プラスチックトライボロジーの基礎と材料選定のポイント・適用事例

~ トライボロジーの基礎とプラスチックにおける摩擦摩耗、トライボロジープラスチックの開発とその適用事例 ~

・金属やセラミックの代替として自動車や機械、OA機器などに採用されるプラスチック材料を効果的に活用するポイントを修得する講座
・プラスチックを摩擦材料として活用し、機器の耐摩耗性向上、軽量化とコストダウンを実現するためのセミナー!

講師の言葉

第一部
 プラスチックを摩擦部材として使う際に知っておくべき知識をお伝えします。軽量化やコストダウンを求めて、プラスチックを摩擦部材に採用したいというケースは今後も増えるでしょう。
「プラスチックは金属のように焼き付いたりしないだろうから、金属より手軽な摩擦材料だ」と考えているエンジニアもいるようです。しかし、正しい使い方をしないと、欲しい性能に全く手が届かないという事態になります。
本講座では摩擦摩耗の基本を押さえたうえで、プラスチックの摩擦材料としての使い方や評価の仕方を学びます。

第二部
近年、金属やセラミックの代替材料としてエンジニアリングプラスチックが使用されています。摺動部材としては低摩擦係数、耐摩耗性、耐熱性を有するプラスチックが必要とされています。プラスチック単体のみならず、添加剤を配合することや、ポリマーアロイ化することで、摺動特性を向上させたグレードも使用されています。
本講義では各種プラスチックの特性、複合材料の特徴、測定データ、アプリケーション事例を中心にご説明させていただきます。実際に使用されることの多いPA、POM、PTFEといったエンプラから、250℃以上でも使用可能なPEEK、PAI、PIの高耐熱スーパーエンプラまで幅広くご紹介いたします。材料選定の際にお役に立ちます情報をご提供させていただきます。

本セミナーは会場が変更になりました(東京・西新宿 → 市ヶ谷)

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年02月28日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 宮崎県東京ビル
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・プラスチック材料の摩擦摩耗に興味のある技術者・研究者の方
・摺動部の材料を金属からプラスチックへの転換を検討している方
(自動車、二輪車などの輸送機器、機械、電子機器、OA機器などの設計開発、解析、強度研究、信頼性保証などに関わる方)
予備知識 ・高校程度の物理
修得知識 ・トライボロジーの基礎
・摩擦摩耗試験のポイント
・プラスチックの摩擦材料としての正しい使い方、評価方法
・トライボロジープラスチックの特性と材料選定のポイント、適用事例
プログラム

第一部 プラスチックトライボロジーの基礎と使用上のポイントおよび実例

1.摩擦のメカニズム
  (1). 表面とは
      a.表面近傍
      b.最表面
  (2). 接触とは
      a.真実接触
      b.凝着
  (3). 摩擦のメカニズム
      a.凝着説
      b.その他のメカニズム

2.摩耗のメカニズム
  (1). 摩耗の分類
      a.原因別分類
      b.原因別対策
  (2). 摩耗のメカニズム
      a.ともがね(とも材料)
      b.硬さと摩耗

3.プラスチックの摩擦摩耗と使用上の注意点・使用実例
  (1). 摩擦用プラスチックの種類
      a.汎用
      b.特殊用途
  (2). プラスチックの摩擦摩耗の特徴と使用上の注意点
      a.使用環境
      b.相手材
  (3). 摩擦材としてのプラスチックの使用実例

4.摩擦摩耗試験の行い方とポイント
  (1). 基本的試験法
      a.基本的試験機の種類
      b.注意点
  (2). 加速試験の問題点
      a.加速因子
      b.陥りやすい誤り

第二部 トライボロジープラスチックの開発と材料選定のポイント・適用事例

1. プラスチックについて
  (1). プラスチック全般について
      a.種類
      b.特徴
      c.成型方法
      d.使用例
  (2). プラスチックの摩擦
      a.摩耗種類とメカニズム
      b.摩耗特性

2. トライボロジープラスチックの開発
  (1). トライボロジープラスチックの代表例
      a.汎用プラスチック (UHMWPE、PET)
      b.汎用エンジニアリングプラスチック (PA、POM)
      c.スーパーエンジニアリングプラスチック (PTFE、PI)
  (2). 添加剤による改質法
      a.無機系(炭素、BN、MOS2等)
      b.有機系 (テフロン)
  (3). トライボロジー特性に及ぼす因子
  (4). 材料選定のポイントと注意点 (強度、耐熱性、使用環境等)
  (5). データ集
      a.測定例
      b.PVデータ
      c.摩耗、摩擦係数データ
  (6). 適用事例の紹介 (軸受け、ローラー等)

キーワード 摩擦 摩耗 潤滑 摩擦摩耗試験 プラスチックトライボロジー 添加剤 
タグ プラスチックトライボロジー機械自動車・輸送機車載機器・部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
宮崎県東京ビル
東京都千代田区九段南4-8-2
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