粉体の基礎と流動性・充填性向上技術

~ 粉粒体の物性、粉体混合の基礎、充填性に対する粒子径の影響、充填性・流動性に対する粒子形状/表面状態の影響と改善策 ~

・経験や勘で感覚的に操作されている充填性について体系的に修得し、粉体充填密度向上に活かすための講座!

・構成粒子の物性から流動性、充填性の評価法、制御法について学び、流動性や充填性の効果的な改善に活かそう!

講師の言葉

 粉粒体は原料、中間製品、製品として産業界で幅広く用いられています。しかし、粉粒体の基本物性である粒子径分布や粒子形状が粉体操作で重要な充填性・流動性にどのように影響しているのかは必ずしも知られておらず、経験や勘で操作している場合が多く見受けられます。

 粉体を密充填することは、セラミックスの製造や粉末冶金、プラスチックス用のフィラー、電子部品、電池、錠剤成形、粉粒体貯槽など様々な製造操作や設計に関係して重要です。粒子充填層は多数の粒子から構成されているために、粒子の充填には構成粒子の物性が大きな影響を与えます。

 本セミナーでは特に、重要な物性である粒子径の測定と粒子径分布の表現法、粉体の充填性に粒子径、粒度分布、粒子形状、粒子の表面状態などの構成粒子の物性がどのように影響するのか?密充填するためにはそれらをどのように制御すれば良いのかを実験データ、シミュレーションや計算モデルなどを使って分かりやすく解説します。また、X線マイクロCTを使って充填層内部の空間率分布を測定した結果についても解説します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年08月23日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 化学・環境・異物対策
受講対象者 ・企業等で粉粒体を取扱っている技術者・研究者、粉粒体製品の開発者
・粉粒体の流動、充填について学びたい方(粉体初学者の方も歓迎)
・電子部品、粉末冶金、食品、薬品、電池、プラスチック製品、他
予備知識 ・高卒程度の化学、物理、数学、統計知識
修得知識 ・粒子径の定義や様々な測定原理
・粉体充填や粉体流動の基本的考え方の習得
・充填性や流動性に及ぼす構成粒子物性の影響と粉体充填密度向上のための粒子径・粒子径分布、粒子形状の制御
・粉粒子充填層内部の空間率分布計測結果とピストン圧縮時の変化
プログラム

1.粉体の基礎

  (1).粉粒体の特徴

    a.粉体とは、粒子とは

    b.粒体の特徴と利用

  (2).粉粒体の物性

    a.1次物性(構成粒子の物性):粒子径、粒子径分布、粒子形状、粒子表面状態など

    b.2次物性(粉体層の物性):充填性、流動性、付着性など

  (3).偏析と粉体サンプリング

  (4).粉体混合の基礎

 

2.粒子径分布の測定と表現

  (1).粒子径の定義と測定法

  (2).粒子径分布の表現法

 

3.充填性に対する粒子径の影響

  (1).充填状態の定量的表現法

  (2).粒子充填時の付着力と自重の関係

  (3).粉体充填性は粒子径でどのように変わるか

  (4).詰まるか詰まらないかの境界である限界粒子径とRollerの式

 

4.充填性に対する粒子径分布の影響

  (1).大小2成分充填時の空間率を表すFurnasの式

  (2).粒子径分布から空間率を推定する鈴木のモデル式

  (3).最密充填を得るためにはどのように粒子径分布を制御すれば良いのか

  (4).粒子の付着性によって最密充填を与える粒子径分布はどう変化するか

 

5.充填性、流動性に対する粒子形状の影響と改善

  (1).粒子形状の定量的表現法

  (2).粉砕方法による粒子形状の違い

  (3).充填性、流動性を良くするための粒子形状

 

6.充填性、流動性に対する表面状態の影響と改善

  (1).粒子表面の疎水化

  (2).充填性、流動性に及ぼす粒子表面疎水化の効果

 

7.X線マイクロCTスキャン装置を用いた粉粒体層内充填状態の可視化

  (1).X線マイクロCTを用いた充填層内の空間率分布測定

  (2).粒子配列に及ぼす容器壁面の影響

  (3).粒子ピストン圧縮過程で空間率分布はどう変わるか

キーワード 粉体 粒子 粒子径 粒子表面状態 粒子径分布 付着力 限界粒子径 最密充填 粒子形状
タグ 粉体・微粒子
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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