ねじ・ボルト力学の基礎とゆるみ・締結トラブル防止に活かす締付け管理手法

~ 力学の基礎、ねじ・ボルトの規格、軸力と締付力、トルク管理の注意点、緩みのシミュレーション、ねじ・ボルトの締付け管理手法 ~

・直観では分かりにくい締結部について、力学的観点から定量的な締め付け管理手法を修得する講座!

・トルク管理手法や軸力・締結力の測定や算出法について学び、緩み防止や破損による事故の未然防止に活かそう!

講師の言葉

 ねじ・ボルトによる締結は、二つ以上の部品をつなぎとめる方法としては最も簡単で、接着や溶接と異なり、締結の解除や再締結も容易です。しかしながら、十分な締付けをしたにも関わらず、時間が経つと自然に緩んでしまうという欠点を持ちます。また、ある程度緩まないと、締付けの程度を肉眼で確認することは難しいので、直観の利きにくい締結方法でもあります。

 本講義は、ねじ・ボルトの基礎的な力学現象に立ち返るとともに、主な締付け管理方法のメカニズムについて講義します。ねじ・ボルトの締結トラブルを未然に防ぐための指針の一助となれば幸いです。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年05月28日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・ねじ・ボルトを使った製品や構造物に携わる技術者の方
・ねじ・ボルトの基礎を改めてもう一度学びたい方
(自動車部品、輸送機、機械部品、装置、構造物、配管、設備、インフラなど)
予備知識 ・高卒レベルの力学、数学(三角関数、積分)
修得知識 ・ねじ・ボルトの力学に関する基礎知識
・主な締付け管理方法の利点と欠点
・締付け管理に関する技術動向
プログラム

1.力学の基礎

  (1).力のモーメント、すべり摩擦

  (2).応力、ひずみ、フックの法則

  (3).応力-ひずみ線図、S-N線図

 

2.ねじ・ボルトの規格

  (1).各部の名称、機械製図における図示方法

  (2).主なねじ・ボルトの種類、使用方法

  (3).寸法と規格、強度区分

 

3.ねじ・ボルトの力学

  (1).軸力と締付力の関係

    a.軸部および接合面に生じる力の計算方法

    b.ボルトの荷重・伸び線図、軸部の降伏・破断と疲労破壊

    c.複数ボルト締結時の注意点:力学的視点に基づいた考察

  (2).締付トルクと軸力の関係

    a.ねじ面の摩擦の影響

    b.座面の摩擦の影響

    c.トルク管理の注意点:力学的視点に基づいた考察

  (3).ねじ・ボルトの緩み:シミュレーションによる緩みメカニズムの理解

 

4.ねじ・ボルトの締付け管理

  (1).弾性締めと塑性締め

  (2).トルク管理による緩み防止:一般的に使われる簡便な手法

    a.トルク法

    b.回転角法

    c.トルク勾配法

  (3).軸力の直接測定方法:トルク管理でおきる「ばらつき」への対処方法

    a.ひずみゲージによる軸力測定

    b.ロードセルによる軸力測定

    c.超音波軸力測定

  (4).締付け管理に関する技術動向

キーワード 力のモーメント すべり摩擦 軸力 締付力 ボルト締結 トルク管理 締付け管理
タグ ねじプラント機械要素工作機車載機器・部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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