 素形材選定基準とポイント
  (2). MIM設計事例
      a. 不良を発生させないスマート設計、ゲートの種類と特徴、ガス逃げの考え方、
      b. アンダーカット部品をMIMで作る方法
  (3). MIMの不良分類と原因と対策
      a. メーカーでやること製品設計でやること
  (4). MIMの国際規格(MPIF、ISO、ASTM、JPMA)
  (5). すぐに役立つ逆引きMIM材料の選び方

4.MIMと共存共栄が期待される最新金属3D積層装置(AM)
  (1). MIMに肉薄する最新金属積層装置とは

キーワード 粉末冶金 MIM 金属粉末射出成形 金属3D積層装置
タグ 金属金属加工金属材料成形加工
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
NATULUCK御茶ノ水・小川町
東京都千代田区神田小川町2-1 檜ビル
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