接着・接合・異種材料接合の基礎と 接合強度向上のポイント

~ 接着・接合における化学結合、樹脂接着・金属接合技術と接合強度向上のポイントおよび最新接合技術  ~

・教科書では学べない接着接合技術について、ナノテクを活用した最新技術を交えて修得する講座
・接着・接合強度を向上させ、機器や製品の高信頼性・長寿命化へ活かすためのセミナー!

講師の言葉

 様々な工業製品において同種あるいは異種材料を低温で接着・接合技術が必要とされています。接着・接合技術には、有機系接着剤やはんだ等の金属系接合材料を用いるものだけでなく、表面活性化接合や分子接着技術など様々な手法が研究されています。
 しかし、これらの接着・接合技術の全体を見通せるような教科書は存在していないため、それぞれの技術について個別に考えていくしかないのが実情です。さらに、接着・接合メカニズムについても様々な説明が乱立しており、統一的な理解の妨げになっています。
 本セミナーでは、接着・接合のメカニズムに関する基本的な考え方を整理し、最新の接合技術の基礎となっているメカニズムを理解することで接着・接合技術の発展の方向性を考えてみたいと思います。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年04月15日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・車両・機械・電子機器・建材・日用品などの接合技術に携わっておられる技術者
・接着剤・接合材料の研究開発に携わっておられる方
予備知識 ・大学初等の物理、化学の知識があれば内容を理解していただきやすい
修得知識 ・接着・接合界面形成の基礎
・有機系接着技術および金属系接合技術における接合強度向上のポイント
・ナノテク関連技術を用いた最新の接着技術
プログラム

1.接着・接合・異種材料接合の基礎 
  (1). 接合・接着技術における界面相互作用の分類
  (2). 理想的な接着力と実際の接着強度の違い
      a. 接着仕事と接着力
      b. 理想的な接着力を見積る
  (3). 理想的な接着力と実際の接着強度が一致しない理由
      a. 接着界面の不完全性
      b. 内部応力、硬化ひずみ
      c. 接着剤の粘弾性変形挙動
      d. 環境因子
  (4). 接着強度に影響を与える因子
  (5). 接着強度の測定試験法の分類
  (6). 応力負荷形態の接着強度への影響
  (7). せん断強さとピール強さの温度依存性
  (8). アンカー効果
  (9). 内部応力による接着強度の損失

2. 接着・接合の基礎となる化学結合の考え方
  (1). 接着界面での化学的相互作用
  (2). 金属中の化学結合
  (3). van der Waals 力
  (4). 水素結合
  (5). 結合力の大きさの比較
  (6). 界面での化学結合形成
  (7). 金属表面における化学的相互作用

3. 樹脂接着・金属接合技術と接合強度向上のポイント
  (1). 高分子系接着剤を用いた接着
      a. 濡れ性の評価
      b. 界面相互作用を考えるための基礎 ~正則溶液近似~
      c. van der Waals力や水素結合形成に基づく接着理論
      d. 平衡接触角を用いた表面自由エネルギー解析
      e. 溶解度パラメータの考え方
      f. カップリング剤選定のポイント
      g. 分子接着技術への展開
  (2). 樹脂/樹脂間の接着・溶着
      a. 界面層の形成
   b. 同種高分子界面と異種高分子界面
   c. 界面層の厚さと接着強度
  (3). 金属系接合材料を用いた接合
      a. 溶融金属の固体表面への濡れ ~物質移動・化学反応を伴う濡れ~
      b. 界面相互作用を考えるための基礎 ~正則溶体近似~
      c. 相互作用パラメータの導入
      d. 状態図から得られる界面反応に関する情報
      e. 界面反応層成長の速度論
      f. 金属の表面改質を利用した接合技術
      g. 金属接合における接合(強度)信頼性における着目すべき事柄

4. 最新の接合技術
  (1). ナノテク関連技術を用いた接着技術
      a. バルクの熱力学とナノ粒子の熱力学
      b. ナノマテリアルによる接合技術 
      c. 金属ナノ粒子の融点降下現象と低温焼結現象の違い
      d. 焼結の理論モデル~古典モデルから自由エネルギー理論まで~
      e. 樹脂バインダ中での金属ミクロ粒子の低温焼結現象
      f. 金属ナノ・ミクロ粒子ペーストにおける界面化学現象の重要性
      g. 外部要因によって引き起こされる拡散現象がもたらす不具合
  (2). 金属/有機界面形成による接合技術 
      a. 表面活性化による常温接合
      b. 必要な表面の活性化の度合い
      c. 吸着種により促進される表面拡散のモデル
      d. 化学的表面改質を利用した接合技術 
      e. ナノスケールインターロッキング

5. 終わりに
(1).界面構造に対する新しい視点 ~interface/interphase~

キーワード 接着 接合 異種材料接合 接着強度 アンカー効果 化学結合 van der Waals 力 接着剤 表面活性化接合 分子接着 
タグ 接着・溶着
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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