接合の基礎と接着剤フリー異種材料低温接合法

~ 接合原理とそのメカニズム、界面反応制御接合事例、接着剤フリー接合法の応用製品と適用事例 ~

・接着剤フリーで異種材料同士を低温接合する新技術を先取りし、実務に効果的に応用するための講座

・経験やノウハウにもとづく接合技術のアプローチと対処法を修得し、自社の接合プロセス最適化による生産性向上に応用しよう!

講師の言葉

 コンピューターの発達によりインターネットが世界を席巻し、溢れる情報により科学技術の世界においても今や人工知能やIOTがすべてを先導する時代になっている。しかし、こうした時代になってもなお材料開発や物つくりプロセス技術の重要性は不変である。物つくりプロセスの中心的課題である接合における接合条件は個々の接合系、使用条件、接合環境等により千差万別であり、そこに統一した現象の理解や理論的解析は現在も存在せず『Case by case』 と考えられている。
 本セミナー講師らは膨大な実務データを基に接合目標を達成するための技術開発プロセスには一定のルールが存在することを見出した。短期間の技術開発が求められる現在、開発競争に勝つためには上記開発プロセスルールを理解しておくことは最小限必要であると考えられる。
 本セミナーでは、3タイプに分類される接合メカニズムを数多くの事例とともに紹介する。単なる事例紹介に留まることなく、メーカーの経験やノウハウに基づく貴重な社内保有技術財産である接着・接合技術に科学的裏付けを与えることにより、物つくりにおける接合プロセスの最適化による生産性向上に活用いただきたいと考えている。

本講座の申込み受付は終了しました

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年07月04日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・メーカーの生産技術者、技術開発者および工程設計・管理者、商品企画・製品設計者
・メーカー製品のプロセス管理及び耐久性信頼性等の品質管理者
・生産プロセス上、材料の表面・界面に関連する課題をお持ちの研究者
・物づくりプロセスに関連した接着・接合に関心のある研究者・技術者
・材料表面の親水化・疎水化表面処理に関心のある技術者・研究者
・超撥水・超親水表面創生に関心のある研究者
・接着・接合が関連するエレクトロニクスデバイス、自動車部品、デイスプレイデバイス、ヘルスケア・生体デバイス、建材等の開発に携わる技術者の方(金属、樹脂、ガラス、セラミックなどあらゆる材料の同種、異種低温接合を含む)
予備知識 ・理系技術者としての一般的知識
・接合技術の基礎が理解していると分かりやすい
修得知識 ・同種、異種材料同士が接合するプロセスの科学的理解
・現実に遭遇する種々の材料の接合への対処法・アプローチ法の理解
・接合面の表面処理とその特徴および有効な適用対象の理解
・接合力評価の理解
・接合界面の分析解析法の理解
プログラム

1.接合技術の基礎
  (1).物造りプロセスと接着・接合技術
    a.デバイス化からモジュール・システム化へのプロセスをつなぐ接着・接合
    b.製品の特性、耐久性を決める接着・接合
  (2).接合界面の分析解析法
    a.接合前の表面処理と状態解析
      ・ 接合系により異なる最適接合面処理(プラズマ処理、光処理、ビーズブラスト処理)と接合特性
    b.接合後の埋もれた界面の分析法と界面反応情報
      ・ 埋もれた接合界面の状態分析を可能にする和周波分光法とその適用事例
  (3).接合原理とそのメカニズム
    a.凝集力から結合形成へ 
    b.結合反応の分類と特徴  
    c.接合反応と接合力  
  (4).現行接合法の特徴と課題
    a.接合法概観  生産技術現場で用いられてる接着剤接合法とその特性
    b.界面反応制御接合事例
      ・ 非晶質金属膜と半田の界面反応と接合-スズの異常拡散 
      ・ 成膜プロセスを利用した酸化物多層膜の界面反応
      ・ 樹脂表面官能基制御硬化膜の界面反応
    c.新材料の接合への対応  
      ・ グラファイトシート、カーボンナノチューブ、グラフェン、フラーレンの接合

2.接着剤フリー接着・接合法の開発と異種材料接合
  (1).内閣府の提唱するソサイエテイ 5.0に向けた接着接合の進化
      ・理想と現実をつなぎ人・環境に優しい省エネ物つくりにおける接着・接合とは?
  (2).接着、接合着技術開発の課題
    a.経験、ノウハウに依存する接着・接合技術に開かれた議論がないワケ
      ・ 自社技術の固執する企業体質が技術進化の弊害
    b.新材料や新分野の応用製品への接着接合の技術対応
      ・ 新開発のナノ材料への接合技術開発への指針
      ・バイオデバイス、食品プラント、製薬システムにおける接着・接合
      ・ 耐熱製品や高い耐候性の求められる屋外製品における接着・接合
  (3).接着剤フリー接着・接合法の開発
    a.接着剤フリー接着・接合技術開発の動機づけ
      ・ 企業現場から提案された問題提起 
    b.究極の接着・接合技術の可能性 
      ・ 接着剤フリー接着接合は研究か開発か?
      ・ 接着剤接合の王道を補完する接着剤フリー接合は必要か?
    c.接着剤フリー接着・接合プロセス
      ・ 表面に吸着した水分子を界面反応層として活用する接合法
    d.接着剤フリー接合法の応用製品と適用事例
      ・ ポリイミド vs ポリイミド系、液晶ポリマー系、無機ガラス系接合
      ・ SiN膜 vs SiN系、SiO2系、PET系、PC系、PMMA系接合
      ・ オレフィンポリマーフィルム vs オレフィン樹脂・フィルム、無機ガラス系接合 
      ・ Au細線 vs Au細線、ポリイミドフィルム系接合
      ・ 発砲スチロール vs 発砲スチロール系
      ・ ブチレンゴム vs ブチレンゴム系接合
    e.接着剤フリー接合の長所と短所 
      ・ 接着剤に起因する問題と無接着剤がゆえに生ずる課題
    f.接着剤フリー接合界面の非破壊分析、解析 
      ・ 和周波分光法による分析、FTIR法による分析
    g.接着剤フリー接着・接合法の適用可能性のあるデバイスと産業分野
      ・ バイオ生体デバイス ・・・ 生体応用の障害となる接着剤成分
      ・ 食品ブラントシステム ・・・ 食品安全性上の問題となる接着剤成分
      ・ 極薄デバイス、微細デバイス
         ・・・ 携帯電話、タブレットデバイスの薄型化、極細Au電極・ フィルム基板デバイス 
        ・・・ フレッキシブルデバイス、ウエアラブルデバイス、壁掛けテレビ
      ・ 耐熱デバイス、耐候部材/デバイス ・・・自動車、住宅、ビルへの適用
  (4).接着・接合技術の将来展望―ニーズ/シーズのマッチング
  (5). 薄膜、表面、界面に関する最新の技術情報の紹介
       * 樹脂フィルム表面の親水性、疎水性の自在制御
       * 2019年7月の多機能膜紹介
         超硬表面(無機ガラスの2~3倍)で紫外光遮蔽性

         (380nmの紫外光透過率20%以下)を有し透明で且つ撥水性(水接触角90°以上)の多機能膜

キーワード 接合技術 接合界面 プラズマ処理 光処理 ビーズブラスト処理 界面反応 界面反応制御 異種材接合
タグ 異種金属金属金属加工金属材料表面処理・めっき溶接・接合
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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